報道局
クロスメディアセンター
MEMBER
Sugihara Keita
報道局
クロスメディアセンター
トレイルランで山を走ったり、海外に行ったり。自由気ままですが、華やかな学生生活ではないです。入社後は、経理局を経て報道局へ。社会部では記者として事件や災害取材を経験しました。開局2年目からABEMAに関わっています。
あなたの“be with…”は?
最初の配属先で先輩から頂いた言葉です。報道の現場に来てからは、特に身に染みて感じる事も多いです。あえて「ソレ変じゃね?」「ソレでいいんだっけ?」を口にする勇気は、番組制作をする上でも大切にしています
ABEMA Primeのコンセプトは「みんなでしゃべるとニュースはおもしろい」。話題のトピックスを語り合う番組ですが…私の仕事も、さまざまな方とのおしゃべりが中心です。日々扱うテーマは、楽屋での雑談やチャットでの何気ない会話から生まれています。内輪の「え、それ違うんじゃない? 変じゃない?」といったやり取りが、番組の企画に。出演者の皆さんは、政治、ビジネス、芸人、ギャル…と、各分野の最前線にいる方々。だからこそ、ちょっとした会話から企画が生まれることも多いです。もちろん、社内のメンバーも。10年近く一緒に働く、我らが親分と兄貴分は、一番の相談相手で、いつも背中を押してくれる存在。最近できた兄弟子や弟分、そして番組スタッフと、身分や役職に関係なく談論風発する日々は、とても刺激的です。
「酷いと思うだろうけど、私の生きづらさも分かってください」とは、記者時代に出会った遺族の言葉です。障害者施設で入所者19人が職員に殺害された事件。多くの遺族が取材を拒むなか、人づてに母親の1人に辿り着きました。うっそうと茂る雑草の中に、隠れるように佇む木造の家屋。ドアを叩くと奥から白髪の女性が出てきました。言葉は交わしてくれても、カメラ取材はお断り。静かな口調で語ってくれたのは――娘とは、10年前に施設に預けて以来、会っていない。会いに行っていない。そして、もう会えなくなってしまった――という話でした。去り際にかけられたのが、冒頭の言葉です。背を向ける小さな背中に、問いを重ねることはできませんでした。世の正義や使命感は、時に誰かを強く照らしすぎる。自分の仕事もその一端を担っているのかもしれないという、自覚と後ろめたさは、いまも忘れないようにしています。
ABEMANEWSのスタッフが興奮して寝られない日…それはAppleやGoogleの新商品発表会の夜です。寝床でライブ配信を見ながら、夜な夜な上司とLINEで“勝手論評“して朝を迎えたことは何度あっただろうか…。ほかの同僚も、発売直後には「また買っちゃった」とニヒル顔で登場し、きっと家族には内緒であろう新商品がまた一つ、机の上に並ぶのです。そんな我々の部署ですが、技術と制作が、毎日おなじチームで動いています。そんな機動性もあってか、2018年にはリアルタイムAI字幕を導入、2023年にはAIが自動でカメラ映像を切り替えるシステムを試験導入しました。最新テック好きな人達の思いつきから始まる、やってみようぜ。が日々行われています。
「港区○○」に代表される夜の歓楽街ですが、根城にするのは “六本木の母ちゃん“とそのファミリーが営む居酒屋です。暖簾をくぐれば、いつでも「おかえり!」と出迎えてくれて、メニューは豊洲も驚く旬の逸品から、赤いたこさんウインナーまで…和洋折衷、色とりどり。味は一流、全て手作りだけれど安心価格です。出演者との会合に、スタッフの祝い事に、反省会に…喜怒哀楽すべての番組の思い出が刻まれた場所です。「職場=六本木ってどんな生活…?」と訝しげに聞かれることもありますが、想像されるような煌びやかさとは程遠い生活かもしれません。でも、それもまた六本木風情で、ビル郡の狭間に小粋なお店が残る街でもあります。
就活中に周りを見渡すと「“スゴイ肩書き”な人ばかり、自分はモブだよなあ」と気が遠くなる時もあると思います。自分もどちらかというとそちら側の人間です、当時も。いまも。笑 でも、“普通”ってダメなことなのでしょうか?派手に立ち回る人もいれば、地道に一つ一つ積み重ねる人だっていていいし、そういう世界線や視座からでしか作れないものや、伝えられないこともあるはず、と信じています、自分のためにも。「おもしろきこともなき世をおもしろく」――それがテレビ局のお仕事ならば、テレビ局の就職活動は「”ありきたり“なら、そんなあなたなりの面白さを教えてください」という問いなのかもしれません。
1日のスケジュール
09:30
起きたら、まずXをチェック。布団にくるまり、寝巻のままです。テレビや新聞よりも先に、まずはSNSのニューストレンドを確認してしまうのが、ABEMANEWSスタッフの一般的な生態と言われています(多分)
11:00
お洒落オフィスには身分不相応だ…とドキドキしながら、番組制作におけるAIツールの活用法についてアドバイスを頂く会。日常から、IT最前線の方と、未来のテレビについて語り合えるのもABEMAらしさだと思います
13:00
当日の放送で扱うニュースを決める会議。朝のSNSチェックで覚知した話題に差し替えることも。ABEMAのニュース部門幹部が〝ネット言論の生き字引き〟な人なので、助言を貰いつつ構成を決めていきます
17:30
打ち合わせもディベート。本番さながらに出演者とスタッフで意見を交わすスタイルです。ときどき、進行のアナウンサーとは、お互いに率直に言い過ぎてしまう時もありますが…笑
21:00
速報が入れば即対応、放送中の対応に加えて、SNS投稿なども担当します。放送時間もフレキシブルに対応可能で、盛り上がり過ぎてしまった場合は、番組時間を延長してお届けすることもあります
23:00
放送終了後がとても大事。翌日のオンデマンド配信、YouTube、まとめ記事などの戦略を考えます。話題化のプロ集団であるABEMAのSNSチームと協同し、魅せ方を試行錯誤しています。