自社コンテンツを
多く持っているからこそ
活躍の場が見つかる

加藤 喬

 技術局コーポレートデザインセンター

CGエンジニア

仕事内容を教えてください。

ライブコンテンツを中心にグラフィック演出に携わっています。
各種3DCGソフトを使用したAR、VR演出を得意としているチームの中で、私は新しい技術・表現方法の調査や開発、それらの導入など部署の表現力を裏で支えています。また、番組コンテンツではアイディアを出す段階から、CGをコツコツ作りこみ、生放送の緊迫感がある運用まで、ディレクターとして関わっています。

AR、VRを手掛けるチームのため、特殊な演出が必要な場合に関わることが多く、
テレビ朝日で手掛けている地上波の生放送(『ミュージックステーション』や『M-1グランプリ』、『報道ステーション』、各種スポーツ番組)や、eスポーツ案件の配信コンテンツの演出を担当してきました。

どんな学生でしたか?

バリバリの理系学部で情報工学を学んでおり、「手のポーズ推定」について研究していましたが、文系の授業にも興味があり、教育や宗教美術などの授業に参加していました。
音楽サークルでライブをしたりレコードを集めていたり、ゲーム会社でインターンしていたり、油絵を習ってみたり、映画や旅行、漫画など、浅く広い文化的な生活を送っていたと思います。とても楽しかったです。

今までの仕事で最も印象に残っている出来事は何ですか?

入社3年目くらいの時ですが、『M-1グランプリ』の本番直前でAR用のクレーンが故障し、胃がひっくり返るほどのパニックを経験しました。その時に颯爽と現れた当時の先輩が深呼吸一つしてから点検し、さっとケーブルの断線を見つけて直し、無事に2か月作りこんだCGが無駄にならずに済むという、カッコいいエピソードがまずは印象に残っています。
最近だと、自分で工夫した新規性のある表現が世に出ることが度々あり、それぞれの感動が本当に印象に残っています。ボリュメトリックキャプチャや、UnrealEngineのNiagaraを使ったAR表現、自作のシェーダなど、リアルタイムの技術で表現力を向上させることが楽しいです。

テレビ朝日に入ってよかったなと思うことは何ですか?

ライブのコンテンツが多いこと、そしてそれに力を入れていることです。

放映権を持つスポーツの多さはもとより、『ミュージックステーション』や『M-1グランプリ』など地上波の生放送コンテンツや、eスポーツ事業の「RAGE」の生配信、さらに現在はABEMAとの連携もあり、リアルタイムグラフィックの需要は増しています。

私の場合、入社時はライブが好きとはそこまで意識してなかったのですが、入った会社がこれだけのライブコンテンツを持ち、自分がそれを好きなことに気づき、さらに得意な分野で裁量を与えられ関われるのは、今思うととてもラッキーなことでした。

テレビ局のコンテンツの幅広さと規模は相当なものだと思います。さまざまな活躍の場がすでに用意されているし今後も生まれると思います。

仕事終わりや休みの日は何をしていますか?

直近だとひたすらゲームが多いです。グラフィックの研究に役に立ちます。
まだ子供に手がかかるので家族との時間も多いです。爬虫類を中心にペットを多く飼っているのでそのお世話もしています。

学生へのメッセージをお願いします!

メディア、コンテンツ制作の世界に向かって進んでいなかった人でも、意識しないうちに意外と近い道を進んでいることが多くあります。私の場合もCGを作ることはそれまでしていなかったのですが、学んでいる技術が意外と近く、本業にすることになりました。
学校推薦の範囲の一社で決めてしまうのがもったいなく思い、「楽しそうだけど専門外の会社」というところも多く検討したのがよかったと思っています。
どうせだったら楽しく、刺激や賃金、時間などバランスのいい社会人生活を目指すべく、幅広く検討し、一歩踏み出した就職活動をしてみてください。その後の長い社会人生活が大きく変わるかもしれません。

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