SPECIAL #01
3年目同期座談会
2019年、テレビ朝日に入社した5人の社員たち。配属されたそれぞれの部署で、一体どのような日々を過ごしているのでしょうか。これまでを振り返ってもらいました。
※年次・肩書きは取材当時(2021年)のものです
MEMBER
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立花 龍介
コンテンツ編成局第2制作部
「超人女子戦士ガリベンガーV」AD
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小嶋 一樹
セールスプロモーション局第2ソリューション部
スポットセールス デスク班
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塩崎 健介
インターネット・オブ・テレビジョン局
インターネット・オブ・テレビジョンセンター 動画配信サービス担当
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秋本 大輔
報道局ニュースセンター社会部
都庁担当記者
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下村 彩里
コンテンツ編成局アナウンス部
「報道ステーション」担当
現在の業務内容を教えて!
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下村
同期でこうして集まるのも久しぶりだね!まずはみんなの今の業務内容から聞かせてください。
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秋本
都庁クラブで記者をしていて、小池都知事への取材や、コロナ関連のニュース原稿を書いています。五輪が終わるまでは関連取材もやっているかも。政治家に質問するときには、あたふたしないようにしっかり準備するようにしてます(笑)基本は都庁にいるから、久しぶりに会社に来ました。
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立花
少し前まで「Qさま!」にいたけど、今は「超人女子戦士 ガリベンガーV」のADをやっています。でも、一つの放送回のネタ作って、台本書いて、演者と打ち合わせして、みたいな感じで、ほぼディレクター業務に近いかな。
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塩崎
「テレ朝動画」や「テレ朝キャッチアップ」の、いわゆるSVOD(定額制動画配信)・AVOD(広告型動画配信)の配信プラットフォームのシステム担当者をやっています。視聴者側が使うシステムと、動画をアップロードする運用者側のシステムの両方を管理している、って言えばわかりやすいかな。テレビ局ってよりIT企業で働いているみたいな感じだけど(笑)、最近は「ガリベンガー」とかのライブ配信も担当していて、番組イベントに関わることも多いです。
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小嶋
スポットCMセールスのデスク班で、セールス枠の調整をしています。テレビ局の営業の売り物は「時間」で、曜日や時間が違えば単価が変わる。要はコンビニの棚出しに通ずるものがあって、どの商品をどこに置けば売れるか、みたいなことを考えて整理する仕事、って言えばわかりやすいかな?
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下村
会うの久しぶりな人もいるから正直何やってるか知らなかったけど、みんな第一線でバリバリやっててすごいなあ…
テレビ局(テレビ朝日)を目指したきっかけは?
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下村
みんなはテレビ局を目指したきっかけとかあったの?
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塩崎
ARやVRなどの新しい技術に興味があって、そこに関われる会社に入りたかった。そんな中でテレビ朝日は、AbemaTV(当時)とか、地上波だけじゃなくてインターネット領域に力を入れていく、新しい挑戦の真っただ中にいて、ここならやりたいことができる、と思って選んだかな。
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立花
世の中にはVR専門でやっている前衛的な企業もある中でテレ朝を選んだのは、まだまだスタートアップの段階で今からの挑戦が多そうって思ったから?
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塩崎
そう!いろいろな方向に挑戦出来るのもそうなんだけど、でも一番は「コンテンツがある」ということ。新しい技術を応用するためにはコンテンツが絶対に必要で、その結果として新しいアトラクションを作りたいという点ではテレビ局が一番合致したんだよね。
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下村
確かにコンテンツ制作力はテレビ局が一番だもんね!立花は学生時代からバラエティ制作がしたかったの?
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立花
うーん、実はそんなこともなかった。企業説明会やらOB訪問やらを重ねていくうちに、自分の中で「社会」ってものが漠然としたものになっていって、ある時喫茶店でボーっと考えてた時、この荒野に投げ出されて楽しめるのかなって、ある意味悟ってしまった(笑) その一方でテレビって、自分が面白いと思ったもの、見たいと思ったもの、感動したものを形にするっていうシンプルな仕事で、ここだったら頑張れそうだなって確信したんだよね。 もともとテレビっ子で「いきなり!黄金伝説」が大好きで、この番組のせいで受験失敗したといっても過言ではないくらいで(笑)、そんな経験があったから就活でテレ朝の名前を見た時、「ここで会ったが百年目!」みたいな感じで目指そうと思ったな。
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下村
こじこじ(小嶋)はテレ朝に運命的なものは感じてた?
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小嶋
幼少期からピアノとか声楽とか指揮とか音楽をやってる中で、漠然と「表現に携わる仕事がしたい」とは思ってた。テレビや広告代理店、音楽業界を中心に就活はしていたけど、テレ朝を受けたのは、当時「デジタル企画部門」(現在は「コンテンツ制作・ビジネス部門」に包括)っていう選考に興味を持って、初めてテレ朝に興味を持ったからだね。そこで初めてちゃんと調べてみたら、バラエティやドラマを作るだけがテレビ局の仕事じゃないんだと思って、本気で志望したって感じ。
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下村
秋本は最初から記者になりたかったんだっけ?
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秋本
うん、現場レベルでいろいろなものが見えるっていうのに惹かれてて。記者も新聞・雑誌・テレビといろいろあるけど、報道ステーションの被災地を特集したVTR企画を見て、その場の空気やちょっとした会話の雰囲気まで伝えられる映像っていいなと。そう思ってってテレビ局を目指した。
どんな学生だった?
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下村
そんなテレビの記者を目指してた学生時代って、どんな感じだった?
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秋本
大学院に通ってたから、院生だけが入れる地下の薄暗い図書館にこもって、フィンランドの政党が出してる機関紙ばっかり読んでた(笑)
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一同
怖い怖い!!(笑)
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秋本
怖くないよ!(笑)たまたまフィンランドの研究してたからニッチな本を読んでただけ!立花みたいなキラキラ&爽やかな体育会系ではないけどさ(笑)
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下村
立花はラグビーっだっけ?
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立花
アメフトね(笑)そこ一番間違えたらいけないところ(笑)
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下村
ごめんごめん(笑)立花は体育会系だし理系だし、勉強も部活も大変だったでしょ?
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立花
ザ・大変っていう感じではあったけど、勉強は捨てて部活に注力してたっていうのが本音かな(笑)あんまり文武両道ではなかったかも…
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下村
体育会系の経験って、やっぱり就活でも活きた?
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立花
人事に聞いたことがないからわからないけど、社会人においてという意味ではすごい役立ってる!アメフトって一つのボールに集まる競技だから、テレビみたいにみんなで作り上げていくプロジェクトに当事者意識を持って参加する能力はアメフトで培われたと思う。
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秋本
本当に俺と真逆の学生生活だよね(笑)俺はサークルで水泳やってたくらいだし。
小嶋はスピードスケートだよね? -
小嶋
うん、体育会のショートトラック競技!
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下村
こじこじ(小嶋)は音楽表現やってたでしょ?私もアナウンサーとして、ずっとやってきたバレエの表現と声の表現を結び付けて考えたりすることがあるんだけど、音楽が今の仕事に活きたことある?
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小嶋
うーーん、どうだろう…(笑)仕事じゃないけど、先輩とカラオケに行ったときに加山雄三歌ったときは相当盛り上がったね(笑)
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秋本
たしかに聞いたことあるけど本当にうまいもん(笑)
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下村
しおけん(塩崎)はどんな学生だったの?
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塩崎
基本的にはレポートと研究の毎日だったなあ。自分の時間がある時は、メカのフィギュアを作って、海浜幕張の大きいイベントで販売してた。友達と2人でサークル立ち上げて、創作活動だね(笑)
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秋本
学んでたのもゴリゴリの技術系だったの?
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塩崎
流体力学系の学科で、パソコンで血液の流れを研究してた。
選考の思い出は?
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下村
わたし今日みんなにどうしても聞きたいことがあって…アナウンサーと総合職って全然選考が違うから、みんなの試験がどんな感じだったのか知りたい!
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立花
テレビ局だからって、クリエイティブ要素を見られてる、って感じはなかったかな。面接が多かったから、人となりを見られてた気がする。スキルとか実技とかは選考の時全く求められてなくて、学生がどんな人物なのかを見たかったんじゃないかな。
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下村
やっぱり学生時代の話は結構聞かれるの?
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立花
そうだね。俺は部活とか、夢中になれるものを前面に押し出して話してた。中高の時は釣りが好きすぎて学校に釣り竿持って行ってました、みたいな(笑)
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下村
秋本は例の図書館の話はした?(笑)
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秋本
図書館というか、研究のことはすごく聞かれたな。一次面接のとき、前の人がカンボジアで学校建てましたって言ってて、自分のエピソードが小さすぎて落ち込んだのも覚えてる(笑)それでも内定できたんだから、自分のことを胸張って淡々と話せばいいと思うけどね。
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立花
俺も前の人がアメリカの大学通ってる人で、「これは勝てねえ…」って帰りの新幹線で泣きそうになった(笑)レベルが違う!って(笑)
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秋本
俺が用意してたのも「玉ねぎ畑で働いていました」だったから、カンボジアには勝てないと思った(笑)
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下村
何をしたかじゃなくて、それをしっかり自分の言葉で語れるかが大事なんだね!
一番印象に残っている仕事は?
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下村
しおけんは新しい領域に挑戦中だけど、一番印象に残っている仕事はなに?
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塩崎
「1.4」「1.5」っていう新日本プロレスの大きいイベントかな。1年目の時にプロレスのライブ配信のアプリを担当していて、イベント当日は配信システムの負荷を見るために現場に行ったんだよね。基本的に自分の仕事は裏方で、実際のユーザー数はわかっててもその人たちを直接目にすることはない。けど実際のイベントに行くとこれだけの人数がこのコンテンツに期待していて、自分の仕事が届いているんだっていうのが可視化された気がして、誇らしかったな。
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立花
ネットの台頭とか言われてるけど、実はまだまだテレビって大きな訴求力を持っていて、その様子を目の当たりにするのはテレビの仕事の醍醐味だよね!
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下村
こじこじはどう?
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小嶋
前の部署(オンラインビジネス部)の話だけど、「tv values セールス」っていうCM枠をインターネット上で買えるサービスの立ち上げと運用をやったことかな。まだ歴史が浅いからどの局もまだ手探りな状況なんだけど、もっと気軽にセールス出来る状況をコミュニケーションしながら構築していくのって、サービスを考えることにもつながってくるかなって思う。音楽もある意味サービス精神が大事だから、つながるかもね(笑)
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下村
立花はやっぱり“あれ”?(笑)
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立花
うん、一年目で自分の企画通して演出デビューした(「ポロリ記念館」で入社5か月で演出デビュー。2019年9月20日放送。)のは大きいけど、当時は右も左もわからず一生懸命な状態だったから、一瞬すぎて記憶がない(笑)一番印象に残っているのは、2年目の時にディレクターとして参加した「EXI怒」っていう番組かな。演者と打合せしてる時に「あ、俺いま、めっちゃテレビマンやな」って思ったこと(笑)
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一同
え、どういうこと!?
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立花
打ち合わせの時って、「これから一緒に情熱持って面白い番組作りましょう!」っていう高揚感があるんだよ。そんな些細なことだけど、自分の中ではすごく印象に残ってて、テレ朝入ってよかったって心から思ったね。収録してる時も楽しいんだけど、打合せで企画案が盛り上がったり、妄想が膨らんでいく瞬間の方が楽しいかも!
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下村
本当に“チームでモノづくり”って感じだね!
今後やってみたい仕事は?
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秋本
今はニュース原稿を作ってるけど、報道の人がみんな難しいと思ってる、「現場の声を映像を通していかに伝えるか」っていうところをもっと極めていきたい。もともと社会保障を勉強していたから関連するところに取材も行きたいけど、地力を固めるためにも今の仕事を全うしたい。
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立花
正直、テレビ制作以外の仕事がしてみたい。もちろん副業とかじゃなくて!(笑)
テレビって、テレビだけじゃ成り立たなくて、クイズ番組ならクイズが、医療現場のドキュメンタリーだったら医療現場がないと成立しない。だからこそ、テレビ以外のいろいろな分野に精通しないと、って思ってる。実はこの間「昔の曲のミュージックビデオ(MV)を作る」っていう番組企画が通って、今後はMVの構成会議にも積極的に参加していきたいし、めっちゃ楽しみだな。結局テレビに回帰はしてくるけど、テレビの構成会議じゃないというか。そういう派生的なテレビの垣根を超えたところはバラエティ制作の醍醐味だと思うし、もっとやっていきたい。 -
塩崎
技術の立場からすると、今までは現場に「こういうのやりたいんですけど」って言われたのに対して「こういうことならできますよ」っていうのが多かった。今後はそれではいけないと思っていて、技術側からどんどん「こういうことできますけど現場で使えませんか」って提案していくのが大事だなと。だからこそコンテンツを作る側の知識も必要だと思うし、知れば知るほど自分の仕事に対する手数が増えるわけだし。テレ朝全体としてステップアップするために、自分の守備範囲以外の知識をもっとつけて、いいサービスやいいコンテンツを作りたい。
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小嶋
本当にその通り!ジャンルレスにもっと関わっていきたいね。
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立花
もっともっとジョブローテーションして、部署の垣根を越えていろいろ学びたい。バラエティだからバラエティだけ作ってればいいっていう時代はもう終わってると思う。
学生へのメッセージ
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下村
もう終わりの時間が近いので、最後に学生にメッセージをお願いします。ちなみに私は報道に関わっていて、今はどんどんSNSを活用していて、テレビで流す前にSNSに流しちゃうみたいな作戦とか、今まで考えられなかったことを、このコロナ禍もあってより一層進めてると感じてるのね。学生のみんなもコロナ禍で今まで以上に不安を抱えている人も多いと思うけど、テレビってこんなに楽しいところだよって伝えたい!
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立花
巷でいう「課題解決能力が大事」とか「論理的思考力が大事」とかは、あんまり気にしなくていいと思う。それより、自分が熱中できること・夢中になれたことを熱を持って話すことができれば、あとは天命を待つだけ、みたいな感じかな。俺らの同期でも、ゲーム好きすぎてゲームの話しかしてなかったけど受かったやついるじゃん?ゲームのこと喋らせたらずっと話せるみたいな(笑)そういう人の方が需要有ると思う。
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秋本
確かに同期を見てもみんなバラバラで、テレビ局って「体育会で主将でした!」みたいな人ばっかりだと思ってたけど全然そんなことなかった。だから就活のために何かをするっていうのは間違いで、今やっていることを分析して、そのままを面接で話した方がいいよね。
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小嶋
就活って自分でコントロールできないことも多いもんね。学生は採用倍率とか就職偏差値とかに気をとられがちだけど、それは間違ってると思う。「自分が何をやりたいのか」「それをどう伝えるか」この2つをしっかりと突き詰めれば、おのずと合う企業が見つかるし、そこにはきっと受かると思う。
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下村
理系の学生ってテレビを受けるイメージそんなにないけど、しおけんはどう思う?
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塩崎
理系の学生に言うとすれば、テレ朝は新しいことに挑戦するときにものすごく後押ししてくれる会社。毎年「SUMMER STATION」で企画を出せるし、技術局の「テクラボ」っていう、新しい技術を使って何かを開発しよう!っていうプロジェクトにも希望すれば参加できる。特にARやVRはテレビでも重要視されている分野だから、学んでいたり興味がある人は是非受けてほしい!挑戦する環境はどこよりも整っていると思う。
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立花
テレビはネットに負けて斜陽産業だって言われてるけど、実はテレビのコンテンツってしっかりネットの上に乗っかってる。SNS展開もそうだし、SVODへの展開とか、YouTubeでバラエティやドラマのスピンオフを流すとか。むしろネットと共生していくことで新しいものがどんどん生まれていく時期なのかなって。例えば、今は広告代理店でCMを作りたい!って考えている人も、実はテレビ局でもインフォマーシャルとして広告を作れる。楽観的な見方かもしれないけど、テレビって可能性は無限大だし、自分が見たいものを形にしていく楽しい冒険をしたいって人には本当に向いていると思う。制作者には文系も理系も関係ない。
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下村
いやー、今日は本当にいい話をたくさん聞けた!(笑)
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立花
みんなの仕事や思いをちゃんと聞くの初めてだったけど、みんな明るくやってるね(笑)
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塩崎
みんなの安否確認ができてよかった!(笑)