コンテンツづくりはこんなにオモシロい!

企画通過者座談会

テレビ朝⽇には、全社員を対象に番組の企画を募り、採⽤されると⼊社1年⽬でも番組制作ができるしくみがあります。企画通過の実績を持つ若⼿テレビ朝⽇社員に、コンテンツづくりの苦労や醍醐味、今後の夢について語ってもらいました。

MEMBER

  • 田中 万莉子

    第2制作部

    2017年入社
  • 小杉 賢

    第1制作部

    2018年入社
  • 大谷 理個

    メディアシティ戦略センター

    2021年入社
  • 増田 晶子

    宣伝部

    2022年入社
  • 長岡 大河

    総合編成部

    2022年入社

Talk-01企画人 Who are you?

今まで通過した主な企画について教えて!

  • 田中

    私は入社2年目のとき、深夜のトライアル枠ではじめて通ったのが、若い女の子がおじさんに恋をすることがあるのかを検証する『枯れ専ですが何か問題でも?』という企画でした。そのあと、6年目で「そだてれび」という全社員から企画募集して優勝者を決める深夜のオーデションバトル枠で2本が企画通過。1本は、ルームシェア経験者の霜降り明星せいやさんと蛙亭イワクラさんがさまざまな人の同居生活を見守る『イワクラせいや警備保障』で、これは25時台のレギュラー枠「バラバラ大作戦」に昇格して今もオンエア中です。2本目は、ぼる塾の田辺さんが「推し活」にハマる女性のお財布事情に迫る『沼る女の収支報告』で、「そだてれび」枠でオンエアされたあと、特別枠でも放送されました。今はバラエティ番組のプロデューサーとディレクターを両方やっている感じです。

  • 小杉

    最初に深夜のトライアルの枠で企画が通ってオンエアされたのは、入社1年目に出した『松之丞カレンの反省だ!』です。神田松之丞さん(現在の伯山さん)が滝沢カレンさんと自分のロケVTRを観ながら反省する番組で、松之丞さんとしては地上波初の冠レギュラー番組でした。そのあと、3年目でABEMAと共同制作の枠ネオバズでマッドマックスTVが通り、初めて演出をやらせてもらいました。
    また、「そだてれび」では4年目に企画を出した、クロちゃんとナダルさんがさまざまなことにチャレンジする『クロナダル』が優勝。レギュラー枠の「バラバラ大作戦」に昇格して今も継続中です。「そだてれび」では6年目に出した、100年以上生きている方に人生について聞く『100歳に聞く!人生最高の瞬間』でも優勝しました。今は『ザワつく!金曜日』『出川一茂ホラン☆フシギの会』のディレクター、『クロナダル』の演出を担当しています。

  • 大谷

    私は制作志望だったんですけど、同期で1人だけ別の部署(メディアシティ戦略センター)に配属されて。それでも全社員から企画募集する「そだてれび」があったので、1年目で出したアニメ企画『Hey TAXI』が通過してオンエアされたときはうれしかったですね。これは、いたずら好きのパンダと暮らす主人公のモーニングルーティンを描くという物語でした。そのあと、企画は通過したもののオンエアはされず、というものもありましたが、「そだてれび」の枠があって本当に救われました。

  • 増田

    私はもともとドラマの演出志望ですが、宣伝部に配属されて、ドラマやアニメ、バラエティなど、さまざまな番組の宣伝を担当しています。入社1年目のとき「そだてれび」で、ラブホテルを舞台にしたドラマ企画『キューピッドがいるラブホテル』が通過して2年目にオンエア。局内審査と視聴者投票で1位を取ることができて、第3弾まで続きました。

  • 長岡

    僕はバラエティ志望ですが、今は総合編成部で番組の編成を担当しています。入社1年目のとき、「そだてれび」に11本くらい企画を出して、そのうちの1本が通ってオンエアされました。『げいにんとおでかけ』というトム・ブラウンのみちおさんなど芸人さんと子どもが一緒に出かけて子どものやりたいことをやるという企画で、周りからも面白いと言われてすごくうれしかったです。でも、そのとき一緒に戦った田中さんの『沼る女の収支報告』が凄すぎて(笑)。やはり普段からバラエティをつくっている人と初めてつくる人間とではクオリティが全く違うなと思って勉強になりました。

Talk-02企画通過の第一歩「そだてれび」

登竜門「そだてれび」から得たものとは?

  • 田中

    「そだてれび」の前に制作の人間だけが応募できる「第二企画工場」という深夜のトライアル枠があって、そこで初めて自分の企画が通ったんですけど、それがなくなって、経験が少ない若手が企画を出す場所が少なくなった時期もありました。そこに「そだてれび」が誕生したので、これは出さない手はないなっていう感じでしたね。そこで出した『イワクラせいやの警備保障』が通って「バラバラ大作戦」の枠でレギュラーにつなげられたのはよかったです。「そだてれび」のときは、もっと「こうした方がいい」と上の人間から言われるのかなと思っていたら、かなり好き勝手にやらせてもらえました。もちろん世の中に出すものなのでクオリティは保ちつつ、それでも自由につくらせてもらえる環境だったと思います。

  • 小杉

    制作の人間としては、「そだてれび」で企画を出す選択肢が増えたのはありがたかったです。放送時間が10分なので、日ごろの不満をぶつけるじゃないですけど(笑)、普段できないようなこともできる。こういう新しい人でやってみようとか、まだ周りの人たちがピンと来ていないような人をキャスティングしたりできていましたね。まあ、その分、予算は少ないんですけど(笑)。

  • 長岡

    入社1年目は番組づくりにどのくらい予算がかかるかということも全く知らなかったので、編集所を使ったりバス1台使ったりするだけでこんなにかかるのか、ということに一つ一つ驚いていました。限られた予算の中でやりたかったことが全部できたかどうかはわからないですけど、それでも何の制作経験もない入社1、2年目の人間に好きに使っていいよと言ってつくらせてくれる環境というのはすごいですよね。

  • 大谷

    企画をつくるときは、ただ楽しい番組をつくりたいという思いだけだったんですけど、いざ通ってみたら、何から始めていいかわからないという感じでした。それでも、自分が制作でやりたかったことが「そだてれび」の場でできたなという気がしています。できあがったものに対する反省点はたくさんありますけど。

  • 増田

    「そだてれび」でドラマをつくれたことは今の宣伝部の仕事をするうえでも活かされていると思います。日ごろから番組制作に関わる多くの方と密にコミュニケーションをとるんですけど、自分がつくったドラマがあることが、いいコミュニケーションツールになっているんじゃないかと感じることもあります。

  • 長岡

    制作に携わったことで番組の見方が変わったというか、他の番組を見ていても、「こうすれば伝わりやすい表現になるのか」という番組作りを意識した見方ができるようになりました。番組づくりの大変さもわかったので、なるべく編成の都合を制作の現場に一方的に押しつけないようにしようとか(笑)、このVTRをつくるのがどれだけ大変だったんだろうということも想像するようになりましたね。

  • 小杉

    ちなみに「そだてれび」の枠はなくなって、今は「バラバラ大作戦」の枠で全社員対象の企画募集「バラバラマンスリー」が引き続き行われています。そこから昇格すると、23時台の「スーパーバラバラ大作戦」の枠でオンエアされることになります。

Talk-03企画づくりは、かけがえのない経験

企画を提案するとき大切にしていることは?

  • 小杉

    僕は企画を立てるとき、この人を起用したい、あるいはこの人とこの人の掛け合わせで化学反応が起きたら面白いだろうなという視点で考えることが多いですね。僕はハリウッドザコシショウさんが好きで、いつかお仕事をしたいなとずっと思っていたんですけど、本当に運命的な形で渋谷凪咲さんとカップリングし『凪咲とザコシ』という番組が実現しました。芸人の永野さんの企画は「バラバラ大作戦」で出していたけど通らなくて、元々好きなジャンルだった『怖いコント』と絡めて企画逆算で実現にこぎつけたのが、『永野と見る怖いコント』です。

  • 長岡

    企画はどういうときに思いつくんですか?

  • 小杉

    歩いているときに思いついてスマホにメモしたりはしますね。お風呂やトイレに入っているときもあるかな。最近ハーバード大学の先生の本を読んだら、「ちゃんと考える時間を設けて1人で集中して考えるのが一番いい」と書いてあったけど(笑)。

  • 田中

    私も最寄り駅から自宅に着くまでの10分くらいの間に次の企画を考えたりしますね。そういうときはスマホにメモしたり。あと、企画には直接活きないかもしれないけどピンタレストで気になった画像を保存したりします。

  • 大谷

    自分が思いついた企画のキャストが他局の番組と被っていたらどうしますか?

  • 田中

    企画書を書いているときに、「あれ、これってあの番組に似てるな」って思ったら、差別化できないか、別の人でやりようがないかなどを考えて、それが思いつくまでは保留にするかな。私はどちらかというと企画主体で考えて、そこからキャストをあてていくことが多いかもしれないですね。

  • 増田

    企画を考えるのってすごくエネルギーがいると思うんですけど、そのモチベーションはどこからくるんですか?

  • 小杉

    僕は飽きっぽいというか、一つやったら違うものがやりたくなるんです。あとは、せっかく打席が回ってくるチャンスがあるのに出さないのはもったいない。必ず自分が面白いと思える企画を5個以上出すようにしています。

  • 田中

    私も出せる枠があるから出しておこうという感じかも。企画が通ったら通ったで、通常の業務にプラスして忙しくなるから大変なんですけど、やっぱり次につなげるためにはやるべきだなと思って出している感じですね。

Talk-04個々の企画力を高める「テレビ朝日360°戦略」って何?

今の現場で感じる「テレビ朝日360°戦略」とは?

  • 小杉

    テレビ朝日では、「すべての社員がクリエイター&イノベイターである」という考え方でコンテンツづくりを強化する「テレビ朝日360°戦略」を打ち出しています。そのおかげで、営業やSNSマーケティングなど他の部署の人たち、あるいは社外の人たちと仕事をするようになって気づかされることも多いですね。制作の部署はただ自分の番組をつくっていればいいという感覚でいるとこれからはダメだろうなと思います。さまざまな部署の人たちと関わりながら、お金を生み出す仕掛けや番組が成立するための要素を理解したうえでコンテンツをつくらないと意味がないよね、という気がします。

  • 田中

    本当にそうですよね。昔のようにテレビが力を持っていた時代であれば、視聴率を取ってさえいればスポンサーからお金が入って番組制作の予算も潤沢にあったと思うんですけど、もうそんな時代ではないですから。その中で、番組制作の現場しか知らないと、どうやってお金を稼ぐのか、宣伝戦略をどうすればいいのかもわからない。もっと広い視野を持っている人が現場に増えるべきだろうなと思います。

  • 大谷

    私は今、メディアシティ戦略センターで、2026年に完成予定の複合型エンターテインメント施設「東京ドリームパーク」に関わっています。テレビ局というより建設会社か不動産会社に勤めているんじゃないかなという感じなんですが、他の会社のビジネスパーソンとのやりとりも多く、テレビ局っぽくない働き方をしている事も多いので 、普段テレビを見ている人たちがどういう価値観で生活をしているのかがわかるのは結構いいかなと思いますね。今後、もし制作の部署にいくことがあれば、「お仕事ドラマ」のネタとしても使えるかなと思って、ちょっと楽しくなっています(笑)。

  • 増田

    今の部署では、宣伝目線で番組を見ることができているので、客観的に制作を捉えられているのかなと思います。企画をつくらなくてもいい環境ではあるので、自分は本当に制作にいきたいのか、本当にドラマがつくりたいのかを冷静に判断するいい機会にはなっていますね。

  • 長岡

    編成は、どの番組を存続させるかといった評価や判断を迫られる部署なので、その視点は制作にいったとしても活かされると思います。今まではただ視聴者として面白い・面白くないだけで番組を見ていたんですけど、自分の好みでない番組でも、上司から「いや、この番組はこういうビジネス的意義もある」という評価を聞いて、その番組に対する見方が変わりました。ただ、今の部署は制作に比べると比較的自分の時間が取れるので、それに慣れてしまうと制作にいったときに大変かも、とは思います (笑)。

talk-05それぞれのドリーム

みなさんの夢や野望を聞かせて!

  • 小杉

    今はテレビ自体が昔のように世間からそこまで期待されていない分、逆に面白いものをつくったら「こんなに面白いこと、まだテレビでやってるんだ!」と思われる。むしろハードルが下がっていて、若い人たちが活躍できる場やチャンスはたくさんあるし、打席も回ってきています。僕の直近の夢は、ゴールデンタイムやプライムタイムで、みんなから「それ、見たことある」と言われるような番組を自分の企画で発信することかな。視聴率と番組の評価は必ずしも一致しないこともあるけど、そこを両立させる番組づくりを目指したいですね。

  • 田中

    直近の夢でいうと、担当している『イワクラせいや警備保障』と『沼る女の収支報告』を23時台の「スーパーバラバラ大作戦」の枠に昇格させること。あと、コンテンツづくりとはちょっとズレてしまうんですけど、制作の部署は男性社会で、私が今いる班は社員20人くらいのうち女性は私1人だけ。私が制作現場でがんばることで、女性の後輩をもっと増やしたいというのが大きな野望ですね。

  • 大谷

    私がつくったことを知らない友人に「あの番組、かっこよかったね」と言われて、「あ、それつくったの、私」って言えるような番組をつくりたいですね(笑)。かっこよくても視聴率が悪かったらダメなんでしょうけど、今はネットの配信で残る時代ですし、そこで知らないうちにランキングが上がっていくのが映像として一番かっこいいんじゃないかと思っているので、それがテレビ朝日でできたらといいな、と。あと、私は建築学科の出身なので、面白く学べる建築の番組をつくりたいです。

  • 増田

    ドラマの演出で自分らしい映像表現がしたいというのが入社当時の大きな目標でした。映像を見ただけで、この演出家だとわかるような唯一無二のものをつくり出せたらいいな、と。今も自分にそういう思いがあると信じてはいるんですが、ちょっとエネルギーが不足している感じもするので、直近の目標は、「果たして本当にそれが自分の夢なのか」を問い直して、自分の夢をしっかり見定めることでしょうか。

  • 長岡

    僕はバラエティ番組の一大イベントを開くことが大きな夢ですね。他局ですけど、オードリーさんのラジオ番組のイベントが東京ドームで開催されていましたが、ああいう大きな会場をファンだけで埋め尽すような幸せな空間を自分の企画で実現できたら最高です!

Special Contents就活生に贈る最高のワンカット

コンテンツづくりとは「ひとつの画にこだわる」こと。
就活生に向けて、テレビ朝日に入社したい!と思ってもらうためのワンカットをみんなでワイワイ企画会議をしながら考えてみました。

「屋上とかで5人横並びで夜空を見ているような写真は?」「アルバムジャケット風に?」
「アトリウムの『徹子の部屋』のブースに座って5人がゲストで出ている感じとか」
「企画が浮かぶ喫煙所もアリかな」「普段は見られないところがいいんじゃない?」
「テレビってやっぱりワクワク感が大事だから、見た人がワクワクするような仕組みがある写真がいい」
……など、さまざまなアイデアが出た末に、決まったのがこの1枚。

さて、この場所はどこでしょう?それは、実際にあなたの目で確かめてみてください!

最後に就活生へのメッセージ

  • 小杉

    テレビ朝日を面白くないと思っている人にこそ来てほしい。そういう勢いのある人、待ってます。

  • 田中

    アグレッシブな女子たち、いっぱい来てくれー!

  • 大谷

    面接官も普通の社員なので気張らずがんばってください!

  • 長岡

    受けなくてもいいので、まずはテレビ朝日の番組を見てみてください!

  • 増田

    自分を見つめ直すいい機会になると思うので、たくさん考えてがんばってください。

※全社員対象募集企画の放送枠は、2024年4⽉より「お願い!ランキングpresents そだてれび」(2022/4~2024/3)(⽉〜⽊曜深夜放送 ※⼀部地域を除く)から、平⽇深夜のバラエティ放送枠「バラバラ⼤作戦」内の⽉替わりトライアル枠で放送される「バラバラマンスリー」(2024/4~)に変更となっています。

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