よりよい放送を目指し
仲間と共に進む
楽しく充実した日々
寺川 俊平
ビジネスソリューション本部 コンテンツ編成局アナウンス部
アナウンサー
仕事内容を教えてください。
スポーツ中継の実況(種目は多岐にわたり、サッカー、野球、プロレス、競泳、テニス、フェンシング、ロードレース…最近はeスポーツなんかもやっています)、ナレーション、バラエティ番組の進行、イベントの司会などたくさんのことに携わっています。どの現場も刺激的で、飽きない毎日を過ごしてきました。
どんな学生でしたか?
サッカー部でゴールキーパーだったので、毎日ひたすらボールを追いかける学生生活でした。本当は子どものころからプロサッカー選手になりたかったのですが、大学で周りの選手たちの上手さと自分の下手さを比べて、これは無理だと、ある意味大きな挫折を味わったような気もします。ただその分、共に喜び、共に泣き、夢を語り合った部活の仲間たちとは一生付き合っていけるような絆を築けました。大学1年生のときには、将来のことなど漠然としか考えられないような学生でしたが、テレビ局で働きたい、テレビ朝日でサッカー中継に携わりたい、と本気で思えるようになったのは、サッカー部の同期とケガのリハビリをしながら熱く語り合ったことがきっかけでした。
今までの仕事で最も印象に残っている出来事は何ですか?
『報道ステーション』のスポーツコーナーを担当していた2018年に取材で行った、サッカーのロシア・ワールドカップです。「日本代表が敗れるまで現地」という条件のもと、約1か月間、解説の中山雅史さんや澤登正朗さんと数人のスタッフと共に広いロシアで行ったり来たり。ロシア国内の移動の飛行機で僕のキャリーバッグがロストしたり、ホテルが何故か広いラブホテルだったりとたくさんのハプニングを乗り越えつつ、毎日現地からリポートを入れる日々はとても疲れましたが、サッカーに関わる仕事がしたくてこの道を選んだ僕にとっては、印象深く、夢のような時間でした。
テレビ朝日に入ってよかったなと思うことは何ですか?
かつてサッカーに熱中して毎日を過ごしたことで “心の通っている”本当の仲間を得たのと同様に、「面白い」とは何なのか、どうしたらよりよい放送を作り出せるかという目標に向かって、苦楽をともにし、時に励まし合い、時に喧嘩し、泣いて笑ってお酒を飲む仲間をたくさん見つけることができたことです。情熱的だけどすこしだけ引っ込み思案、それでいてまっすぐな人が多く、振り返れば、そんな人たちと過ごす毎日はとても楽しく充実していたように感じます。
仕事終わりや休みの日は何をしていますか?
コロナ禍以前は、という注釈をつけなければならないことに寂しさを感じますが、仕事終わりは会社の仲間とお酒を飲み、大いに語るのが通例でした。大きな中継やスペシャル番組があった後に深夜から始める乾杯は最高でした。早くあの日々が戻ってきてくれればいいな、と思います。
ただ一方で、世の中がこういう状況になってからは、仕事終わりも休みの日も“ボイスチャット”を繋いで友人や先輩、後輩と延々とゲームをしています。先輩の高校時代の同級生で名古屋にいる方とオンライン上で仲良くなって1年が経とうとしています。早く直接会って朝まで飲み明かしたいです。落ち着く先でお分かりでしょうが、基本誰かとお酒を酌み交わす休日が最高です。
学生へのメッセージをお願いします!
正直、停滞感もあるテレビ業界です。でも、それは次なるステップに向かうために通らなければならない関門であると感じています。それに…それでもテレビは面白い!僕はこんな刺激的な世界に飛び込めて、本当によかったと今も感じています。インターネットとテレビを比較する時代はとうの昔に終わっていて、むしろ新しい可能性をどんどん見いだせる時代に入ってきていると感じます。どんなこととだってコラボレーションできるのがテレビなんです。だから、アナウンサーとかディレクターとか営業とか技術とか、そんな肩書は忘れて、一緒にたくさん企画を立てて、一緒に面白い番組を作って、そして一緒にお酒を飲みましょう。このメッセージを見てくれた学生が、数年後僕のところに乾杯をしに来てくれることを楽しみに、毎日を頑張ろうと思います。