コンテンツ編成局
アナウンス部
MEMBER
Shimizu Shunsuke
コンテンツ編成局
アナウンス部
幼少期からスポーツ中継にハマり、実況アナウンサー、スポーツキャスターに憧れを抱く。大学時代はラジオ局で野球中継のADのアルバイト。入社後はスポーツ実況の道を歩み、2023年WBC決勝、大谷vsトラウトという伝説のシーンをマイアミで実況。Qさま!!は担当歴が18年を超え、クイズ実況という独自の道を開拓中。
あなたの“be with…”は?
同じ言葉でも声の強弱、音の高低、緩急、間、様々な要素で聞こえ方は違います。耳に心地がいい、的確で共感できる、分かりやすい、臨場感がある。「喋りは技術」を信念にスキルアップとチームへの貢献を目指す毎日です。
アナウンサーとしてスポーツ実況とQさま!!を担当。担当競技は多岐に渡り、地上波、BS、CS、ABEMAなど各チャンネルで多くの大会、試合を実況します。日々情報を収集し、実況資料を作りながら頭に叩き込み、本番では技術と知識を総動員して喋ります。五輪、WBC、サッカーW杯、各競技の世界選手権、実力を認められ大きな大会の実況を任されることが何よりのやりがいです。Qさま!!はクイズの進行に加え、効果的な盛り上げ、出演者の印象付けなど、番組の演出面も担います。この2つのジャンルは、何が起こるか分からない、一瞬の勝負という共通点があります。ごまかしはきかず、真正面から実力が試される、だからこそ最高に面白い世界です。
WBCは2006年の第1回大会から実況していて、「日本の世界一の瞬間を実況したい」という悲願が叶ったのが2023年でした。あの光景は一生忘れません。東京とパリでオリンピックの実況を担当し、橋本選手と岡選手、体操の金メダルを実況できたことも最高の思い出です。幅広い競技を担当しているため、スポーツ中継で訪れた国と地域は10を超えます。「Qさま!!」には、実況の技術をバラエティの世界で生かすという、ありがたい機会をもらいました。この番組との出会いは衝撃的です。報道ステーションのスポーツ担当に任命され初めてあのスタジオに立った日のことも忘れません。思い返すと、「ウソみたいなこと」がたくさん起きた23年間です(笑)
キャリアに関係なく、実力と情熱があればチャンスをもらえる環境です。これは最近の傾向ではなく、私が入社した23年前に既にそうでした。仕事ぶりをちゃんと見てくれている人が必ずいて、結果を出せば次のステップを踏める。アナウンサーに関しても、それ以外の職種に関してもそう感じることが多いです。色々な部署に、若くして大きな役割を任されている人がいます。「自分の頑張りを誰かが見てくれている」、この思いは、社会人として間違いなく心の支えになります。また、それぞれの分野のプロフェッショナルがお互いをリスペクトし、相乗効果で最高のものを作り上げるシーンに何度も立ち会いました。その一員でありたいと、強く思っています。
ちょこちょこ色々なことをしています。図書館に行って様々なジャンルの本を読み漁る、ジムに行ってひたすら脂肪燃焼に勤しむ (去年10kgの減量に成功しました!)、ひとりカラオケに行ってMrs.GREEN APPLEさんの曲に果敢に挑み撃沈する、愛すべき近所のおじさん達と早朝からソフトボールをする・・・。最近は10年ぶりにエレキギターを買って日々練習しています(これまたMrs.GREEN APPLEに挑んでいます)。仕事同様、趣味も探求型で、大森元貴さんがどうやって声を出しているのか研究したり、ソフトボールの理想的なバットの軌道を研究したり。気持ちのリフレッシュはしていますが、脳疲労は抜けません!
テレビ局のコンテンツ制作力の価値は、これから上がっていくと思います。誰でも作れる、発信できる時代になり、ここからは改めてその「質」と「信頼性」が問われると考えているからです。その道のプロが集まり、本気で1つのものを作り上げる。継承されてきたノウハウ、若い人たちの新たな視点、各々の個性溢れる遊び心が見事に融合したとき、最高のコンテンツが出来上がります。テレビ局のアナウンサーは出演者でありながらスタッフの一員です。奥深い「喋る」という世界を探求する、スタッフとして制作に携わる、この両面があるからこそ、この仕事は魅力的です。道を究め、そしてチームに欠かせない存在になる、そんな毎日を送ってみませんか?
WBC決勝の実況をするまで
大会1ヶ月前
各チームのメンバーが発表され、ひたすら調べ物をする時期。日本代表はもちろん、対戦相手、勝ち上がってきそうなチームのことを調べ上げます。何年も積み上げてきた日本のプロ野球、MLBの知識もモノを言います。
大会2週間前
日本代表の合宿を現地取材。練習を見ながら選手起用のパターンを予想したり、個々の選手の状態を確認したり。選手や監督コーチにインタビューもします。自分自身の気持ちもグッと高まるのがこの時期です。
大会期間中
直前強化試合の中継を経て、いざ開幕。自分の実況に全力を注ぎながら、担当ではない試合も全てチェック。日本以外のグループの試合も可能な限り映像でチェック。野球漬けの毎日、WBCという壮大な世界に没頭します。
準決勝!アメリカへ
準々決勝の実況を終え、翌日マイアミへ。どこが決勝に進むか分からないので4チーム分の資料は作り終えています。準決勝は他局の中継だったため、記者席から祈るのみ。日本勝利の瞬間、涙が溢れ膝から崩れ落ちました。
決勝当日
朝はホテルのジムで運動しながら、あれこれシミュレーション。ディレクターと打ち合わせ、実況資料の最終確認。中継が始まると、これまで培ってきた全てをぶつけて実況します。日本優勝!あんなラストシーンになるとは!
帰国後
自分が実況した試合をVTRでチェック。何年やっても必ず反省点があります。大きな仕事を任せてもらった感謝、自分なりにやり遂げた達成感、様々な感情に包まれながら、帰国後2週間は何もしませんでした(笑)