社長定例会見
西新社長 社長会見(6月30日)の要旨
2026-07-01
※社長冒頭発言。
西社長:2026年の年間視聴率について。個人・世帯ともに、全日・ゴールデン・プライム、いずれも横並びトップで推移している。この4月クールを振り返ると、「報道ステーション」「サタデーステーション」「有働Times」といったテレビ朝日独自のプライム帯ニュースベルト番組、それから「グッド!モーニング」を始めとする朝と昼の帯番組、これらがいずれも横並びトップで好調に推移しており、日々のタイムテーブルを牽引してくれている。そして、深夜では「AI大作戦」という新番組が今月よりスタートした。この番組は、この春に組織された新しい部署「AIクリエイティブスタジオ」が手がけており、企画開発から実際の映像表現など、様々なクリエイティブ領域でのAIによる新しい挑戦を始めている。著作権や倫理への配慮、リスク管理といったガバナンスにも十分に注意しながら、まずはこの番組を一つのスタート地点として、AIの様々な活用にトライしたいと考えている。続いて、開業から3か月、これまで90万人以上の皆様にご来場いただいた東京ドリームパークだが、今月12日に日本初上陸となる没入型デジタルアート施設「レーヴ・デ・リュミエール」が新たにオープンした。最新の映像技術と立体音響により、名画などの芸術作品を空間全体に再現し、まるで自分がその作品の中に入り込んだような体験ができる画期的なアートミュージアムとなっている。第1弾は、日本でも人気の高い画家・ゴッホと建築家・ガウディで、私もゴッホの作品を体験してみたが、美術館で1枚の絵を見るというような従来の感覚とは次元の違う深さと、圧倒的な躍動感、スケール感に包まれ、東京ドリームパークのクオリティーを象徴するような施設になっていくのではないかと感じた。そして、この施設の開業により、いよいよ東京ドリームパークが全面展開する形となった。順調な船出となった「TOKYO DREAM PARK 開業記念有明春祭り」での経験を生かしつつ、全役職員が一体となってこの新しい事業を成功させるべく、引き続き全力で頑張りたいと思っている。最後に、毎年開催している夏祭り「SUMMER FES」について報告する。7月18日から8月23日までの計37日間、おなじみの会場である六本木エリアと、今年は東京ドリームパークを加えて2拠点で開催する。人気アーティストのライブや番組コラボイベントを始め、より一層充実したプログラムを各会場で展開し、多彩なエンタメをご来場の皆様にお届けしたいと準備を進めているので、ぜひご期待いただければと思う。
※視聴率状況について。
寺田取締役:視聴率の最新状況について報告する。個人全体の年間視聴率は全日が3.5%、ゴールデンが5.3%、プライムは5.3%で、3区分で1位となっている。世帯の年間視聴率は全日が6.4%、ゴールデンが8.9%、プライムは9.1%で、3区分で1位という状況である。続いて年度視聴率は、個人全体で全日が3.4%、ゴールデンが5.0%、プライムは5.1%で、3区分で1位。世帯は全日が6.2%で1位、ゴールデンが8.6%で民放1位、プライムは8.9%で1位という状況になっている。続いて今後の予定をお伝えする。まずバラエティだが、7月2日に「アメトーーーーーーク!3時間スペシャル」を放送する。中川家の礼二さんや石原良純さんなど、鉄道好きの皆さんが日本全国の鉄道の魅力を熱く語る「鉄道ファンクラブ」、そして昭和に発売された懐かしのお菓子を愛してやまない芸人さんたちが大好きなお菓子を持ち寄る「昭和お菓子大好き芸人」の二本立てとなる。スポーツでは、7月28日と29日の二夜連続で、プロ野球真夏の祭典「マイナビオールスターゲーム2026」を生中継する。今年の舞台は東京ドーム、そして30年ぶりの開催となる富山市民球場となっている。セ・パ両リーグのスター選手たちに加えて、WBCで世界を相手に躍動した侍たちが一堂に会する夢の球宴にぜひ期待していただきたい。さらに8月16日には、バスケットボール男子の国際試合、日本対韓国を放送する。2027年にカタールで開催されるワールドカップ、そして2028年のロサンゼルスオリンピック出場を目指す日本代表にとって試金石ともなる日韓戦を生中継でお届けする。ドラマについては、来週火曜9時、今田美桜さん主演の「クロスロード ~救命救急の約束~」を皮切りに、今期のゴールデン帯連続ドラマがスタートする。水曜9時は大森南朋さん、相葉雅紀さん、松下奈緒さんのトリプル主演による「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~ Season2」をお届けする。木曜9時は趣里さんを主演に迎えて、日本の平和と安全を守るために奮闘する空港の税関職員を描く「大空港~GATE24~」をお届けする。どのドラマもキャスト、脚本ともにテレビ朝日が自信を持ってお届けできる夏の新作ドラマになっているので、期待してほしい。
※営業状況について。
橋本常務:5月だが、タイムは前年比で102.6%、スポットが80.3%、トータル89.9%で確定している。タイムは「WRCラリージャパン」の特番などがあり前年実績を上回って着地したが、スポットは前年を大きく割った格好となっている。年度の当初から、売上を大きく伸ばした昨年度に対して反動減があるだろう、と一定のダウンリスクは見ていたが、市場全体の需要状況がそれを上回る脆弱さ、弱含みであり、セールスには全般的に非常に時間がかかる展開になった。それを受けての6月、7月についてだが、この第1四半期の数字を固めるタイミングが来ているので、数字の詳細についてはここでは控えさせていただく。全体の流れとしては、いずれの月についても中東情勢が影響を及ぼしていると感じている。ご承知の通り、企業のサプライチェーンが支障をきたしているということもあり、幅広い業種で広告出稿に慎重な姿勢が見受けられる。とりわけ私たちの一般生活に近いところの飲料や食品であったり、一般消費財であったりというところが、軒並みマイナスに振れているという状況だ。タイムラグがどうしても生じるため、アメリカによるイラン攻撃は、これからまだしばらく影響が及ぶだろうと見ている。ただ一方で、交渉が両国で続いているということで、石油価格も、テキサスやロンドン、ドバイを見ても、大体2月下旬の水準の70ドルまで来ている。それを踏まえると、リバウンドのタイミングもいずれは来ることを期待して、今後のセールスを構えていきたいと考えている。
※放送外収入について。
板橋専務:まずは、東京ドリームパークについて。先ほど西社長からあったように、順調な船出となっている。先日は、国内最大規模の国際音楽ショーである「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」の表彰式がSGCホール有明と隣のトヨタアリーナ東京で開催され、日本を代表するアーティストの方々や音楽関係者の方々が多数お越しになった。まさに地域連携としての有明・青海エリアが音楽の街となったという感じであった。東京ドリームパークのグランドオープンと併せて、その週末には大変な賑わいが生まれたという現象も起きている。続いて、イベントについて。まずは「あかね噺」展だ。週刊少年ジャンプで連載中で、今年4月からテレビ朝日にて放送を開始している話題の人気落語漫画の展覧会で、その魅力と世界観を深く体験できる内容となっている。続いて「徹子の部屋 50周年展 ~愛をこめて~」。1976年の放送開始以来、半世紀にわたり放送してきた番組の歩みを振り返るとともに、そこに刻まれてきた徹子さんと大変多くの方々との出会いと言葉、またゲストの方々と紡いできた対話の軌跡をたどる展覧会という仕立てになっている。続いて「SUMMER SONIC 2026」。夏の定番のフェスだが、今年で開催25周年を迎える。今年は3日間に規模を拡大して開催し、過去最大となる18万人の観客動員を目指している。今年のヘッドライナーはThe Strokes、L’Arc~en~Cielの2組と Adoさんが決定している。他にも国内外から著名なアーティストの参加が続々と決定しているところだ。最後にSGCホール有明で開催する番組のイベントを紹介する。日曜朝8時から放送中の新しい子供向け番組「よ~い!スターと!トビダスクール 夏の遠足ライブ」とタイトルを打ち、初めての番組イベントを行う。スペシャルライブや一緒に歌って踊れるオリジナル企画など、ご家族皆さんで楽しめる夏のイベントとなる。続いて、番組連動商品について。大人気バラエティ「ザワつく!金曜日」が堂島ロールとコラボし、オリジナルロールケーキを開発、発売させていただいている。現在、3万セットを超える注文をいただき、大ヒット商品となっている。そして最後に「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」のベトナム興行を報告する。ベトナムで5月22日から劇場公開し、6月14日の段階で観客動員数が200万人を突破した。興行収入も10億円超えとなり、過去最高を更新している。ベトナムでのドラえもん映画の公開に関しては2013年から行われているが、過去最高の規模になっている。今後この映画は、さらにフランスやインドなど複数の国でグローバルな形で上映していくことになっている。
※TELASA、ABEMA、出資映画について。
寺田取締役:まず、TELASA関連のトピックスについて報告する。会員数は引き続き順調に推移しており、今月は「くりぃむナンタラ」の番組イベント「6.11 新日本プロレスクイズ!間違えたら即ファン引退SP 後楽園ホール大会」が生配信・アーカイブ配信ともに好調だった。7月については、地上波バラエティ番組と連動したオリジナルコンテンツの配信に加えて7月クールの新ドラマとも連携し、スピンオフコンテンツを制作、生配信にも力を入れ、さらなる会員数の拡大を目指していく。続いて、ABEMA関連について報告する。WAUは現在、平均2,200万前後で推移しており、引き続き高い水準を維持している。主な要因としては、オリジナル番組や音楽コンテンツが好調だったことが挙げられる。3人の女性の婚活をリアルに描く「時計じかけのマリッジ」や国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」、そして当社が手掛ける音楽イベント「METROCK 2026」が大きく数字を伸ばしている。最後に、出資映画についてお伝えする。7月は17日に「君と花火と約束と」、24日に「仮面ライダーゼッツ 超宇宙刑事ギャバン インフィニティ Wヒーロー夏映画」、31日に「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」と3本の映画が公開される。映画クレヨンしんちゃんは今回で33作目となり、日本の原風景が残る妖怪の国を舞台とした作品となっている。夏らしい内容になっているため、是非多くの皆様にお楽しみいただければと思う。
※「あのちゃんねる」終了を発表した理由や、受け止めは。
西社長:今回の事案については、番組制作スタッフの配慮が足りず、鈴木紗理奈様に大変不快な思いをさせてしまい、あの様にとっても本意ではない形の放送・企画・編集内容によって、多くの皆様に誤解を招く結果となってしまった。鈴木様をはじめ、関係者の皆様には、多大なるご迷惑をおかけしたことを改めて深くお詫び申し上げたいと思う。社内及び関係者の皆様とも協議を行い、6月15日の放送をもって番組を終了させていただいた。番組を楽しみにしてくださっていた視聴者の皆様、これまで番組を支えていただいた出演者、関係者の皆様には心より感謝申し上げたい。
※先月の会見では、まだ制作過程の詳細など調査中で伝えられることがないという話だったが、その後の調査を踏まえ、経緯など具体的に伝えられることはあるか。
西社長:関係者間のコミュニケーション、それから情報共有、制作プロセスでの確認体制等に改善すべき点があると我々としては捉えている。これを受けて、関係者に対しては厳重注意を行うとともに、制作全体としてこの事案を受けとめて、危機管理に対しての強化や情報共有の仕組み等を見直して、再発防止に取り組みたいと思っている。
※あのさんがXで訴えていた「この表現は嫌です」や「このゲストの方が大変な思いをするからやめてください」といった表現について、こういったやり取りがあったが番組側が押し切った、という事実は調査で確認されたのか。
西社長:詳細に関しては控えさせていただくが、制作スタッフの間、それから出演者を含めた番組制作時のコミュニケーション不足というのがあったと認識している。
※具体的な再発防止策は。
西社長:具体的な再発防止策は、社内でのコミュニケーションも含め、現在進めているところなので控えさせていただくが、番組制作体制の見直しや外部専門家を交えた研修の実施などを行い、再発防止にしっかり取り組んでいきたいと思っている。
※テレビ朝日は人権方針を掲げられていると思うが、今回の事案はその人権方針と照らし合わせて、どう問題がある事案だと受け止めているか。
西社長:我々としては、本当に反省すべき、真摯に受け止めるべき事案だったと思っている。昨今、人権問題そしてガバナンス問題が取り沙汰されている中で、真摯に受け止めて、しっかりと改善していくべき事案だと捉えている。
※この枠では「キョコロヒー」や「ドリームエンタ」が現在放送されていると思うが、今後新たに「あのちゃんねる」の後番組は予定しているか。
西社長:現状では「キョコロヒー」等、深夜でこれまで放送してきたテレビ朝日のバラエティの単発運用という形で考えている。
※「FIFAワールドカップ2026」について。本日、日本代表は惜しくも敗れてしまったが、日本代表に労いのコメント等があれば。
西社長:まずは日本代表の皆様と、森保一監督はじめスタッフの皆様へ「本当にお疲れ様でした」とお伝えしたい。ブラジル戦は大変残念な結果ではあったが、世界最高峰の舞台で最後まで挑み続けた選手たちの姿は、多くの国民に勇気や感動、そして大きな誇りを与えてくれたと思っている。私自身、ベスト32という幕切れには、一人のファンとしてもちろん悔しさはあるが、選手の皆様のひたむきな姿に言葉にならない感動をいただいた。ブラジルを追い詰め、本当に自力ある戦いをしたことは、日本サッカーが世界のトップレベルにあることを実感すると同時に、今回の経験が次のワールドカップ、そして日本サッカーの更なる成長に必ずつながるものと思っている。それから、勝っても負けても、日本中が1つになって感動や悔しさを共有できるという、テレビが持つ圧倒的な力も再認識した。改めて、日本代表の皆様に心から敬意と感謝を申し上げたい。
※本田圭佑さんの解説が非常に話題になっている一方で、テレビ朝日の解説の顔である松木安太郎さんの解説が聞けないのは悲しい、という声が上がっているが、その受け止めは。また、次のワールドカップに向けた放送についての考えは。
西社長:我々としては2002年の日韓大会以来6大会連続で中継していて、今回も主催者側と粘り強く最適な放送条件を話し合ってきた。その上で合意に至らず、総合的な判断として今回見送ることになったわけだが、視聴者の皆様からそのようなありがたいお言葉をいただいているというのは承知している。次回に向けては、まだ何も決まっていることはないが、あらゆる可能性を排除せずに、視聴者の皆様にしっかりと感動を届ける最善の形が何なのかを粘り強く模索していきたいと考えている。
※韓国のテレビ局JTBCがワールドカップの放映権を取るなどして債務不履行に陥り、日本でいう民事再生手続きに近い法的な手続きを申請したという報道がある。その報道、韓国のテレビ局の現状をどのように見ているか。今回ワールドカップの放送はしなかったが、「総合的な判断」という中に高額な放映権というのは、放送しなかった理由の一部にあたるか。
西社長:JTBCに関しては他局の状況なので我々はコメントを控えるが、やはり国際的なスポーツ放映権料が高騰していることは、世界共通の課題なのではないかと思っている。スポーツの放映権はどんどん高騰している。当然、大型スポーツは予選から高い視聴率を取るし、情報番組や報道番組、バラエティにまで波及効果もある。それから、大きな大会の放送を担っているというブランディング的にも、投資としても非常に魅力的なものだと思うが、あまりにも高騰し過ぎているものもあるので、取捨選択をせざるを得ないのが現状ではないかと思っている。
※先日、美輪明宏さんがお亡くなりになられた。テレビ朝日では「国分太一&美輪明宏&江原啓之のオーラの泉」をはじめ、番組を長くご一緒されていたかと思う。追悼のコメント等あれば。
西社長:美輪さんのご逝去の報に接し、心よりお悔やみを申し上げたい。美輪さんは、歌手それから俳優、演出家としてのみならず、独自の感性と言葉で多くの人々に勇気や希望、そして生きることの大切さを伝え続けられたと思う。最後の言葉として残された平和と愛に関するメッセージは、我々は厳粛に受け止めなければならないと思う。テレビ朝日でも様々な番組で大変お世話になった。美輪さんならではの深い洞察力と包容力、そして時には厳しく、時に温かいお言葉は、多くの視聴者の皆様の心に深く刻まれていると思う。長年にわたり、多くの感動と学びを届けてくださったことに改めて深く感謝申し上げるとともに、謹んでご冥福をお祈りしたい。
※東京ドリームパークの最新状況について90万人来場という話があった。この90万人という数字について、達成率のデータなど当初の目標と比較してどのように評価しているか。
板橋専務:当初は年間で200万人を初年度の予想としていた。3ヶ月で90万人ということなので130%ぐらいの上振れと受け止めている。夏には六本木での「SUMMER FES」を有明でも開催したり、秋、それからクリスマスシーズンと、また大きなイベントを仕掛けていこうと思っているので、年間の当初目標200万人というのは十分達成できる、それ以上いけるのではないかという手応えを感じている。
※90万人達成は何日付のデータになるのか。
板橋専務:6月28日時点だ。
※先日のテレビ朝日ホールディングス株主総会について。その少し前に招集通知で、アクティビストの野村絢さんが株を取得し大株主になったことが判明した。野村さんはフジテレビにもさまざまな提案があったかと思うが、テレビ朝日にはこれまでどのような提案があったか。また、株主に対してどのような姿勢で向き合っていくのか。
西社長:個別の株主様に関するやりとりについてはお答えできないので、差し控えさせていただければと思うが、基本的には放送の公共性と中立性をしっかり守りながら、持続的な企業価値を高めていくことが我々の最大の責務だ。これまで進めてきたコンテンツ力の強化やデジタル戦略、リアルイベントの強化など経営計画を確実に実行して、視聴者の皆様、そしてすべての株主様にとって魅力ある企業であるよう真摯に取り組むと同時に、それをお伝えしていくことだと思う。
※新日本プロレスリングの株式の取得日が今日だが、改めて今後の展開の意気込みは。プロレスというコンテンツに関してどう捉えているのか、今後の可能性は。
西社長:新日本プロレスには数多くのスター選手を輩出して、また新たな才能を育成するという、長年にわたって築き上げてきた伝統的なものがある。それから、支えてくれている国内外のファンの皆さんの熱量、さらには世界的なブランド力、興行力、そして映像コンテンツとしての価値を高く評価している。今後は、ファンの皆様が求めているもの、選手が求めているものは何かということを第一に考えていきたい。サイバーエージェントとの連携があるので、それぞれお互いの得意分野をしっかりと活用しながら、放送それから配信、イベントを中心に様々な領域で事業価値の向上を図って、新日本プロレスのさらなる成長を目指していければと考えている。
※「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」が半年で放送終了になるが、その狙いや意図があれば。
寺田取締役:スーパー戦隊シリーズが50年という節目を迎えて一区切りという形になり、新しく立ち上げたのが「PROJECT R.E.D」になる。これまでの1年間という放送期間の設定や、従来の枠組みや固定観念にとらわれずに、より自由なストーリー作り、柔軟な編成にチャレンジしている最中だ。開始当初にもお伝えしていると思うが、作品ごとに中身をクロスオーバーさせて展開していく楽しみ方もできるように、この先も準備しているので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思う。
※いわゆる、5人いる戦隊ものから「ギャバン」への刷新というのは、どのように評価しているのか。
寺田取締役:親子の方々に非常に好評を得ていると認識しており、「PROJECT R.E.D」自体がまだ始まったばかりで、これからしばらく続けていくシリーズとなるので、時間をかけながらしっかり成長させていきたいと思っている。
※動画配信関連について。先日、WOWOWとドコモが資本提携し、Leminoを強化していくという話があった。テレビ朝日もTELASAやABEMAがあるが、サービスの差別化が難しくなっていく中でどのような戦略を取っていくのか。また他社と組んでいく構想などはあるのか。
西社長:当社の場合は、TVer、ABEMA、TELASA があるが、視聴者がコンテンツを見る環境はどんどん変化しているので、コンテンツを生み出す企業としては、その時代に対応するべく「360°戦略」を掲げてきている。視聴者のニーズに沿った形で我々が作ったコンテンツをあらゆる方法で出していくことが大事だと思っている。
西社長:2026年の年間視聴率について。個人・世帯ともに、全日・ゴールデン・プライム、いずれも横並びトップで推移している。この4月クールを振り返ると、「報道ステーション」「サタデーステーション」「有働Times」といったテレビ朝日独自のプライム帯ニュースベルト番組、それから「グッド!モーニング」を始めとする朝と昼の帯番組、これらがいずれも横並びトップで好調に推移しており、日々のタイムテーブルを牽引してくれている。そして、深夜では「AI大作戦」という新番組が今月よりスタートした。この番組は、この春に組織された新しい部署「AIクリエイティブスタジオ」が手がけており、企画開発から実際の映像表現など、様々なクリエイティブ領域でのAIによる新しい挑戦を始めている。著作権や倫理への配慮、リスク管理といったガバナンスにも十分に注意しながら、まずはこの番組を一つのスタート地点として、AIの様々な活用にトライしたいと考えている。続いて、開業から3か月、これまで90万人以上の皆様にご来場いただいた東京ドリームパークだが、今月12日に日本初上陸となる没入型デジタルアート施設「レーヴ・デ・リュミエール」が新たにオープンした。最新の映像技術と立体音響により、名画などの芸術作品を空間全体に再現し、まるで自分がその作品の中に入り込んだような体験ができる画期的なアートミュージアムとなっている。第1弾は、日本でも人気の高い画家・ゴッホと建築家・ガウディで、私もゴッホの作品を体験してみたが、美術館で1枚の絵を見るというような従来の感覚とは次元の違う深さと、圧倒的な躍動感、スケール感に包まれ、東京ドリームパークのクオリティーを象徴するような施設になっていくのではないかと感じた。そして、この施設の開業により、いよいよ東京ドリームパークが全面展開する形となった。順調な船出となった「TOKYO DREAM PARK 開業記念有明春祭り」での経験を生かしつつ、全役職員が一体となってこの新しい事業を成功させるべく、引き続き全力で頑張りたいと思っている。最後に、毎年開催している夏祭り「SUMMER FES」について報告する。7月18日から8月23日までの計37日間、おなじみの会場である六本木エリアと、今年は東京ドリームパークを加えて2拠点で開催する。人気アーティストのライブや番組コラボイベントを始め、より一層充実したプログラムを各会場で展開し、多彩なエンタメをご来場の皆様にお届けしたいと準備を進めているので、ぜひご期待いただければと思う。
※視聴率状況について。
寺田取締役:視聴率の最新状況について報告する。個人全体の年間視聴率は全日が3.5%、ゴールデンが5.3%、プライムは5.3%で、3区分で1位となっている。世帯の年間視聴率は全日が6.4%、ゴールデンが8.9%、プライムは9.1%で、3区分で1位という状況である。続いて年度視聴率は、個人全体で全日が3.4%、ゴールデンが5.0%、プライムは5.1%で、3区分で1位。世帯は全日が6.2%で1位、ゴールデンが8.6%で民放1位、プライムは8.9%で1位という状況になっている。続いて今後の予定をお伝えする。まずバラエティだが、7月2日に「アメトーーーーーーク!3時間スペシャル」を放送する。中川家の礼二さんや石原良純さんなど、鉄道好きの皆さんが日本全国の鉄道の魅力を熱く語る「鉄道ファンクラブ」、そして昭和に発売された懐かしのお菓子を愛してやまない芸人さんたちが大好きなお菓子を持ち寄る「昭和お菓子大好き芸人」の二本立てとなる。スポーツでは、7月28日と29日の二夜連続で、プロ野球真夏の祭典「マイナビオールスターゲーム2026」を生中継する。今年の舞台は東京ドーム、そして30年ぶりの開催となる富山市民球場となっている。セ・パ両リーグのスター選手たちに加えて、WBCで世界を相手に躍動した侍たちが一堂に会する夢の球宴にぜひ期待していただきたい。さらに8月16日には、バスケットボール男子の国際試合、日本対韓国を放送する。2027年にカタールで開催されるワールドカップ、そして2028年のロサンゼルスオリンピック出場を目指す日本代表にとって試金石ともなる日韓戦を生中継でお届けする。ドラマについては、来週火曜9時、今田美桜さん主演の「クロスロード ~救命救急の約束~」を皮切りに、今期のゴールデン帯連続ドラマがスタートする。水曜9時は大森南朋さん、相葉雅紀さん、松下奈緒さんのトリプル主演による「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~ Season2」をお届けする。木曜9時は趣里さんを主演に迎えて、日本の平和と安全を守るために奮闘する空港の税関職員を描く「大空港~GATE24~」をお届けする。どのドラマもキャスト、脚本ともにテレビ朝日が自信を持ってお届けできる夏の新作ドラマになっているので、期待してほしい。
※営業状況について。
橋本常務:5月だが、タイムは前年比で102.6%、スポットが80.3%、トータル89.9%で確定している。タイムは「WRCラリージャパン」の特番などがあり前年実績を上回って着地したが、スポットは前年を大きく割った格好となっている。年度の当初から、売上を大きく伸ばした昨年度に対して反動減があるだろう、と一定のダウンリスクは見ていたが、市場全体の需要状況がそれを上回る脆弱さ、弱含みであり、セールスには全般的に非常に時間がかかる展開になった。それを受けての6月、7月についてだが、この第1四半期の数字を固めるタイミングが来ているので、数字の詳細についてはここでは控えさせていただく。全体の流れとしては、いずれの月についても中東情勢が影響を及ぼしていると感じている。ご承知の通り、企業のサプライチェーンが支障をきたしているということもあり、幅広い業種で広告出稿に慎重な姿勢が見受けられる。とりわけ私たちの一般生活に近いところの飲料や食品であったり、一般消費財であったりというところが、軒並みマイナスに振れているという状況だ。タイムラグがどうしても生じるため、アメリカによるイラン攻撃は、これからまだしばらく影響が及ぶだろうと見ている。ただ一方で、交渉が両国で続いているということで、石油価格も、テキサスやロンドン、ドバイを見ても、大体2月下旬の水準の70ドルまで来ている。それを踏まえると、リバウンドのタイミングもいずれは来ることを期待して、今後のセールスを構えていきたいと考えている。
※放送外収入について。
板橋専務:まずは、東京ドリームパークについて。先ほど西社長からあったように、順調な船出となっている。先日は、国内最大規模の国際音楽ショーである「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」の表彰式がSGCホール有明と隣のトヨタアリーナ東京で開催され、日本を代表するアーティストの方々や音楽関係者の方々が多数お越しになった。まさに地域連携としての有明・青海エリアが音楽の街となったという感じであった。東京ドリームパークのグランドオープンと併せて、その週末には大変な賑わいが生まれたという現象も起きている。続いて、イベントについて。まずは「あかね噺」展だ。週刊少年ジャンプで連載中で、今年4月からテレビ朝日にて放送を開始している話題の人気落語漫画の展覧会で、その魅力と世界観を深く体験できる内容となっている。続いて「徹子の部屋 50周年展 ~愛をこめて~」。1976年の放送開始以来、半世紀にわたり放送してきた番組の歩みを振り返るとともに、そこに刻まれてきた徹子さんと大変多くの方々との出会いと言葉、またゲストの方々と紡いできた対話の軌跡をたどる展覧会という仕立てになっている。続いて「SUMMER SONIC 2026」。夏の定番のフェスだが、今年で開催25周年を迎える。今年は3日間に規模を拡大して開催し、過去最大となる18万人の観客動員を目指している。今年のヘッドライナーはThe Strokes、L’Arc~en~Cielの2組と Adoさんが決定している。他にも国内外から著名なアーティストの参加が続々と決定しているところだ。最後にSGCホール有明で開催する番組のイベントを紹介する。日曜朝8時から放送中の新しい子供向け番組「よ~い!スターと!トビダスクール 夏の遠足ライブ」とタイトルを打ち、初めての番組イベントを行う。スペシャルライブや一緒に歌って踊れるオリジナル企画など、ご家族皆さんで楽しめる夏のイベントとなる。続いて、番組連動商品について。大人気バラエティ「ザワつく!金曜日」が堂島ロールとコラボし、オリジナルロールケーキを開発、発売させていただいている。現在、3万セットを超える注文をいただき、大ヒット商品となっている。そして最後に「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」のベトナム興行を報告する。ベトナムで5月22日から劇場公開し、6月14日の段階で観客動員数が200万人を突破した。興行収入も10億円超えとなり、過去最高を更新している。ベトナムでのドラえもん映画の公開に関しては2013年から行われているが、過去最高の規模になっている。今後この映画は、さらにフランスやインドなど複数の国でグローバルな形で上映していくことになっている。
※TELASA、ABEMA、出資映画について。
寺田取締役:まず、TELASA関連のトピックスについて報告する。会員数は引き続き順調に推移しており、今月は「くりぃむナンタラ」の番組イベント「6.11 新日本プロレスクイズ!間違えたら即ファン引退SP 後楽園ホール大会」が生配信・アーカイブ配信ともに好調だった。7月については、地上波バラエティ番組と連動したオリジナルコンテンツの配信に加えて7月クールの新ドラマとも連携し、スピンオフコンテンツを制作、生配信にも力を入れ、さらなる会員数の拡大を目指していく。続いて、ABEMA関連について報告する。WAUは現在、平均2,200万前後で推移しており、引き続き高い水準を維持している。主な要因としては、オリジナル番組や音楽コンテンツが好調だったことが挙げられる。3人の女性の婚活をリアルに描く「時計じかけのマリッジ」や国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」、そして当社が手掛ける音楽イベント「METROCK 2026」が大きく数字を伸ばしている。最後に、出資映画についてお伝えする。7月は17日に「君と花火と約束と」、24日に「仮面ライダーゼッツ 超宇宙刑事ギャバン インフィニティ Wヒーロー夏映画」、31日に「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」と3本の映画が公開される。映画クレヨンしんちゃんは今回で33作目となり、日本の原風景が残る妖怪の国を舞台とした作品となっている。夏らしい内容になっているため、是非多くの皆様にお楽しみいただければと思う。
※「あのちゃんねる」終了を発表した理由や、受け止めは。
西社長:今回の事案については、番組制作スタッフの配慮が足りず、鈴木紗理奈様に大変不快な思いをさせてしまい、あの様にとっても本意ではない形の放送・企画・編集内容によって、多くの皆様に誤解を招く結果となってしまった。鈴木様をはじめ、関係者の皆様には、多大なるご迷惑をおかけしたことを改めて深くお詫び申し上げたいと思う。社内及び関係者の皆様とも協議を行い、6月15日の放送をもって番組を終了させていただいた。番組を楽しみにしてくださっていた視聴者の皆様、これまで番組を支えていただいた出演者、関係者の皆様には心より感謝申し上げたい。
※先月の会見では、まだ制作過程の詳細など調査中で伝えられることがないという話だったが、その後の調査を踏まえ、経緯など具体的に伝えられることはあるか。
西社長:関係者間のコミュニケーション、それから情報共有、制作プロセスでの確認体制等に改善すべき点があると我々としては捉えている。これを受けて、関係者に対しては厳重注意を行うとともに、制作全体としてこの事案を受けとめて、危機管理に対しての強化や情報共有の仕組み等を見直して、再発防止に取り組みたいと思っている。
※あのさんがXで訴えていた「この表現は嫌です」や「このゲストの方が大変な思いをするからやめてください」といった表現について、こういったやり取りがあったが番組側が押し切った、という事実は調査で確認されたのか。
西社長:詳細に関しては控えさせていただくが、制作スタッフの間、それから出演者を含めた番組制作時のコミュニケーション不足というのがあったと認識している。
※具体的な再発防止策は。
西社長:具体的な再発防止策は、社内でのコミュニケーションも含め、現在進めているところなので控えさせていただくが、番組制作体制の見直しや外部専門家を交えた研修の実施などを行い、再発防止にしっかり取り組んでいきたいと思っている。
※テレビ朝日は人権方針を掲げられていると思うが、今回の事案はその人権方針と照らし合わせて、どう問題がある事案だと受け止めているか。
西社長:我々としては、本当に反省すべき、真摯に受け止めるべき事案だったと思っている。昨今、人権問題そしてガバナンス問題が取り沙汰されている中で、真摯に受け止めて、しっかりと改善していくべき事案だと捉えている。
※この枠では「キョコロヒー」や「ドリームエンタ」が現在放送されていると思うが、今後新たに「あのちゃんねる」の後番組は予定しているか。
西社長:現状では「キョコロヒー」等、深夜でこれまで放送してきたテレビ朝日のバラエティの単発運用という形で考えている。
※「FIFAワールドカップ2026」について。本日、日本代表は惜しくも敗れてしまったが、日本代表に労いのコメント等があれば。
西社長:まずは日本代表の皆様と、森保一監督はじめスタッフの皆様へ「本当にお疲れ様でした」とお伝えしたい。ブラジル戦は大変残念な結果ではあったが、世界最高峰の舞台で最後まで挑み続けた選手たちの姿は、多くの国民に勇気や感動、そして大きな誇りを与えてくれたと思っている。私自身、ベスト32という幕切れには、一人のファンとしてもちろん悔しさはあるが、選手の皆様のひたむきな姿に言葉にならない感動をいただいた。ブラジルを追い詰め、本当に自力ある戦いをしたことは、日本サッカーが世界のトップレベルにあることを実感すると同時に、今回の経験が次のワールドカップ、そして日本サッカーの更なる成長に必ずつながるものと思っている。それから、勝っても負けても、日本中が1つになって感動や悔しさを共有できるという、テレビが持つ圧倒的な力も再認識した。改めて、日本代表の皆様に心から敬意と感謝を申し上げたい。
※本田圭佑さんの解説が非常に話題になっている一方で、テレビ朝日の解説の顔である松木安太郎さんの解説が聞けないのは悲しい、という声が上がっているが、その受け止めは。また、次のワールドカップに向けた放送についての考えは。
西社長:我々としては2002年の日韓大会以来6大会連続で中継していて、今回も主催者側と粘り強く最適な放送条件を話し合ってきた。その上で合意に至らず、総合的な判断として今回見送ることになったわけだが、視聴者の皆様からそのようなありがたいお言葉をいただいているというのは承知している。次回に向けては、まだ何も決まっていることはないが、あらゆる可能性を排除せずに、視聴者の皆様にしっかりと感動を届ける最善の形が何なのかを粘り強く模索していきたいと考えている。
※韓国のテレビ局JTBCがワールドカップの放映権を取るなどして債務不履行に陥り、日本でいう民事再生手続きに近い法的な手続きを申請したという報道がある。その報道、韓国のテレビ局の現状をどのように見ているか。今回ワールドカップの放送はしなかったが、「総合的な判断」という中に高額な放映権というのは、放送しなかった理由の一部にあたるか。
西社長:JTBCに関しては他局の状況なので我々はコメントを控えるが、やはり国際的なスポーツ放映権料が高騰していることは、世界共通の課題なのではないかと思っている。スポーツの放映権はどんどん高騰している。当然、大型スポーツは予選から高い視聴率を取るし、情報番組や報道番組、バラエティにまで波及効果もある。それから、大きな大会の放送を担っているというブランディング的にも、投資としても非常に魅力的なものだと思うが、あまりにも高騰し過ぎているものもあるので、取捨選択をせざるを得ないのが現状ではないかと思っている。
※先日、美輪明宏さんがお亡くなりになられた。テレビ朝日では「国分太一&美輪明宏&江原啓之のオーラの泉」をはじめ、番組を長くご一緒されていたかと思う。追悼のコメント等あれば。
西社長:美輪さんのご逝去の報に接し、心よりお悔やみを申し上げたい。美輪さんは、歌手それから俳優、演出家としてのみならず、独自の感性と言葉で多くの人々に勇気や希望、そして生きることの大切さを伝え続けられたと思う。最後の言葉として残された平和と愛に関するメッセージは、我々は厳粛に受け止めなければならないと思う。テレビ朝日でも様々な番組で大変お世話になった。美輪さんならではの深い洞察力と包容力、そして時には厳しく、時に温かいお言葉は、多くの視聴者の皆様の心に深く刻まれていると思う。長年にわたり、多くの感動と学びを届けてくださったことに改めて深く感謝申し上げるとともに、謹んでご冥福をお祈りしたい。
※東京ドリームパークの最新状況について90万人来場という話があった。この90万人という数字について、達成率のデータなど当初の目標と比較してどのように評価しているか。
板橋専務:当初は年間で200万人を初年度の予想としていた。3ヶ月で90万人ということなので130%ぐらいの上振れと受け止めている。夏には六本木での「SUMMER FES」を有明でも開催したり、秋、それからクリスマスシーズンと、また大きなイベントを仕掛けていこうと思っているので、年間の当初目標200万人というのは十分達成できる、それ以上いけるのではないかという手応えを感じている。
※90万人達成は何日付のデータになるのか。
板橋専務:6月28日時点だ。
※先日のテレビ朝日ホールディングス株主総会について。その少し前に招集通知で、アクティビストの野村絢さんが株を取得し大株主になったことが判明した。野村さんはフジテレビにもさまざまな提案があったかと思うが、テレビ朝日にはこれまでどのような提案があったか。また、株主に対してどのような姿勢で向き合っていくのか。
西社長:個別の株主様に関するやりとりについてはお答えできないので、差し控えさせていただければと思うが、基本的には放送の公共性と中立性をしっかり守りながら、持続的な企業価値を高めていくことが我々の最大の責務だ。これまで進めてきたコンテンツ力の強化やデジタル戦略、リアルイベントの強化など経営計画を確実に実行して、視聴者の皆様、そしてすべての株主様にとって魅力ある企業であるよう真摯に取り組むと同時に、それをお伝えしていくことだと思う。
※新日本プロレスリングの株式の取得日が今日だが、改めて今後の展開の意気込みは。プロレスというコンテンツに関してどう捉えているのか、今後の可能性は。
西社長:新日本プロレスには数多くのスター選手を輩出して、また新たな才能を育成するという、長年にわたって築き上げてきた伝統的なものがある。それから、支えてくれている国内外のファンの皆さんの熱量、さらには世界的なブランド力、興行力、そして映像コンテンツとしての価値を高く評価している。今後は、ファンの皆様が求めているもの、選手が求めているものは何かということを第一に考えていきたい。サイバーエージェントとの連携があるので、それぞれお互いの得意分野をしっかりと活用しながら、放送それから配信、イベントを中心に様々な領域で事業価値の向上を図って、新日本プロレスのさらなる成長を目指していければと考えている。
※「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」が半年で放送終了になるが、その狙いや意図があれば。
寺田取締役:スーパー戦隊シリーズが50年という節目を迎えて一区切りという形になり、新しく立ち上げたのが「PROJECT R.E.D」になる。これまでの1年間という放送期間の設定や、従来の枠組みや固定観念にとらわれずに、より自由なストーリー作り、柔軟な編成にチャレンジしている最中だ。開始当初にもお伝えしていると思うが、作品ごとに中身をクロスオーバーさせて展開していく楽しみ方もできるように、この先も準備しているので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思う。
※いわゆる、5人いる戦隊ものから「ギャバン」への刷新というのは、どのように評価しているのか。
寺田取締役:親子の方々に非常に好評を得ていると認識しており、「PROJECT R.E.D」自体がまだ始まったばかりで、これからしばらく続けていくシリーズとなるので、時間をかけながらしっかり成長させていきたいと思っている。
※動画配信関連について。先日、WOWOWとドコモが資本提携し、Leminoを強化していくという話があった。テレビ朝日もTELASAやABEMAがあるが、サービスの差別化が難しくなっていく中でどのような戦略を取っていくのか。また他社と組んでいく構想などはあるのか。
西社長:当社の場合は、TVer、ABEMA、TELASA があるが、視聴者がコンテンツを見る環境はどんどん変化しているので、コンテンツを生み出す企業としては、その時代に対応するべく「360°戦略」を掲げてきている。視聴者のニーズに沿った形で我々が作ったコンテンツをあらゆる方法で出していくことが大事だと思っている。
