社長定例会見
亀山慶二社長 社長会見(10月27日)要旨
2020-10-28
2020年10月27日(火)
2020年10月27日 社長会見要旨
※視聴率に関する社長所感。
亀山社長: 視聴率状況についてだが、個人全体視聴率では、年間・年度ともに、全日・プライム・プライム2が2位、ゴールデンが民放2位で推移している。また世帯視聴率では、年間・年度ともに、プライムが1位、全日・プライム2が2位、ゴールデンが民放2位となっている。10月クールがスタートし、連続ドラマでは放送開始から20周年を迎えた「相棒season19」が初回、個人全体9.8%・世帯17.9%と、シーズン初回としては2014年以来6年ぶりとなる高さとなった。また、木曜ドラマ「七人の秘書」についても初回、個人全体7.3%・世帯13.8%と好スタートとなった。バラエティでは、10月から土日の22時台に放送する4本のバラエティ番組を始め、深夜には「バラバラ大作戦」と題して14本のバラエティの新企画がスタートした。「バラバラ大作戦」は地上波放送だけでなくTELASAとの連携にも力を入れていて、ほとんどの番組で地上波本編を見逃し視聴できるようになっている。引き続き新しいチャレンジを行いながら視聴習慣の定着を図っていければと思う。
※最新の視聴率について。
西取締役:最初に年間の個人全体視聴率だが、全日が4.2%で2位、ゴールデンが6.2%で3位、プライムが6.4%で2位、そしてプライム2も2.6%で2位となっている。続いて年間の世帯視聴率だが、全日が8.1%で2位、ゴールデンが11.0%で3位、プライムが11.5%で1位、そしてプライム2が5.2%で2位だ。年度の個人全体では、全日が4.2%で2位、ゴールデンが6.1%で3位、プライムが6.3%で2位、そしてプライム2も2.6%で2位となっている。年度の世帯は、全日が8.2%で2位、ゴールデンが11.0%で3位、プライムは11.5%で1位、そしてプライム2が5.2%で2位という状況だ。10月の月間平均は、個人全体の全日が3.9%で2位、ゴールデンが5.9%で2位、プライムが5.9%で2位、そしてプライム2も2.3%で2位となっている。そして世帯は、全日が7.6%で2位、ゴールデンが10.7%で1位、プライムが10.8%で1位、そしてプライム2が4.6%で2位となっている。今後の主な放送予定だが、ドラマは10月31日23時から田中圭さん主演の土曜ナイトドラマ「先生を消す方程式。」がスタートする。そして、その後枠として23時30分からは「なにわ男子と一流姉さん」という企画がスタートする。きのう10月26日から、ABEMAとの共同制作による「ネオバズ!!」という深夜の枠がスタートした。月曜から金曜までの深夜帯のバラエティ番組だ。そして同じく「逆境だらけの今だからこそ〝未来〟に向かって立ち上がろう」というコンセプトを元に、きのうから「未来をここから」プロジェクトが始動した。このプロジェクトはテレビ朝日と電通が共同で立ち上げたもので、電通からはトップクリエイターの澤本嘉光さんにも参加していただいている。最初の企画として「報道ステーション」で、時代の最先端を走る「人」を特集する新企画が始まった。今後、スポーツやバラエティなど、様々なジャンルでの展開も予定しており、明るい未来につながる、少しでも皆で前を向けるようなメッセージをこの企画から発信できればと思っている。
※営業状況について。
亀山社長: 9月の営業売上は、タイムは前年比99.0%、スポットは85.4%、トータルでは91.9%で確定した。タイムだが、通常6月開催の「全米オープンゴルフ」が新型コロナウイルスの影響で9月に延期となったこともあって、前年水準に近いところまで積み上がった。スポットについては、東京地区は84.8%と徐々に市況も戻りつつある。当社は地区を上回って着地をすることができた。10月の営業売上は、タイムは前年比83%前後、スポット94%前後、トータル89%前後で最終段階に入っている。タイムだが、コロナ禍の不透明な市況の中で10月改編セールスに苦戦したことに加え、単発でも昨年度あった「フィギュアグランプリシリーズ カナダ大会」「世界体操」「カタールW杯2次予選」2試合などの反動減があり、減収となっている。スポットについては、昨年度が消費増税の影響で低調だったことの反動もあって、東京地区は前年の99%まで伸びてきている。当社も最後まで積み上げるべく鋭意セールスに励んでいるところだ。11月の営業売上は、タイムが前年比75%+α、スポットが65%+α、トータルでは69%+αで推移している。タイムだが、今週末には「第52回全日本大学駅伝」「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」があるので、その最後のセールスに注力しているところだ。スポットだが、東京地区は80%の半ばから90%の間で推移している。来週から11月に入り、取引がより活発化することを期待してセールスに取り組んでいる。
※コロナの影響が4月来続いているが、秋に入って状況は変わってきているか?
亀山社長:緊急事態宣言前後、特に4月5月が底だったが、そこをピークアウトして、その後段階的に持ち直してきている。特に上期の最終月の9月、そして下期のスタートとなる10月の取引状況は、我々が思った以上に活発だったと思う。11月についても大きな腰折れもない。ただ1、2年前の水準に戻るまではまだギャップがあると思うが、年末商戦に向けて、より動きが活発化してくれることを期待して、いろいろな形でのセールスに取り組んでいきたい。
※放送外収入について。
武田副会長: ビジネスプロデュース局関連のトピックスを報告する。新型コロナウイルスの影響により、今年度のイベントは中止が現段階で35件、延期が19件、期間の一部休止が4件となっている。次に配信イベントだが、新型コロナの影響による新しい生活様式の中で、メディアとして付加価値のある情報をお届けするため、テレビ朝日では今月より「テレビ朝日LIVEシンポジウム」を開催している。第1回は10月24日に、「バーチャル修学旅行で歴史を学ぼう 広島・長崎・沖縄」と題したシンポジウムをテレ朝YouTubeで無料配信した。全国25校、およそ700名の中高生が参加した。視聴回数はYouTubeとABEMAの合計でおよそ3万3000人に達した。2回目は、31日に「SDGs地元を元気に!プロジェクト」と題する企画を実施する。地域の課題を解決するために、様々な取り組みを行っている自治体や企業のトップから、地元を元気にする「知恵」と「工夫」を学ぶという内容だ。この企画はBS朝日と連携しており、BS朝日で同テーマの番組を放送する。3回目は12月12日、13日の2日間に渡り、「がんの正しい知識を知ろう!」というタイトルで、がん治療の現状や最新の治療法など、正しい知識を知ってもらう企画を実施する。最後にプロレス関連だが、今年で30回目となる新日本プロレス「G1 CLIMAX 30」が今月18日の両国国技館の優勝決定戦まで無事に終了した。全19大会を新日本プロレスワールドでLIVE配信し、開幕戦と最後の両国3連戦は、CSテレ朝チャンネルでも生中継した。年明けの恒例興行は今回も1月4日、5日の2日連続の開催となる。
※TELASAについて。
篠塚常務: TELASAについては、4月のサービス開始から半年以上が経った。会員数等、具体的な数値は公表を差し控えさせていただくが、現在までのところ概ね順調に推移している。10月クールでは「相棒season19」を放送後に話数を積み上げて全編を配信していくほか、開局60周年記念ドラマ「24JAPAN」では、地上波で放送したバージョンに加え、オリジナルのサイドストーリーを含む「配信スペシャル版」を毎週配信していく。また10月にスタートした深夜枠「バラバラ大作戦」との連携や「ロンドンハーツ」のオリジナル企画など、バラエティ番組との連動も深めている。今後も引き続き、当社の魅力的なコンテンツの提供や地上波との連携を通じて、KDDIと協力しながらTELASAを日本有数のSVODプラットフォームに育て上げていきたいと考えている。
※ABEMAと出資映画について。
西取締役: ABEMAは、開局から4年3ヶ月で約5600万ダウンロードを突破し、目標としているWAU1000万突破に関しても3月以降は恒常的に達成している状況だ。有料の「ABEMAプレミアム」の会員も順調に伸びており、会員数は前年から約1.8倍となる72.9万人に到達している。更なる会員増に向けて今後コンテンツを充実させたい。出資映画の最新状況についてだが、8月7日公開の「映画ドラえもん のび太の新恐竜」はきのうまでで動員271万4557人、興行収入32億7153万円、そして、9月11日公開の「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」はきのうまでで動員91万2383人、興行収入11億1443万円となっている。そして、いよいよ来月20日からは「STAND BY ME ドラえもん2」が全国公開となる。2014年に大ヒットとなった前作の続編で、ぜひご期待いただければと思う。
※16日に総務省で行われた有識者会議で、NHK側が“テレビを設置した場合の届け出を義務化する”などの要望を行った。受け止めや見解は。
藤ノ木専務: NHKがお考えになることなので、私たちが話すことではないが、今回の報道を見るとNHKの営業費用・経費が759億円で、そのうち不払い者を把握する訪問要員にかかる費用として300億円以上という数字が出てきた。その数字を見てびっくりした。そうした中でテレビを持っていない人にも“設置をしていない届け出”を義務付けるのは、果たして国民の皆さんが納得して応じてくれるものなのかという思いがした。