社長定例会見

亀山慶二社長 社長会見(11月26日)要旨

2019-11-26
2019年11月26日 社長会見要旨

※最新の視聴率について。
亀山社長:年間視聴率は、残り5週となったが、全区分2位だ。特にこの10月クールは全日、プライムがトップを争う状況となっている。この1年を振り返ると、開局60周年の節目にテレビ朝日らしい多様なコンテンツを視聴者の皆さまにお届けするとともに、タイムテーブルの改善を進め、ゴールデンとプライムは前年を上回る形で推移している。バラエティでは、4月改編でスタートした月曜の「10万円でできるかな」がファミリー層をはじめ幅広い視聴者に支持され、「帰れマンデー見っけ隊!!」「Qさま」とともに非常に良い縦の流れができている。また10月に改編した金曜も好スタートを切っている。ドラマ・映画では、「相棒season18」「ドクターX~外科医・大門未知子~」をはじめプライム帯の連続ドラマが各クールとも上位にランクインし、夏には昨年社会現象となった「おっさんずラブ」の劇場版が大ヒットとなった。また、5月には開局60周年記念の大型特番として「白い巨塔」の5夜連続放送にチャレンジし、5夜連続同時間帯トップを獲得した。同じく開局60周年番組として1年間のロングランに挑んでいる「科捜研の女」と「やすらぎの刻~道」も好評をいただいている。「やすらぎの刻」に関しては、前作「やすらぎの郷」からご出演いただいた八千草薫さんが先月お亡くなりになった。これまでのご功績に敬意と感謝を表し、心よりご冥福をお祈りしたい。そして報道情報番組では、去年10月にリニューアルした「報道ステーション」が数字を伸ばし好調に推移しており、朝帯の「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」は自己最高を更新するペースとなっている。今年は台風など自然災害が多い年となったが、災害報道は地上波のみならず、AbemaNewsでも力を入れて取り組んでおり、ネットで災害情報を入手できる手段として徐々に定着してきていると感じている。スポーツでは、1月の「サッカーAFCアジアカップ2019」から、4月の「世界フィギュアスケート国別対抗戦」、7月の「世界水泳2019 韓国・光州」と大型中継を続けて、8月の「第43回全英女子オープンゴルフ」では渋野日向子選手による日本勢42年ぶりの海外メジャー制覇の瞬間をお届けすることができた。同じゴルフでは、10月に日本初開催となるアメリカPGAツアー「ZOZO CHAMPIONSHIP2019」を中継した。豪雨で2日目が順延するなど、変則スケジュールとなり、放送対応でも難しい局面があったが、タイガー・ウッズ選手のツアー82勝の偉業達成の瞬間や最後まで優勝争いを演じた松山英樹選手の激闘の模様をお届けすることができた。今月は稲葉篤紀監督率いる侍ジャパンが10年ぶりの世界一に輝いた「世界野球プレミア12」が高視聴率を獲得した。来週には羽生結弦選手、紀平梨花選手の活躍が期待される「フィギュアスケートグランプリファイナル2019」を放送する予定となっている。残り1か月あまりとなったが、開局60周年の一年を良い形で締め括るとともに、東京五輪イヤーの2020年に向けて準備を進めてまいりたい。
※最新の視聴率について。
西取締役:年間平均は、全日7.6%、ゴールデンが10.7%、プライム10.8%、プライム2が5.3%で、全区分2位で終了する見込みだ。続いて年度平均だが、全日7.5%、ゴールデン10.6%、プライム10.8%、プライム2が5.2%で、こちらも年間同様2位で推移している。10月クール平均だが、全日が7.9%で日本テレビと同率の1位、ゴールデンが11.5%で2位、プライムが11.6%で1位、プライム2は5.3%で2位という状況だ。10月クールの主なトピックスだが、まずドラマでは、「ドクターX~外科医・大門未知子~」と「相棒season18」が今クールの民放連続ドラマ平均視聴率1位、2位で、「科捜研の女」も4位と、いずれも好調に推移している。そして「報道ステーション」がクール平均11.8%で、およそ3年半ぶりの高さとなっている。朝帯の情報ベルト番組も好調に推移している。バラエティでは、日曜、月曜に加え、10月に改編した金曜の「ザワつく!金曜日」がここまでクール平均13.0%を獲得するなど、金曜のゴールデン帯が前年比で大きく数字を伸ばしている。今後の主な放送予定だが、12月1日に「第73回福岡国際マラソン」、そして12月6日からは3夜連続で「フィギュアスケートグランプリファイナル」を放送する。年末年始のラインナップは、27日には約11時間の長尺で放送する「ミュージックステーション ウルトラスーパーライブ2019」、30日には恒例の「アメトーーク!」の年末5時間スペシャルを編成する。そして今年の大晦日は、「ザワつく!大晦日一茂良純ちさ子の会」を22時まで放送し、その後は「ぶっちゃけ寺年越しSP」を生放送で予定している。年始だが元日は「芸能人格付けチェックお正月スペシャル」と「相棒」の元日スペシャルを予定している。
※営業状況について。
亀山社長:10月の営業売上は、タイムは前年比101.5%、スポットは88.9%、トータルでは94.5%で確定した。タイムだが、昨年なかった「ZOZO Championship」や「題名のない音楽会SP」などの単発セールスで、前年以上の売上を達成した。スポットについては、下期に入っても引き続き低調な市況で、東京地区は86.4%で締まったが、当社は積極的なプロモートも実り、地区を上回りシェアを伸ばすことができた。11月は、タイムが前年比111%+α、スポット89%+α、トータル99%+αで推移している。タイムだが、「フィギュアグランプリシリーズ」のほか、「プレミア12」などの増収によって、前年水準を超える売上となった。一方、スポットだが、東京地区は前年の90%前後というところで、当社の売上も同水準で推移している。12月は、タイムが前年比82%+α、スポットが62%+α、トータルでは71%+αで推移している。タイムについては、「フィギュアグランプリファイナル」「福岡国際マラソン」「Hitachi 3Tours Championship2019」といったスポーツ単発に加えて、年末年始特番のセールスに取り組んでいる。スポットについては、引き続き発注ラップが遅い状況だが、需要の掘り起こしに努め売上を積み上げていきたい。
※放送外収入について。
武田副会長:まず動画配信関連。11月2日から放送を開始した「おっさんずラブ-in the sky-」だが、KDDIとの協業の「ビデオパス」で見逃し見放題配信を行い、4週連続で国内ドラマジャンル1位を獲得している。さらに、この「おっさんずラブ」については、放送に合わせ、12月22日から六本木けやき坂ミュージアムでドラマの世界観を体験できる展覧会を開催する予定だ。テレビ朝日開局60周年イベントについてだが、予定していた4件のイベントのうち、最後の記念イベント「QUEEN+ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR」がいよいよ来年1月25日さいたまスーパーアリーナから始まる。これに合わせ、クイーン展覧会「QUEEN EXHIBITION JAPAN ~Bohemian Rhapsody~」を、来年1月15日から27日までの13日間を日本橋の高島屋で、1月30日から3月22日まで53日間を横浜のアソビルで、3月25日から4月6日まで13日間を大阪のなんば高島屋で開催する。もうひとつ来年話題になりそうなイベントだが、謎のアーティストのバンクシーの作品を集めた「バンクシー展 天才か反逆者か」を開催する。2020年3月15日から9月27日まで6か月半ほど、場所は横浜のASOBUILDだ。本展は、すでにモスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボンで巡回展示が行われ、初めて日本で公開される。これはコレクターによるコレクションを集結させて展示をする展覧会だ。最後に、新日本プロレスに関して。来年1月4日、5日に開催される「WRESTLE KINGDOM 14 in東京ドーム」だが、前回の会見で地上波の編成は未定とお答えしたが、熱心なファンのご要望にお応えして、両日とも26時から90分間、地上波での放送をすることにした。
※AbemaTVと出資映画について。
西取締役:AbemaTVは、開局から3年半で4500万ダウンロードを突破、6月3日週のWAU(ウィークリーアクティブユーザー)が目標であった1000万を突破したのを皮切りに、これまでに6回、1000万突破を記録している。緊急記者会見や災害報道など有事の際の視聴ツールとして、確実に支持を拡大していると実感している。一方で、リニアだけでなく、オンデマンド視聴ユーザーも増えており、有料の「Abemaプレミアム」の会員は現在約51万8000人となっている。続いて、AbemaNews関連だが、今月の主な対応としては9日から10日にかけて行われた天皇陛下の即位関連の行事やイベント、それから芸能人の薬物関連ニュースなどを緊急編成している。出資映画の最新状況についてだが、8月23日公開の「劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~」は、11月25日までの95日間累計で動員数が191万4671人、興行収入が26億0482万円と、おかげさまで大変多くの皆様にご覧いただくことができた。そして来月13日より周防正行監督の最新作「カツベン!」。そして、21日からは、現在放送中の「仮面ライダーゼロワン」が前作「ジオウ」とコラボする「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」が、それぞれ公開となる。
※「WRESTLE KINGDOM 14」の地上波対応について、この1か月でどんな声があったのか。
武田副会長:やはり根強いコアのファンの方々がプロレスを支えていただいていると認識しているので、特に来年の東京ドーム大会については、初めて2日間の連続での興行ということもあり、興行そのものを盛り上げるという意味合いからも地上波での放送をやってみるのはいいのではないかという編成判断があった。
※不適切な演出のあった「スーパーJチャンネル」の企画についてだが、BPOが審議入りを決めたことへの受け止めは。
亀山社長:審議入りになったことを重く受け止めており、真摯に対応していきたい。視聴者の皆さま、関係者の皆さまに、改めてお詫びを申し上げるとともに、今後このようなことが起きないよう再発防止策を徹底していきたい。
※民放の同時配信が来年1月、キー局5局で夕方ニュースを試験的に配信すると発表されたが、その狙いとその先の予定は。
藤ノ木専務:常時同時配信になるとビジネス面や技術的な問題がある。1月の実証実験は色々とトライアルをしながら知見を高めていくということで備えていきたい。これまで大きなスポーツイベントや緊急時のニュースでの同時配信は、私たちもやってきているし各社やっている。そういったものの積み重ねの中で次のステップに移っていきたい。