社長定例会見

角南源五社長 社長会見(5月28日)要旨

2019-05-28
※視聴率について社長所感。
角南社長:視聴率状況について簡単に申し上げると、年間では全区分2位という状況で推移している。4月クールは、全日トップタイ、ゴールデン、プライム、プライム2は2位という状況だ。また、先週放送された、開局60周年記念5夜連続ドラマスペシャル「白い巨塔」は、最終夜が15.2%をマークするなど、いずれの回も同時間帯トップを獲得し、5月第4週の週四冠の達成に貢献した。開局60周年にふさわしい重厚な人間ドラマを多くの視聴者の方々にご覧いただき感謝する。全日帯に関しては、開局以来最長の7週連続トップとなっている。連続ドラマでは、「緊急取調室」をはじめ、「特捜9」「科捜研の女」が平均視聴率で民放トップ3を独占している。また、バラエティでは今クールから月曜ゴールデンに移動した「10万円でできるかな」や、引き続き日曜日のレギュラー番組が好調だ。ニュース情報系でも、「グッド!モーニング」や「羽鳥慎一モーニングショー」をはじめとするベルト番組が引き続きトップレベルで推移している。
※最新の視聴率について。
亀山専務:4月クールの平均視聴率は、全日7.5%で1位、ゴールデン10.6%、プライム10.7%、プライム2が5.3%で2位という状況だ。4月クールは残り1カ月あまりとなった。前年比では、ゴールデン、プライムが+0.5ポイント、全日帯に関しては、前年と同じだが、開局以来最長の7週連続トップという状況だ。連続ドラマは「緊急取調室」は平均13.3%で民放ドラマ1位。「特捜9」は13.0%で2位、「科捜研の女」は12.6%で3位だ。バラエティも「10万円でできるかな」が平均12.0%で、4月スタートのバラエティ新番組では、民放11番組中、いまのところトップという好スタートとなった。報道情報の番組では、「羽鳥慎一モーニングショー」「グッド!モーニング」が引き続き好調の中で、プライム帯の「報道ステーション」が昨年を上回る形で堅調に推移している。年間平均視聴率は、全日7.7%、ゴールデン10.8%、プライム10.8%、プライム2が5.6%と全区分2位で、前年に対してほぼ同水準となっている。今後の主な放送予定だが、6月に開催される「第119回全米オープンゴルフ」を皮切りに、「第148回全英オープンゴルフ」「第43回全英女子オープンゴルフ」のメジャー大会を中継する。7月にはプロ野球「マイナビオールスターゲーム2019」、また「世界水泳 韓国・光州2019」をゴールデン帯で8日間に渡り韓国から中継する予定だ。また11月には、4年に一度開催される「第2回世界野球プレミア12」を放送する予定だ。
※5月第4週に四冠を獲得できた要因は。
亀山専務:もちろん5夜連続の「白い巨塔」が平均13.3%で、横並び毎日トップと大きくけん引してくれたことは間違いない。週のスタートとなる月曜日は「帰れマンデー見っけ隊!!」「10万円でできるかな」が良いスタートを切ってくれた。火曜日から金曜日にかけてもバラエティや根強い人気のドラマが非常に良い形となり、週末は、なんといっても「ナニコレ珍百景」から「ポツンと一軒家」が凄い数字を出してくれた。「報道ステーション」も堅調に推移したということで、バラエティ、ドラマ、報道と総合的に評価されてトップがとれたのかと思う。
※視聴率が好調な一方で、決算発表では減収減益となっているが。
角南社長:昨年度でいうと、「不動産・住宅設備」「自動車・関連品」「金融・保険」といった当社が得意とする業種の出稿が大きくマイナスだったということも響いていると思う。また全体としても、2017年度、2018年度と2年連続で前年割れとなった東京地区のスポット市況があるが、これは急成長するネット広告からの影響も一部あることは否定できない。様々な見方があると思うが、加えてこの5月6月も米中の貿易摩擦による影響など、先行きの不透明感も大きく響いている。様々な要因があると思う。
※営業状況について。
角南社長:4月の営業売上は、タイムは前年比96.0%、スポットは94.7%、トータルでは95.3%で確定した。タイムだが「世界フィギュア国別対抗戦」の増収があったものの、昨年あった「AFC女子アジアカップ」の反動減やレギュラーベースのダウンが響き、前年水準に届かず締まった。スポットだが、東京地区は99.3%と引き続き厳しい市況となった。当社は昨年高シェアを頂いていたアドバタイザーの出稿減で地区以上に苦戦をし、地区に届かず締まった。5月の営業売上は、タイムは前年比101%+α、スポット92%+α、トータル96%+αで推移している。タイムだが、先週の5夜連続ドラマ「白い巨塔」による増収が貢献し、前年水準を超える見込みだ。一方、スポットについては、ゴールデンウィークが明けても市場は伸びてこず、東京地区は前年の94%ほどと低迷している。最後まで粘り強くセールスしていく。6月の営業売上は、タイムが前年比73%+α、スポットが68%+α、トータルでは71%+αとなっている。タイムだが、昨年あったロシアW杯がないことで前年から大きくマイナスとなる見込みだ。スポットだが、東京地区は前年の87%ほどと4月5月以上に厳しい市況となっている。積極的にプロモートを仕掛け、需要の掘り起こしに努めていく。
※放送外収入について。
武田専務:まずはAbemaTVについてだが、アプリのダウンロード数が、4月30日に累計4,000万を突破した。先週末に若洲公園で開催された当社の手打ちイベント「メトロック2019」を、4年連続になるが両日AbemaTVで独占生配信した。続いて、KDDIとのビデオパスにおける協業についてだが、4月クールドラマ、「緊急取調室」「東京独身男子」「科捜研の女」を見放題独占配信中だ。続いて、新日本プロレスワールドだが、5月13日から6月5日まで、スピーディーな試合展開が大人気のジュニア選手の頂点決戦、「BEST OF THE SUPER Jr.26」シリーズを、初めて15大会全てをライブ配信している。優勝決定戦は6月5日東京・両国国技館からの生中継となる。さらに6月9日には、1.4東京ドーム大会に次ぐ大きな人気を誇る「DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL」のライブ配信をする予定だ。続いてイベント関連だが、開局60周年記念事業「ブルーマングループワールドツアーIN JAPAN」が連日満員の盛況で、6月2日に最終日を迎える。また20周年を迎える「サマーソニック2019」だが、8月16日から18日の3日間開催予定だ。先週土曜日5月25日からチケットの一般販売を開始したが、出足が極めて好調で、チケットが残り少ない日が既に出てきている。このあとも、10月に幕張メッセで「ドリームフェスティバル2019」、そして2020年1月には「QUEEN+ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR」を、さいたまスーパーアリーナをはじめ、大阪、名古屋でも開催する予定だ。
亀山専務:出資映画の最新状況について。5月17日公開の「うちの執事が言うことには」については、27日時点で動員16万5383人、興収2億856万円となっている。また、5月10日公開の「轢き逃げ-最高の最悪な日-」は、動員10万1598人、興収1億2252万円。「映画クレヨンしんちゃん新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~」だが、公開38日間の累計で動員163万417人、興収19億1658万円で推移している。
※「白い巨塔」についてだが、これまでの映画版や他局でドラマ化されたものと比べ、社長の感想は。
角南社長:岡田准一さんはじめ、キャスト、監督、スタッフのご尽力により、冒頭でも申したが重厚なドラマをお届けできたと思っている。最終夜は15.5%で、5夜ともに同時間帯トップを獲得し、多くの視聴者の方にご覧いただき感謝している。