社長定例会見

角南源五社長 社長会見(2月26日)要旨

2019-02-27
※最新の視聴率について。
角南社長:1月クールの視聴率は、三が日のゴールデン・プライムの2冠を皮切りに好発進をした。木曜ミステリー「刑事ゼロ」が民放連続ドラマの中では初回視聴率1位でスタートしたのに加え、「相棒season17」も10月クールに続き好調を維持している。朝のベルト番組の「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」の好調を下支えに、全日・ゴールデン・プライムが2位という状況だ。テレビ朝日は今年開局60周年を迎え、様々な大型企画をぞくぞくと投入していく予定だ。年度の視聴率は残り1カ月となり、こちらも全日・ゴールデン・プライムは2位で推移している。気を緩めず、新年度に向けて勢いをつけていきたいと思う。
亀山専務:まず年度平均視聴率だが、残り1カ月となった。全日が7.7%、ゴールデンは10.5%、プライムが10.6%、プライム2が5.5%で全区分2位という状況だ。全日帯は5年ぶりの高さで推移、平日の報道情報ベルト番組が引き続き好調だ。ゴールデン・プライム帯では、「水曜9時」、「木曜ミステリー」、10月クールで「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」をはじめ新企画を投入した「木曜ドラマ」など、ドラマ各枠が好調に推移していることに加え、バラエティでは10月に改編した「ナニコレ珍百景」が平均12.1%、ABCテレビ制作の「ポツンと一軒家」が平均14.5%と、日曜日のゴールデン帯の流れが改善してきている。続いて1月クール平均は、全日が7.9%、ゴールデンは11.0%、プライムが10.9%、プライム2が6.0%で全区分2位という状況だ。全ての区分で前年比プラスで推移している。今クールのプライム帯のドラマでは「相棒season17」が1位、「刑事ゼロ」が2位、「ハケン占い師アタル」が6位という状況だ。スポーツでは、先月行われた「サッカーAFCアジアカップ2019」決勝のカタール戦の21.4%をはじめとして各試合とも高視聴率を獲得した。また、全日帯では「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」が原動力となり、週末の「人生の楽園」「ごはんジャパン」「相葉マナブ」などの夕方帯の番組も好調に推移している。今後の主な放送予定だが、3月9日には「侍ジャパン強化試合 日本×メキシコ」が京セラドーム、4月には「世界フィギュアスケート国別対抗戦2019」が福岡でそれぞれ行われる。スペシャルドラマでは、テレビ朝日で初主演となる西島秀俊さんを迎え、2夜連続スペシャル「名探偵・明智小五郎」を放送する。
※営業状況について。
角南社長:1月の営業売上は、タイムは前年比100.1%、スポットは105.5%、トータルでは102.9%で確定した。タイムだが、レギュラー番組のベースダウンがあったものの、単発でアジアカップの売上が牽引、年始単発のセールスも高単価でセールスできたことで、前年以上の売上を達成した。スポットだが、東京地区が105.8%と17カ月ぶりに前年水準を上回った。当社の売上も過去最高だった昨年を上回り、1月の売上記録を更新している。2月の営業売上は、タイムは前年比90%+α、スポット100%+α、トータル95%+αとなっている。タイムだが、昨年の「平昌五輪」の反動減が大きく、この水準で締まる見込みとなっている。スポットについては、東京地区は「平昌五輪」の影響で低調だった前年の104%程の見込みとなっている。1月のような勢いは見られないが、最後まで粘り強くセールスしていく。3月の営業売上は、タイムが前年比92%+α、スポットが88%+α、トータルでは90%+αとなっている。タイムだが、レギュラー番組、期末単発のセールスは堅調に推移している。「名探偵・明智小五郎」、「必殺仕事人」といったスペシャルドラマや、「野球・侍ジャパンシリーズ」といったスポーツ単発のセールスに注力し、前年以上の売上を目指す。スポットだが、東京地区は前年の97%程となっており、伸び悩んでいる状況だ。当社の売上についても地区同様伸び悩んでいるが、年度末の出稿に期待するとともに、積極的なプロモートで売上を積み上げていく。
※放送外収入について。
武田専務:まず「AbemaTV」についてだが、アプリのダウンロード数が 2月18日に累計で3800万を超えた。4月の地上波の改編で、月曜日よる11時20分に枠移行しリニューアル
スタートする「陸海空 こんなところでヤバイバル」との連動番組をスタートさせる。「ラブアース」の新シリーズと合わせて、毎週月曜よる10時からの放送となる。そして、AbemaTVの海外展開だが、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ブラジル、タイの6か国でも視聴できるサービスを2月中旬から開始した。対象チャンネルはAbemaNews、将棋、麻雀、釣りの4チャンネルで、権利クリアできたものについて視聴可能となる。次に国際ビジネス展開についてだが、インドの最大手のアニメ制作会社「GREEN GOLD ANIMATION」の協力で、主にアジアへの海外番販用に「忍者ハットリくん」の新シリーズ52話を制作する予定だ。続いてイベント関連だが、昨年10月27日から今年1月20日まで東京都美術館で開催した「ムンク展-共鳴する魂の叫び」が会期75日間の総入場者数66万9846人を記録した。この数は東京都美術館で開催された特別展としては、歴代4位の成績となった。最後に麻雀プロリーグ「Mリーグ」について。昨年10月1日に開幕し、2月12日までのレギュラーシーズン80試合が終了し、当社のチーム「EX風林火山」はトップでレギュラーシーズンを終えた。この「EX風林火山」を含めた上位4チームが3月2日から3月31日までのファイナルシリーズに進出し、初代Mリーグチャンピオンを目指して戦う。もちろんAbemaTVにて全試合生中継する。
亀山専務:昨年12月22日に公開された、東映配給「平成仮面ライダー20作品記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER」が、興収15億4500万円を記録した。これは、冬の仮面ライダーシリーズ単独の作品としては、歴代最高記録を更新している。2月22日に公開されたGAGA配給「サムライマラソン」だが、スタートの3日間で興収6614万円、観客動員5万5473人となった。今後だが、東宝配給「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が、3月1日公開となる。
※AbemaTVの海外展開については、今後権利処理の問題など国によって違いはあると思うが、配信先の国を増やしていく考えか。
武田専務:特にチャンネルについては権利クリアができるものがあれば、先ほど申し上げたチャンネル以外にも供給していく努力はしたいと考えている。無理のない範囲で考えていきたい。
藤ノ木専務:私は経営戦略局も担当しているので、海外でテレビ朝日の事業を投資家に説明する機会が多い。テレビ朝日がサイバーエージェント社と共同でこのような事業をしていることを、口頭やパワーポイントなどで説明するが、現地では番組が見られないためイメージが湧かなかった。しかし海外の投資家も関心を持って私たちの事業を見ているところだ。次回はぜひ実際に見て、更に理解を深めてもらいたいと思う。