放送番組審議会

第657回 放送番組審議会報告 5月16日(金) 開催

■出席者
見城  徹  委員長
増田  ユリヤ  副委員長
(五十音順)
秋元  康  委員
小松  成美  委員
丹羽  美之  委員
野口  聡一  委員
藤田  晋  委員

■リポート
小谷  実可子  委員

■欠席者
LiLiCo  委員

課題番組

「グッド!モーニング 日曜」

【委員の主なご意見】

<番組全般>
●1週間のニュースをコンパクトに振り返り、非常にテンポよく完成度が高い。朝だからといって柔らかいニュースだけではなく、適度に解説が入っているのもとてもいい。

●日曜日の2時間40分をよく考えて作っている。スポーツ、社会現象、政治経済、日本の地方から海外のニュースなどをうまい配置で並べている。ニュースを深掘りするコーナーも面白い。

●朝の情報番組の王道。視聴者がどんなテンポで朝の生活をしているのか、そこに寄り添うように、どういう情報をどういうタイミングで出していくか、よく練られている。

●〈もっと知りたいNEWS〉でゲストが大画面の前で、長時間ではないがコンパクトにしっかりと解説をしている。番組のメリハリがついて良い。

●時にはスポーツに特化したゲストがスタジオの空気をガラッと変えて、一気にスポーツの魅力を伝えるのもいいのではないか。

●〈ことば検定〉の林修さんはとてもいい。楽しみながら物知りになれるし、ついつい見てしまう。よくネタが尽きないなと感心する。
<MC・出演者について>
●平石アナウンサーはABEMAで素晴らしい見識と歯切れの良さを披露している。「グッド!モーニング」を平石アナウンサーのワンマンショーにしない判断はわかるが、もうちょっと、いろいろと発言してもいいのではないか。

●平石アナウンサーは冷静さが魅力だが、年に何度かは、いいテーマがあったら前にでて意見を喚起したり、討論の中心になって見事にファシリテートをするなど、アベプラで見せるような熱い場面も見たい。

●報道はストレートにニュースを伝えるのが主だが、そこに伝える人の温かみや個性がもっとあっていいのでは。アナウンサーそれぞれのキャラクターなどをもっと生かせたら番組がさらに進化し、朝の番組としてもっと見やすくなるのでは。

●女性アナウンサーは皆似ていて、見分けがつかないのがもったいない。せっかくMCとして出るのならば、髪型や服装など、それぞれの個性と、受け持つコーナーへの親和性をもっと持たせたら良いのではないか。

●オープニングで女性がずらっと4人並んでいるのは、何とも言えない違和感がある。4人並んで紹介する意味があるのか。6時20分に平石さんの両脇に女性が2人ずつ並んでいるのも微妙。アナウンサーの個性を生かす登場の仕方を工夫していいのでは。

●〈ことば検定〉では必ず“教える側”が男性、“教えられる側”が若い女性で、「性別による役割の固定化」を発信することになりかねない。
今後はキャスティングの際に意識して色々なバリエーションを考えると、多様性に富んだいい番組になるのでは。

<平日と休日の差別化について>
●「どストレート」のニュースが繰り返しではなく、政治、経済、社会、スポーツと、とにかく本数が多くて充実している。「日曜っぽさ」を気にせずに、しっかりニュースを放送するのは誠実で、今のテレビに求められていることではないか。

●平日の番組と同じ音楽やスーパーなので見ていて休日という感じがしない。平日とガラッとテイストを変えるために個性を打ち出して欲しい。それはMCの方々の個性や溢れる存在感によってもたらされるのではないか。

【局側見解】

●ABC、メ~テレとの3局合同制作でANN全体で朝の情報番組を作ろうという、報道局にとっては新しいチャレンジの番組。前半は圧勝だがその後他局に追い上げられている状況をどう踏ん張るか。いただいたヒントを次の放送から生かしたい。

●平日のアイデンティティを反映させながら、休日らしく、見るのがしんどくならないようにという、相反するところの公約数を探しながら試行錯誤を続けている。

●限られた、出演者が話す機会に、凝縮して個性パーソナリティを伝えていくことが番組の浮上に関わってくると思っており、そこを細かく演出していくべきと認識している。

【篠塚社長 報告】

●視聴率報告
●2025年3月期通期の決算について
●フジテレビ問題を受けての当社「第二次調査」報告と人権意識向上のための研修について

【早河会長 報告】

●民放連会長就任について
以上