放送番組審議会
第644回 放送番組審議会報告 1月18日(木) 開催

■出席者
見城 徹 委員長
増田 ユリヤ 副委員長
(五十音順)
秋元 康 委員
小谷 実可子 委員
小松 成美 委員
LiLiCo 委員
増田 ユリヤ 副委員長
(五十音順)
秋元 康 委員
小谷 実可子 委員
小松 成美 委員
LiLiCo 委員
■リポート
野口 聡一 委員
■欠席者
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員
藤田 晋 委員
課題番組
「放送番組全般」
【委員の主なご意見】
<バラエティー/ドラマ>
●「ザワつく!大晦日 豪華ゲストと大騒ぎ!6時間ぶっ通しSP」は特筆すべき番組だった。WBCで日本代表を率いた栗山英樹監督が、時間が経ち年を越える直前だから話せる秘話を披露したが、優勝への緊迫のシーンを笑顔で語る監督の清々しさ、そして監督にコメントを贈る「ザワつく!」メンバーが一体となり、この番組の存在感を新たにした。
●「そだてれび」(1月8日放送)が楽しかった。元々は外国人に見てもらってバズらせることが目的の企画だろうが、外国人が町中華のルールを学ぶドラマに、全部英語のテロップがついていて日本人でも知らないルールや振る舞いがあったり、英会話も勉強できる。日本人が見てもすごく面白いと思う。
●今年は「M-1グランプリ」の敗者復活戦の選考方法や会場が変わり、(決勝進出の)残り1枠を選ぶだけでなく、これ自体がイベントになるくらいの違いがあった。生放送で細かいハプニングはあったが、大成功だったのではないか。
●「ゆりあ先生の赤い糸」は素晴らしかった。家族のあり方や介護問題など、色々考えさせられるドラマだった。「おっさんずラブ‐リターンズ‐」もそうだが、ドラマでもバラエティーでも世の中のタブーに切り込んでいくようなものをすくい上げる形にすると、非常に魅力になる。
<報道・情報/スポーツ>
●元日、能登半島地震の緊急放送で、森川夕貴アナウンサー、斎藤康貴アナウンサーとも、今ある情報を繰り返し繰り返し、強い口調ではあるが、非常に落ち着いて伝えていた。その後、坪井直樹アナウンサー、下平さやかアナウンサーに代わってからも、きちんと伝えていくという使命感が強く伝わってきた。
●被災地に各局の各番組が大勢で取材に行くとなると、現場の負担、被災者の負担も考えなければいけないが、テレビで報道されることで被災者が勇気づけられる面もあるだろう。お互いの負担を減らしながら、きちんと伝えていく方法を、次のステップとして考える必要がある。
●元日の午前中は、各局とも事前収録のバラエティーが多い中で、きちんと生放送でニュースを届けてくれる「羽鳥慎一モーニングショー新春SP」は貴重だった。
●「羽鳥慎一モーニングショー新春SP」で、コメンテーターの皆さんが楽しんでエクササイズをしていた。きっと見ている方も思わず一緒にしてしまうだろうなと感じた。テレビの力で人々を動かす好事例だと思う。
●「ザワつく!大晦日 豪華ゲストと大騒ぎ!6時間ぶっ通しSP」は特筆すべき番組だった。WBCで日本代表を率いた栗山英樹監督が、時間が経ち年を越える直前だから話せる秘話を披露したが、優勝への緊迫のシーンを笑顔で語る監督の清々しさ、そして監督にコメントを贈る「ザワつく!」メンバーが一体となり、この番組の存在感を新たにした。
●「そだてれび」(1月8日放送)が楽しかった。元々は外国人に見てもらってバズらせることが目的の企画だろうが、外国人が町中華のルールを学ぶドラマに、全部英語のテロップがついていて日本人でも知らないルールや振る舞いがあったり、英会話も勉強できる。日本人が見てもすごく面白いと思う。
●今年は「M-1グランプリ」の敗者復活戦の選考方法や会場が変わり、(決勝進出の)残り1枠を選ぶだけでなく、これ自体がイベントになるくらいの違いがあった。生放送で細かいハプニングはあったが、大成功だったのではないか。
●「ゆりあ先生の赤い糸」は素晴らしかった。家族のあり方や介護問題など、色々考えさせられるドラマだった。「おっさんずラブ‐リターンズ‐」もそうだが、ドラマでもバラエティーでも世の中のタブーに切り込んでいくようなものをすくい上げる形にすると、非常に魅力になる。
<報道・情報/スポーツ>
●元日、能登半島地震の緊急放送で、森川夕貴アナウンサー、斎藤康貴アナウンサーとも、今ある情報を繰り返し繰り返し、強い口調ではあるが、非常に落ち着いて伝えていた。その後、坪井直樹アナウンサー、下平さやかアナウンサーに代わってからも、きちんと伝えていくという使命感が強く伝わってきた。
●被災地に各局の各番組が大勢で取材に行くとなると、現場の負担、被災者の負担も考えなければいけないが、テレビで報道されることで被災者が勇気づけられる面もあるだろう。お互いの負担を減らしながら、きちんと伝えていく方法を、次のステップとして考える必要がある。
●元日の午前中は、各局とも事前収録のバラエティーが多い中で、きちんと生放送でニュースを届けてくれる「羽鳥慎一モーニングショー新春SP」は貴重だった。
●「羽鳥慎一モーニングショー新春SP」で、コメンテーターの皆さんが楽しんでエクササイズをしていた。きっと見ている方も思わず一緒にしてしまうだろうなと感じた。テレビの力で人々を動かす好事例だと思う。

●テレビ朝日が培ってきた“振り切る力”が報道情報の各番組に反映されて、全日の視聴率の原動力になっている。振り切らないとオリジナリティーが出ないが、振り切ると中庸がなくなり、テレビとしての中立性がなくなるというリスクも出てくる。そこにきちんとセーフティーネットを作りながらできるかどうかに、テレビマンの力が試されている。
●大谷翔平選手のニュースでは、テレビ朝日が圧倒的に選手本人や周囲の人たち、そして記録に肉薄していて、とても信頼できる情報が繰り広げられている。彼の活躍を日々見ることで、どれほど多くの日本人が仕事にも人生にも活力を得たか。テレビ朝日はそれを提供している。
●大谷翔平選手のニュースでは、テレビ朝日が圧倒的に選手本人や周囲の人たち、そして記録に肉薄していて、とても信頼できる情報が繰り広げられている。彼の活躍を日々見ることで、どれほど多くの日本人が仕事にも人生にも活力を得たか。テレビ朝日はそれを提供している。
<その他>
●12月15日放送の「タモリステーション ~沸騰する地球2023気候変動が生む負の連鎖~」は、世界で起きている気候変動による色々な影響をわかりやすく伝えていて、とても勉強になったが、では、一人ひとりは何をしたらいいかということを、テレビを通して教育してくれるとありがたいと思う。
●番組の間の短い枠の番組が好きで、注目している。中でも、「私の幸福時間」がとてもよい。数分で、登場人物、住む街、職業がわかり、その人の幸福な時間-趣味-が紹介される。芸能人でない、一般の人が登場するので、視聴者も自分に近く感じられて、誰かが誰かを動かすヒントになるのではないだろうか。中村ゆりさんのソフトなナレーションも素晴らしい。
●テレビの優位性は、やはり生放送。忖度ではなく、自分の意見をはっきり言える時代になってきた今、深夜の1時間を生放送で、面白い人、魅力的な人、毎日いろいろな人が出会ってしゃべる、そんな番組はできないだろうか。プロのインタビュアーや司会者ではない人同士がぶつかることで生まれるものが、コンテンツになるのではないか。
●テレビ朝日のコンテンツを作る力は、来るところまで来ているんだと思うが、これで満足せず、自己否定を続けて、新しい番組を作っていただきたい。
●12月15日放送の「タモリステーション ~沸騰する地球2023気候変動が生む負の連鎖~」は、世界で起きている気候変動による色々な影響をわかりやすく伝えていて、とても勉強になったが、では、一人ひとりは何をしたらいいかということを、テレビを通して教育してくれるとありがたいと思う。
●番組の間の短い枠の番組が好きで、注目している。中でも、「私の幸福時間」がとてもよい。数分で、登場人物、住む街、職業がわかり、その人の幸福な時間-趣味-が紹介される。芸能人でない、一般の人が登場するので、視聴者も自分に近く感じられて、誰かが誰かを動かすヒントになるのではないだろうか。中村ゆりさんのソフトなナレーションも素晴らしい。
●テレビの優位性は、やはり生放送。忖度ではなく、自分の意見をはっきり言える時代になってきた今、深夜の1時間を生放送で、面白い人、魅力的な人、毎日いろいろな人が出会ってしゃべる、そんな番組はできないだろうか。プロのインタビュアーや司会者ではない人同士がぶつかることで生まれるものが、コンテンツになるのではないか。
●テレビ朝日のコンテンツを作る力は、来るところまで来ているんだと思うが、これで満足せず、自己否定を続けて、新しい番組を作っていただきたい。

【局側見解】
●ライブという視聴者ニーズに応えること、コンテンツの振り切る力など、いただいたご意見を参考に十分企画を練っていきたい。
●能登の震災対応に当たっては、いただいた激励、アドバイスを生かしながら、被災者に迷惑がかからないよう工夫しながら取材を続けていきたい。
●委員からも言っていただいたように、昨年は地上波におけるスポーツの力、テレビとスポーツの親和性を改めて強く感じた。
今年はオリンピックもあるので、スポーツの素晴らしさをしっかり伝えられるよう、中継取材を日々頑張っていきたい。
●能登の震災対応に当たっては、いただいた激励、アドバイスを生かしながら、被災者に迷惑がかからないよう工夫しながら取材を続けていきたい。
●委員からも言っていただいたように、昨年は地上波におけるスポーツの力、テレビとスポーツの親和性を改めて強く感じた。
今年はオリンピックもあるので、スポーツの素晴らしさをしっかり伝えられるよう、中継取材を日々頑張っていきたい。
【篠塚社長 報告】
●視聴率報告
●能登半島地震・羽田空港事故の編成対応について
●人権方針策定・放送ハンドブック加筆・修正等について
■「放送番組基準」変更(番組出演者への配慮等)について諮問を行い、番組審議会より妥当であるとの答申を受けた。
●能登半島地震・羽田空港事故の編成対応について
●人権方針策定・放送ハンドブック加筆・修正等について
■「放送番組基準」変更(番組出演者への配慮等)について諮問を行い、番組審議会より妥当であるとの答申を受けた。

以上