放送番組審議会
第607回 放送番組審議会報告 2月28日(金) 開催

■出席者
見城 徹 委員長
田中 早苗 副委員長
(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
小陳 勇一 委員
小松 成美 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員
田中 早苗 副委員長
(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
小陳 勇一 委員
小松 成美 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員
■欠席者
小谷 実可子 委員(リポート提出)
増田 ユリヤ 委員(リポート提出)
増田 ユリヤ 委員(リポート提出)
課題番組

「サンデーLIVE!!」
(毎週日曜 あさ5時50分から8時30分までの生放送)
(毎週日曜 あさ5時50分から8時30分までの生放送)
<番組全般>
●前回課題番組になった時(2018年10月)に比べ、ずいぶん良くなっている。世界観が出来てきている。視聴者の素朴な疑問を取り上げ、それに答えるのが番組らしい良さだと思う。
●日曜日の朝に平日と同じようなニュース番組が見られるのがありがたい。この番組の良さは、視聴者がニュースを見ながら様々なことを感じ、考える材料を提供してくれるところ。
●日曜日の朝にしっかりとしたニュース番組を放送しているのがよい。昨日今日のニュースと1週間に起きたニュースの振り返りのバランスがとても良い構成になっている。
●アットホームで暖かな感じで、難しすぎないところも休日の朝見るのに心地よい。
●VTRが全てよく出来ていて、わかりやすい。丁寧な作り方をしている。
●取材、企画、編集、構成という土台がしっかりしていて、スタジオの進行も安定している。あとはエッセンスをどう加えるかということになる。
●視聴者からの意見はどんな事に関しても必ず両極端があるので、制作者は思いを貫くべきだと思う。それこそが英断だし、自分達のスタンスをキープすることが一番大事ではないか。
●3局制作を活かして、中部地方や関西のトピックスを伝えてもらうと特色が出て良い。
●音楽がちょっと合わない印象。VTRの音楽の入れ方に新しい方法を考えられるとよい。
●日曜日の朝に平日と同じようなニュース番組が見られるのがありがたい。この番組の良さは、視聴者がニュースを見ながら様々なことを感じ、考える材料を提供してくれるところ。
●日曜日の朝にしっかりとしたニュース番組を放送しているのがよい。昨日今日のニュースと1週間に起きたニュースの振り返りのバランスがとても良い構成になっている。
●アットホームで暖かな感じで、難しすぎないところも休日の朝見るのに心地よい。
●VTRが全てよく出来ていて、わかりやすい。丁寧な作り方をしている。
●取材、企画、編集、構成という土台がしっかりしていて、スタジオの進行も安定している。あとはエッセンスをどう加えるかということになる。
●視聴者からの意見はどんな事に関しても必ず両極端があるので、制作者は思いを貫くべきだと思う。それこそが英断だし、自分達のスタンスをキープすることが一番大事ではないか。
●3局制作を活かして、中部地方や関西のトピックスを伝えてもらうと特色が出て良い。
●音楽がちょっと合わない印象。VTRの音楽の入れ方に新しい方法を考えられるとよい。
<MC>
●東山紀之さんは爽やかで、自分の番組を率いるという意思や責任が言葉の端々に感じられる。他の出演者との信頼関係がやりとりから見て取れる。
●以前の東山さんは緊張感があったが、最近はリラックスしているのが見ている側にも伝わってくる。長く続けるとすごいキャスターになるだろうと思う。
●東山さんは安定感が出て、しっかり落ち着いて、押さえるところは押さえるというMC像が出来上がっている。
●東山さんは立ち姿がいいし、清潔感があり、日本語がきれいで滑舌もいい。朝のキャスターにふさわしい、ある種の格も感じられる。どう考えているのかもう少し肉声を聞きたい。
●東山さんはテンポよく抑制の効いたMCをしているが、時には自分の体験、その時の思いをもう少し深く、時間を割いて語ってほしい。より番組に深みが出ると思う。
●東山さんは、自身の意見を言わず、堂々として番組に風格をもたらす、あのスタイルを維持することも大切だ。
●東山さんは静かで、スタイリッシュ、肉声で語らないスタイルを貫くしかない。
●中居正広さんのジャニーズ事務所退所のニュースでは、「中居が」と呼び捨てにする姿に東山さんの中に潜むジャニーズの伝統と重みがにじみ出ていた。
●以前の東山さんは緊張感があったが、最近はリラックスしているのが見ている側にも伝わってくる。長く続けるとすごいキャスターになるだろうと思う。
●東山さんは安定感が出て、しっかり落ち着いて、押さえるところは押さえるというMC像が出来上がっている。
●東山さんは立ち姿がいいし、清潔感があり、日本語がきれいで滑舌もいい。朝のキャスターにふさわしい、ある種の格も感じられる。どう考えているのかもう少し肉声を聞きたい。
●東山さんはテンポよく抑制の効いたMCをしているが、時には自分の体験、その時の思いをもう少し深く、時間を割いて語ってほしい。より番組に深みが出ると思う。
●東山さんは、自身の意見を言わず、堂々として番組に風格をもたらす、あのスタイルを維持することも大切だ。
●東山さんは静かで、スタイリッシュ、肉声で語らないスタイルを貫くしかない。
●中居正広さんのジャニーズ事務所退所のニュースでは、「中居が」と呼び捨てにする姿に東山さんの中に潜むジャニーズの伝統と重みがにじみ出ていた。

<コメンテーター・出演者>
●とてもよいコメンテーターが揃っているが、政治・経済のコメンテーターの層をもう少し厚くしてほしい。門外漢が語るのは、感想や所感になってしまい、物足りない。
●松木安太郎さんと浅尾美和さんの自分の言葉で素直に紡ぐコメントは自然体で、親近感と温かみを感じる。
●コメンテーターは、意見を求められると自分の専門でなくても何かコメントしなくてはいけない感じだが、専門家に対し、視聴者代表として話を訊いてほしい。
●コメンテーターは解説や視聴者の気持ちを代弁する機能だけでなく、最近は視点の提供機能のようなものが求められている。
●松木安太郎さんと浅尾美和さんの自分の言葉で素直に紡ぐコメントは自然体で、親近感と温かみを感じる。
●コメンテーターは、意見を求められると自分の専門でなくても何かコメントしなくてはいけない感じだが、専門家に対し、視聴者代表として話を訊いてほしい。
●コメンテーターは解説や視聴者の気持ちを代弁する機能だけでなく、最近は視点の提供機能のようなものが求められている。
<スポーツ>
●スポーツはとても充実して、番組の売りになっている。メジャースポーツからマイナースポーツまで多種多様な競技を取り上げ、フットゴルフや西武ライオンズのチャリティーなど独自の視点でスポーツを見せる企画も面白い。
●東京オリンピック・パラリンピックのホスト国を務める時を迎え、これまで局が総力を挙げて取材してきたことの結実といえるインタビューや報道がなされている。また、普段はなかなか取り上げないスポーツが扱われ、アスリートも貴重な機会と捉えている。
●“TOKYO応援宣言”は他番組では見られない多種目にわたるスポーツニュースに加え、注目ポイントなど種目の理解と興味につながる工夫を凝らした内容が素晴らしい。スポーツに強いコメンテーターが揃っているのが番組の財産。スポーツ好きの東山さんの、出過ぎず、かつ食い込んでいく距離感も絶妙。
●スポーツ報道は野球とサッカーばかりというイメージがあり、疎外感を感じていたが、この番組では様々なスポーツを取材していて、スポーツ全体を楽しむことができ、自分も仲間に入れてもらえたと感じた。
●がんサバイバー軍司和久さんが取り組んでいる新しいスポーツ“フットゴルフ”の紹介は、大きな希望を視聴者に与えたのではないか。
●池江璃花子さんのインタビューは感動した。池江さんの言葉、表情をしっかり伝え、改めてテレビの映像の力の大きさを感じた。引きだした松岡さんの力もすごいと思う。
●東京オリンピック・パラリンピックのホスト国を務める時を迎え、これまで局が総力を挙げて取材してきたことの結実といえるインタビューや報道がなされている。また、普段はなかなか取り上げないスポーツが扱われ、アスリートも貴重な機会と捉えている。
●“TOKYO応援宣言”は他番組では見られない多種目にわたるスポーツニュースに加え、注目ポイントなど種目の理解と興味につながる工夫を凝らした内容が素晴らしい。スポーツに強いコメンテーターが揃っているのが番組の財産。スポーツ好きの東山さんの、出過ぎず、かつ食い込んでいく距離感も絶妙。
●スポーツ報道は野球とサッカーばかりというイメージがあり、疎外感を感じていたが、この番組では様々なスポーツを取材していて、スポーツ全体を楽しむことができ、自分も仲間に入れてもらえたと感じた。
●がんサバイバー軍司和久さんが取り組んでいる新しいスポーツ“フットゴルフ”の紹介は、大きな希望を視聴者に与えたのではないか。
●池江璃花子さんのインタビューは感動した。池江さんの言葉、表情をしっかり伝え、改めてテレビの映像の力の大きさを感じた。引きだした松岡さんの力もすごいと思う。

<新型コロナウイルス関連ニュース>
●長い時間をフルに生かして、この問題を色々な角度から掘り下げていて、非常によかった。
●全体像をきちんと把握して、視聴者が何を求めているか、今まで報道されていないことは何かという視点をもって、きちんと取材し、整理してボードを作っている。
●ボード、パネルを使っての報道は非常に興味深かったが、情報過多に感じた。もう少し整理して伝え、更に詳しい情報はネットで発信してはどうか。
●2月9日のクルーズ船の中との電話中継やマスク工場の生中継は番組の独自性が生きてよかった。マスクの生産や流通がどうなっているか映像でズバリ見せたのは説得力があった。不安を煽るのではなく、今どうなっているか事実を視聴者に知らせるという意味で意義がある報道だった。もっと時間を割けば、もっと見応えがあったのではないか。
●マスク工場もクルーズ船の中継もよくやれたと思うが、もったいなかった。全体的にそつなく進行している。もう少し視聴者の本音、生の声が欲しかった。
●新型コロナウイルスについて、視聴者からの質問に答えるコーナーがよかった。生放送だからこその演出は今後も積極的に取り入れていくとよい。
●<身近な疑問に答えます>のコーナーは双方向のやりとりがとてもよかったが、せっかく350通もメールがきたのに、いくつかだけ紹介してすぐ終わってしまった。あらかじめ用意したVTRで説明するのは本末転倒。質問に一つ一つ丁寧に答えた方がよかった。
●視聴者からのFAXやメールのコーナーが番組を面白くするヒント。「放送で答えられなかったものは番組のWebで全て答えるので、そちらを見てください」と言うと、放送とネットの上手い使い方になり新しい。
●全体像をきちんと把握して、視聴者が何を求めているか、今まで報道されていないことは何かという視点をもって、きちんと取材し、整理してボードを作っている。
●ボード、パネルを使っての報道は非常に興味深かったが、情報過多に感じた。もう少し整理して伝え、更に詳しい情報はネットで発信してはどうか。
●2月9日のクルーズ船の中との電話中継やマスク工場の生中継は番組の独自性が生きてよかった。マスクの生産や流通がどうなっているか映像でズバリ見せたのは説得力があった。不安を煽るのではなく、今どうなっているか事実を視聴者に知らせるという意味で意義がある報道だった。もっと時間を割けば、もっと見応えがあったのではないか。
●マスク工場もクルーズ船の中継もよくやれたと思うが、もったいなかった。全体的にそつなく進行している。もう少し視聴者の本音、生の声が欲しかった。
●新型コロナウイルスについて、視聴者からの質問に答えるコーナーがよかった。生放送だからこその演出は今後も積極的に取り入れていくとよい。
●<身近な疑問に答えます>のコーナーは双方向のやりとりがとてもよかったが、せっかく350通もメールがきたのに、いくつかだけ紹介してすぐ終わってしまった。あらかじめ用意したVTRで説明するのは本末転倒。質問に一つ一つ丁寧に答えた方がよかった。
●視聴者からのFAXやメールのコーナーが番組を面白くするヒント。「放送で答えられなかったものは番組のWebで全て答えるので、そちらを見てください」と言うと、放送とネットの上手い使い方になり新しい。
<新型コロナウイルス報道全般について>
●感染者数などの発表報道だけに頼ったやり方は限界にきている。テレビとして独自取材をして、今どういう問題があるか声をきちんと上げていく段階に入っている。コロナウイルスをどう考えるかは、科学だけでは答えが出せない“トランス・サイエンス問題”。一斉休校問題でも、発表報道に従い、それを解説者に委ねるというパターンの繰り返しではなく、声を集めて、議論の俎上にあげて、どのように社会的合意を作っていくかが重要だ。
●コロナウイルスのようにまだ判断する基礎となる情報、データが足りないなかでは、本当に専門的な知見をもった専門家の発する判断や情報が求められる。コメンテーターは視聴者の立場に立ち、疑問を投げかけるスタンスに徹してほしい。
●テレビ朝日のニュースサイトでもコロナウイルス問題が掲載されているが、流れたニュースの順にアトランダムに載せていたようだ。せっかく色々な報道・情報番組で扱っているので、もう少し整理して、全体を俯瞰できるようになると、さらに有益になるのではないか。
●コロナウイルスのようにまだ判断する基礎となる情報、データが足りないなかでは、本当に専門的な知見をもった専門家の発する判断や情報が求められる。コメンテーターは視聴者の立場に立ち、疑問を投げかけるスタンスに徹してほしい。
●テレビ朝日のニュースサイトでもコロナウイルス問題が掲載されているが、流れたニュースの順にアトランダムに載せていたようだ。せっかく色々な報道・情報番組で扱っているので、もう少し整理して、全体を俯瞰できるようになると、さらに有益になるのではないか。
<「10万円でできるかな」について>
●最近放送業界で不適切演出が増えてきている。構造的な問題があるのではないか。予算や人手不足の中、限られた日数で結果を出すというプレッシャーが制作現場にかかっている気がする。想定通りに行かないと、つじつまを合わせようとして、今回のようなことが起こる。テレビの作り方を変えていくことが必要ではないか。予定通りに行かないこと自体をテレビの中で楽しむカルチャーに変えていく。失敗自体を楽しめれば、それが最大のリスクコントロールだと思う。正直な作り方は視聴者にもしっかり受け止めてもらえるだろう。
●今回の件は残念。番組を面白く作ることと何かを仕込むことは紙一重。十分に注意してほしい。
●今回の件は残念。番組を面白く作ることと何かを仕込むことは紙一重。十分に注意してほしい。

<局側見解>
●東山さんの見せ方など、ご意見を参考に精進していきたい。
●出演者や演出など具体的なご意見がとても参考になった。番組作りに活かしていきたい。
●出演者や演出など具体的なご意見がとても参考になった。番組作りに活かしていきたい。
<亀山社長・COOからの報告>
●新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「新型肺炎緊急対策会議」を設置し、「緊急対策」をまとめた。テレビ朝日グループ社員および社外スタッフ全員に感染拡大防止の対応策を徹底していく。現在、当社での感染の報告はないが、感染者が出た場合は、当該者の就業を禁止するとともに、濃厚接触者の特定を行うなど、速やかな対応を行う。
●2020年1月クール平均は、全日とプライムが2位、ゴールデンが3位(民放2位)で推移。2019年度の視聴率は、全日・ゴールデン・プライムいずれも2位で推移。
コロナウイルス関連については、各報道情報番組で最新の情報を伝えており、「報道ステーション」2月3週の週平均が、約3年ぶりの高さとなる14.0%を記録。25日(水)に18.0%、26日(木)に20.0%を記録。「羽鳥慎一モーニングショー」は4週連続で週平均2桁を記録。
●テレビ朝日ホールディングスの第3四半期の連結決算は減収減益となった。
●「10万円でできるかな」で不適切な演出があったことがわかった。2月13日発売の『週刊新潮』で、「10万円でできるかな」で放送した「スクラッチくじ企画」について、事前に万単位でくじを買って「当たりくじ」をストックし、収録時に用意した「当たりくじ」を差し替える「仕込み作業」が行われていたと報じられた。また、「10万円ランド」企画では、チーフディレクターの指示で、しめじを購入して接着剤で地面に張り付け、栽培したかのように装った演出があった、とも報じられた。
この報道に関して社内で調査した結果を報告する。
「スクラッチ宝くじ」企画については、当たりの傾向や法則を少しでも確認し、スクラッチの開け方をどう見せるかなどを検討するために、事前に10万円分以上の宝くじを購入したことがあったことは事実である。ただ、仮に当たりの法則を把握しても、削る前に「当たりくじ」を購入することは、仕組み上不可能。本番では新たにロケ中に購入したスクラッチ宝くじを使用しており、事前に傾向と法則の確認のために削ったスクラッチ宝くじを実際の撮影で使用することはない。
一方、以前深夜帯で放送していた「10万円ランド」企画においては、ヒラタケやラディッシュなど予定していた収穫物が天候不順などの理由で収穫できなかったため、通常の収穫時のイメージを放送しようと、他から購入したものを撮影に用いていたことが分かった。これらは不適切な演出であった。社長会見や番組HPで視聴者及び関係者の皆様にお詫びしたが、番組のみならず、放送業界全体に不信を招くような事態を引き起こし、放送番組審議会委員の皆さまにもお詫びする。今後はこのような事態を二度と起こさないよう再発防止策の策定・実施に万全を期す。
●2020年1月クール平均は、全日とプライムが2位、ゴールデンが3位(民放2位)で推移。2019年度の視聴率は、全日・ゴールデン・プライムいずれも2位で推移。
コロナウイルス関連については、各報道情報番組で最新の情報を伝えており、「報道ステーション」2月3週の週平均が、約3年ぶりの高さとなる14.0%を記録。25日(水)に18.0%、26日(木)に20.0%を記録。「羽鳥慎一モーニングショー」は4週連続で週平均2桁を記録。
●テレビ朝日ホールディングスの第3四半期の連結決算は減収減益となった。
●「10万円でできるかな」で不適切な演出があったことがわかった。2月13日発売の『週刊新潮』で、「10万円でできるかな」で放送した「スクラッチくじ企画」について、事前に万単位でくじを買って「当たりくじ」をストックし、収録時に用意した「当たりくじ」を差し替える「仕込み作業」が行われていたと報じられた。また、「10万円ランド」企画では、チーフディレクターの指示で、しめじを購入して接着剤で地面に張り付け、栽培したかのように装った演出があった、とも報じられた。
この報道に関して社内で調査した結果を報告する。
「スクラッチ宝くじ」企画については、当たりの傾向や法則を少しでも確認し、スクラッチの開け方をどう見せるかなどを検討するために、事前に10万円分以上の宝くじを購入したことがあったことは事実である。ただ、仮に当たりの法則を把握しても、削る前に「当たりくじ」を購入することは、仕組み上不可能。本番では新たにロケ中に購入したスクラッチ宝くじを使用しており、事前に傾向と法則の確認のために削ったスクラッチ宝くじを実際の撮影で使用することはない。
一方、以前深夜帯で放送していた「10万円ランド」企画においては、ヒラタケやラディッシュなど予定していた収穫物が天候不順などの理由で収穫できなかったため、通常の収穫時のイメージを放送しようと、他から購入したものを撮影に用いていたことが分かった。これらは不適切な演出であった。社長会見や番組HPで視聴者及び関係者の皆様にお詫びしたが、番組のみならず、放送業界全体に不信を招くような事態を引き起こし、放送番組審議会委員の皆さまにもお詫びする。今後はこのような事態を二度と起こさないよう再発防止策の策定・実施に万全を期す。
以上