放送番組審議会
第605回 放送番組審議会報告 11月21日(木) 開催

■出席者
見城 徹 委員長
田中 早苗 副委員長
(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
小陳 勇一 委員
小谷 実可子 委員
小松 成美 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員
増田 ユリヤ 委員
田中 早苗 副委員長
(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
小陳 勇一 委員
小谷 実可子 委員
小松 成美 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員
増田 ユリヤ 委員
課題番組

「サタデーステーション」
(毎週土曜 よる8時54分~)
(毎週土曜 よる8時54分~)
<番組全般>
●優しくて、温かくて、柔らかいが、言うべきことは言っている。あるようでない番組。高島彩さん、石坂浩二さん、ディーン・フジオカさんといった出演者がオリジナリティーのある世界観を作っている。まず世界観があり、その中に個々のニュースを作ることができているので、息切れすることなく、長く続くのではないか。
●生放送としては、奇をてらわず安定した番組でよいと思う。部分的にはトライをしていて、ディーンさんや石坂さんの起用は他番組との差別化になっている。この時間帯では効果的。
●リラックスした気分で落ち着いて見られる。視聴者が最も関心を持っている事柄を選んでそのテーマについて色々な角度から深く掘り下げ、ぜいたくな作りになっている。
●出演者は誠実で落ち着いた雰囲気で、その雰囲気に合ったニュースが上手に編集されている。押し付けではない真摯な姿勢が番組全体から窺え、中庸で穏当にまとめられている。だが、ジャーナリズムの重要な機能である権力監視の視点が見受けられない。今ニュースはまずネットで基本的な情報を知り、テレビではプラスアルファを見たいと思っている。しっかりした根拠のある解説や批判の視点がないと物足りなく感じる視聴者も多いのではないか。
●独自のニュースや毒気のある見解が出てきそうだという期待感は醸し出せていない。独自の切り口、独自のニュースにこだわって前面に打ち出していく方向性がよいのでは。
●1週間にあったニュースを興味のある順番にわかりやすく、誠実に番組にしている。1週間の総括であると同時に翌週に向けて心を整える時間になっている。
●番組開始から2年半経って、形が落ち着いてきた。1週間のニュースを見せるコーナーもありつつ、その日のことをその日のうちにきちんと伝えるというスタイルが出来ている。
●土曜日の夜なので、1週間を振り返る部分がもう少しあってもいいのではないか。
●放送時間の10分拡大は効果的で、ゆとりが生まれた。3つぐらいあるトピックの切り口がそれぞれ工夫されバラエティーに富んでいる点も評価できる。
●台風のニュースを見て、文字を通じて知っていたものと映像のインパクトや理解度は明らかに違うと改めて感じた。「浸水」「冠水」という言葉だけでは恐ろしさをあまり感じなかったが、映像を見て命に関わることだと分かった。災害時のテレビの公共的な役割として、映像の確保の大切さを再確認した。
●視聴者からの映像を効果的に使い、今の時代ならではのニュースの作り方をしている。
●視聴者が撮影した映像をテレビ局に送れば、放送に使ってもらえる可能性があることをもっと周知すべき。映像を集めることができ、被害が出ているのに放送されないという不満にも応えられる。
●10月26日の小池都知事の生出演では、都知事の心の葛藤や怒り、生々しい感情が見受けられた。あのタイミングで生出演にこぎつけたのは非常に見応えがあった。
●せっかくこのタイミングで小池都知事が出演するなら、控室からスタジオへ向かう画を入れるなどして、高島さんが聞くぞ、踏み込むぞという盛り上げ方があってもよかったのではないか。ベースの部分がきっちり出来ている番組なので、もう少し見せ方を工夫してもいい。
●番組の最後に「編集後記」のように高島さんや石坂さんの感想を入れたら、二人のキャラクターが更に出て来る。
●スポーツコーナーは、VTRのナレーションでも「敗退」と切り捨てるのではなく、「何ポイント取ったものの敗退」といった救いがあり、スポーツに対する温かさが感じられる。
●土曜日の夜の番組なので、日曜日にここへ行ってみよう、これをやってみようという行動に繋げるのにいいタイミング。日曜日の過ごし方のきっかけとなる企画をやってほしい。
●生放送としては、奇をてらわず安定した番組でよいと思う。部分的にはトライをしていて、ディーンさんや石坂さんの起用は他番組との差別化になっている。この時間帯では効果的。
●リラックスした気分で落ち着いて見られる。視聴者が最も関心を持っている事柄を選んでそのテーマについて色々な角度から深く掘り下げ、ぜいたくな作りになっている。
●出演者は誠実で落ち着いた雰囲気で、その雰囲気に合ったニュースが上手に編集されている。押し付けではない真摯な姿勢が番組全体から窺え、中庸で穏当にまとめられている。だが、ジャーナリズムの重要な機能である権力監視の視点が見受けられない。今ニュースはまずネットで基本的な情報を知り、テレビではプラスアルファを見たいと思っている。しっかりした根拠のある解説や批判の視点がないと物足りなく感じる視聴者も多いのではないか。
●独自のニュースや毒気のある見解が出てきそうだという期待感は醸し出せていない。独自の切り口、独自のニュースにこだわって前面に打ち出していく方向性がよいのでは。
●1週間にあったニュースを興味のある順番にわかりやすく、誠実に番組にしている。1週間の総括であると同時に翌週に向けて心を整える時間になっている。
●番組開始から2年半経って、形が落ち着いてきた。1週間のニュースを見せるコーナーもありつつ、その日のことをその日のうちにきちんと伝えるというスタイルが出来ている。
●土曜日の夜なので、1週間を振り返る部分がもう少しあってもいいのではないか。
●放送時間の10分拡大は効果的で、ゆとりが生まれた。3つぐらいあるトピックの切り口がそれぞれ工夫されバラエティーに富んでいる点も評価できる。
●台風のニュースを見て、文字を通じて知っていたものと映像のインパクトや理解度は明らかに違うと改めて感じた。「浸水」「冠水」という言葉だけでは恐ろしさをあまり感じなかったが、映像を見て命に関わることだと分かった。災害時のテレビの公共的な役割として、映像の確保の大切さを再確認した。
●視聴者からの映像を効果的に使い、今の時代ならではのニュースの作り方をしている。
●視聴者が撮影した映像をテレビ局に送れば、放送に使ってもらえる可能性があることをもっと周知すべき。映像を集めることができ、被害が出ているのに放送されないという不満にも応えられる。
●10月26日の小池都知事の生出演では、都知事の心の葛藤や怒り、生々しい感情が見受けられた。あのタイミングで生出演にこぎつけたのは非常に見応えがあった。
●せっかくこのタイミングで小池都知事が出演するなら、控室からスタジオへ向かう画を入れるなどして、高島さんが聞くぞ、踏み込むぞという盛り上げ方があってもよかったのではないか。ベースの部分がきっちり出来ている番組なので、もう少し見せ方を工夫してもいい。
●番組の最後に「編集後記」のように高島さんや石坂さんの感想を入れたら、二人のキャラクターが更に出て来る。
●スポーツコーナーは、VTRのナレーションでも「敗退」と切り捨てるのではなく、「何ポイント取ったものの敗退」といった救いがあり、スポーツに対する温かさが感じられる。
●土曜日の夜の番組なので、日曜日にここへ行ってみよう、これをやってみようという行動に繋げるのにいいタイミング。日曜日の過ごし方のきっかけとなる企画をやってほしい。

<出演者について>
●高島彩キャスターは安定感があり、安心して見られる。生放送で色々な映像が入ってくるのにきちっと対処し、その場で適切な言葉を選んで次に進めている。
●高島さんはアナウンス能力が高く、語尾まで明確に聞こえる。どんなニュースでもトーンが変わらないのも見事。ただ、ニュースの解説でどう思うかを発言するなど、本人のハートを見せるといい。
●高島さんはもっと素の部分を出してもいいのではないか。“優等生”ではないところも垣間見られると他のアナウンサーにない面白さが出て来る。もっと雑談をした方がいい。
●高島さんの個性をより出してほしい。高島さん個人が興味をもったテーマや人物にインタビューをするコーナーがあれば、彼女の人間的な魅力をもっと見せられる。
●高島さんの生身の人間ではないような透明感に魅力を感じる。母として家や子供の話をするとぐっと近くに感じるのがもったいない。主婦や子育てを感じさせない存在でいてほしい。
●ディーン・フジオカさんのコーナーの題材は素晴らしいが、ディーンさん自身が楽しんでいるように見えない。ディーンさんが興味を持っているものを上手く取り上げられると、コーナーがもっと活きてくる。
●ディーンさんは何をやっても画になりすぎ、報道の企画というよりは映画のように見える。紀行ものや動物と触れ合う企画だとディーンさんが更にかっこよく、印象深くなるのでは。
●ディーンさんのリポートは、初めは違和感があったが、だんだんそれが面白いと思えてきて番組の名物になっていくのではないか。
●ディーンさんのコーナーがみんな気になるということは、名物コーナーになる気がする。
●普段外にいる依田司さんが、スタジオにいると近く感じられていい。
●依田さんの解説は、なぜ台風災害が起きたのかということに説得力を与えてよかった。
●天気キャスターとしての依田さんは他の追随を許さない、テレビ朝日の宝。
●石坂浩二さんの物知りぶりを出さないともったいない。
●スポーツコーナーが騒々しい。スポーツの明るさや力強さを伝えるためにトーンを高くして明るく元気に喋るのだろうが、抑えるところは抑えてよい。
●高島さんはアナウンス能力が高く、語尾まで明確に聞こえる。どんなニュースでもトーンが変わらないのも見事。ただ、ニュースの解説でどう思うかを発言するなど、本人のハートを見せるといい。
●高島さんはもっと素の部分を出してもいいのではないか。“優等生”ではないところも垣間見られると他のアナウンサーにない面白さが出て来る。もっと雑談をした方がいい。
●高島さんの個性をより出してほしい。高島さん個人が興味をもったテーマや人物にインタビューをするコーナーがあれば、彼女の人間的な魅力をもっと見せられる。
●高島さんの生身の人間ではないような透明感に魅力を感じる。母として家や子供の話をするとぐっと近くに感じるのがもったいない。主婦や子育てを感じさせない存在でいてほしい。
●ディーン・フジオカさんのコーナーの題材は素晴らしいが、ディーンさん自身が楽しんでいるように見えない。ディーンさんが興味を持っているものを上手く取り上げられると、コーナーがもっと活きてくる。
●ディーンさんは何をやっても画になりすぎ、報道の企画というよりは映画のように見える。紀行ものや動物と触れ合う企画だとディーンさんが更にかっこよく、印象深くなるのでは。
●ディーンさんのリポートは、初めは違和感があったが、だんだんそれが面白いと思えてきて番組の名物になっていくのではないか。
●ディーンさんのコーナーがみんな気になるということは、名物コーナーになる気がする。
●普段外にいる依田司さんが、スタジオにいると近く感じられていい。
●依田さんの解説は、なぜ台風災害が起きたのかということに説得力を与えてよかった。
●天気キャスターとしての依田さんは他の追随を許さない、テレビ朝日の宝。
●石坂浩二さんの物知りぶりを出さないともったいない。
●スポーツコーナーが騒々しい。スポーツの明るさや力強さを伝えるためにトーンを高くして明るく元気に喋るのだろうが、抑えるところは抑えてよい。

<その他>
●関東圏で災害が起きたときに関東ローカルの報道をどうするかはキー局が抱える構造的な課題である。関東圏ばかりの放送では全国の人に見てもらえず、全国向けのことばかりやっていると、関東圏のローカルな情報が欲しい人に届けられない。被災者の現状や生活再建への課題など本当に困っている人が欲しい情報は伝えていない。ローカルな部分をどうフォローしていくか考えてほしい。「スーパーJチャンネル」の企画枠の一つでも関東のローカル報道の枠に変えていくべきではないか。
<局側見解>
●報道番組で独自性を持ちつつ、ニュースを網羅していくことは非常に難しいところがあるが、いただいたご意見をふまえてよりよい番組作りに活かしたい。
●高島さんのトーク、素の魅力をスタジオで活かしきれるよう、演出を含めて頑張りたい。
●高島さん、石坂さん、ディーンさんというキャラクターの立った出演者に支えていただいている。スタジオ部分など、ご意見を参考に改善していきたい。
●高島さんのトーク、素の魅力をスタジオで活かしきれるよう、演出を含めて頑張りたい。
●高島さん、石坂さん、ディーンさんというキャラクターの立った出演者に支えていただいている。スタジオ部分など、ご意見を参考に改善していきたい。

<亀山社長・COOからの報告>
●10月17日「テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議」が開催され、「“少子超高齢時代”における テレビの使命」について意見交換が行われた。
●11月6日開催の「第67回民間放送全国大会」で、日本民間放送連盟賞のテレビ部門グランプリを北海道テレビ放送の「開局50周年ドラマ チャンネルはそのまま!!」が獲得した。
●年間・年度視聴率とも全区分2位。今クールは全日帯がトップタイ、プライムがトップで推移。
●テレビ朝日ホールディングス上期決算は減収減益。売上高を下方修正した。
●東京ドラマアウォード2019【作品賞 連続ドラマ部門】で「dele」が優秀賞受賞。
●「スーパーJチャンネル」できわめて不適切な演出があった。今年3月に放送した「業務用スーパーの意外な利用法」という企画について匿名の情報提供があり、調査した結果、登場した買い物客の大部分が担当ディレクターの知人であったことが判明した。このコーナー企画はテレビ朝日映像が請負契約をしており、当該ディレクターは別のプロダクションからの派遣契約であった。当社では極めて不適切な演出であったと認識し、10月16日記者会見を開き、視聴者および関係者に謝罪し、事案の検証と再発防止を約束、当日の「報道ステーション」翌日の「スーパーJチャンネル」で放送対応をした。10月21日には報道局長・番組の社員スタッフを懲戒処分、会長・当時の社長・報道担当役員が報酬の一部を自主返上することを決定。コーナー企画を請け負ったテレビ朝日映像も番組スタッフらを懲戒処分し、社長らが報酬の一部を自主返上している。
BPOの放送倫理検証委員会は、「取材対象者が担当ディレクターの知り合いであったことが、放送倫理に違反している疑いがある」として、審議入りを決めた。当社はこのBPOの判断を重く受け止め、真摯に対応していく所存である。
●11月6日開催の「第67回民間放送全国大会」で、日本民間放送連盟賞のテレビ部門グランプリを北海道テレビ放送の「開局50周年ドラマ チャンネルはそのまま!!」が獲得した。
●年間・年度視聴率とも全区分2位。今クールは全日帯がトップタイ、プライムがトップで推移。
●テレビ朝日ホールディングス上期決算は減収減益。売上高を下方修正した。
●東京ドラマアウォード2019【作品賞 連続ドラマ部門】で「dele」が優秀賞受賞。
●「スーパーJチャンネル」できわめて不適切な演出があった。今年3月に放送した「業務用スーパーの意外な利用法」という企画について匿名の情報提供があり、調査した結果、登場した買い物客の大部分が担当ディレクターの知人であったことが判明した。このコーナー企画はテレビ朝日映像が請負契約をしており、当該ディレクターは別のプロダクションからの派遣契約であった。当社では極めて不適切な演出であったと認識し、10月16日記者会見を開き、視聴者および関係者に謝罪し、事案の検証と再発防止を約束、当日の「報道ステーション」翌日の「スーパーJチャンネル」で放送対応をした。10月21日には報道局長・番組の社員スタッフを懲戒処分、会長・当時の社長・報道担当役員が報酬の一部を自主返上することを決定。コーナー企画を請け負ったテレビ朝日映像も番組スタッフらを懲戒処分し、社長らが報酬の一部を自主返上している。
BPOの放送倫理検証委員会は、「取材対象者が担当ディレクターの知り合いであったことが、放送倫理に違反している疑いがある」として、審議入りを決めた。当社はこのBPOの判断を重く受け止め、真摯に対応していく所存である。
以上