放送番組審議会
第519回 放送番組審議会報告 4月22日(金) 開催

■出席者
堀田 力 委員長 (弁護士、さわやか福祉財団 理事長)
見城 徹 副委員長 (幻冬舎社長)
川淵 三郎 委員 (日本サッカー協会名誉会長・キャプテン)
黒鉄 ヒロシ 委員 (漫画家、イラストレーター、エッセイスト)
関川 夏央 委員 (作家)
中谷 巌 委員 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)理事長)
津山 昭英 委員 (ジャーナリスト学校員 元朝日新聞社 記者規範幹事)
見城 徹 副委員長 (幻冬舎社長)
川淵 三郎 委員 (日本サッカー協会名誉会長・キャプテン)
黒鉄 ヒロシ 委員 (漫画家、イラストレーター、エッセイスト)
関川 夏央 委員 (作家)
中谷 巌 委員 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)理事長)
津山 昭英 委員 (ジャーナリスト学校員 元朝日新聞社 記者規範幹事)
■欠席者
内館 牧子 委員 (脚本家)<リポート>
田中 早苗 委員 (弁護士)<リポート>
勝俣 恒久 委員 (東京電力(株)取締役会長)
<新任の委員>
野際 陽子 委員 (俳優)
※平成23年度正副委員長の選出が行われた
田中 早苗 委員 (弁護士)<リポート>
勝俣 恒久 委員 (東京電力(株)取締役会長)
<新任の委員>
野際 陽子 委員 (俳優)
※平成23年度正副委員長の選出が行われた
課題番組

「ワイド!スクランブル」について
(月曜日~金曜日 11:25~13:05)
(月曜日~金曜日 11:25~13:05)
<評価点>
●寺崎アナウンサー、大下アナウンサーは地味だが安心感がある。
●坪井アナウンサーが担当しているストレートニュースの枠がしっかり構成されている。
●山本晋也監督の“人間一滴”での人間的な温かみが出ているコメントが非常に良い。
●制作者の長年の努力の結果きちっとした型ができている。時たま視聴率のぶれがあっても、作り方にぶれがない限りまずは大丈夫。
●深くわかりやすくしようという姿勢が全体に貫かれている。朝の新聞になるべく映像をつけるというのも良い。
●がちゃがちゃと出演者がたくさん座っていて、意味なく発言していない人の顔を映したりしない。基本的に上品な番組。
●坪井アナウンサーが担当しているストレートニュースの枠がしっかり構成されている。
●山本晋也監督の“人間一滴”での人間的な温かみが出ているコメントが非常に良い。
●制作者の長年の努力の結果きちっとした型ができている。時たま視聴率のぶれがあっても、作り方にぶれがない限りまずは大丈夫。
●深くわかりやすくしようという姿勢が全体に貫かれている。朝の新聞になるべく映像をつけるというのも良い。
●がちゃがちゃと出演者がたくさん座っていて、意味なく発言していない人の顔を映したりしない。基本的に上品な番組。

<課題・提言>
●原子力の問題は風評被害なども含め大変微妙な問題なので、専門家の出演には特に注意する必要がある。
●非常に難しいが、主婦にとっても関心の高い原発事故に関して、専門家の意見で伝えるのはいいが、その伝え方、リスク情報をどう伝えるのかという点を工夫してほしい。
●原発事故に関して、一部専門家の意見が楽観的すぎないか。1時間40分の放送時間を持っているのだから、原発の是非も含めた、代替エネルギーでやっていけるのかなどの地道な議論に割けないか。
●大相撲八百長問題に関してコメンテーターの人選に一考を。
●セットに、ものすごく物が多くてごちゃごちゃしている。もう少しシンプルにすっきりと、センス良くできないものか。
●放水・冷却の水に関して最終的に何処に行くのか疑問に思っていた。原発事故や放射能について、そうした視聴者の素朴な疑問を取り上げてもらいたい。
●震災報道、手探りの中で、特に放射能に関してはテレビがやらなければならない。できるだけ正しい方向に持っていけるように懸命に考えてやってほしい。
●東電の社長会見の場で記者が社長に罵声を浴びせかけるシーンがあった。被災者が怒鳴るなら分かるが、記者会見で記者が怒鳴るというのはご法度。非常に見苦しい。あえて放送する必要はなかったのではないか。
●非常に難しいが、主婦にとっても関心の高い原発事故に関して、専門家の意見で伝えるのはいいが、その伝え方、リスク情報をどう伝えるのかという点を工夫してほしい。
●原発事故に関して、一部専門家の意見が楽観的すぎないか。1時間40分の放送時間を持っているのだから、原発の是非も含めた、代替エネルギーでやっていけるのかなどの地道な議論に割けないか。
●大相撲八百長問題に関してコメンテーターの人選に一考を。
●セットに、ものすごく物が多くてごちゃごちゃしている。もう少しシンプルにすっきりと、センス良くできないものか。
●放水・冷却の水に関して最終的に何処に行くのか疑問に思っていた。原発事故や放射能について、そうした視聴者の素朴な疑問を取り上げてもらいたい。
●震災報道、手探りの中で、特に放射能に関してはテレビがやらなければならない。できるだけ正しい方向に持っていけるように懸命に考えてやってほしい。
●東電の社長会見の場で記者が社長に罵声を浴びせかけるシーンがあった。被災者が怒鳴るなら分かるが、記者会見で記者が怒鳴るというのはご法度。非常に見苦しい。あえて放送する必要はなかったのではないか。

<局側見解>
●今回、原発の事故現場に取材に行けない。どうしてもコメンテーターに頼る、ゲストに頼るという中で、一方的にわれわれが付言する立場でいいのかということは相当考えていかなければならい。
●「ワイド!スクランブル」はテレビ朝日の報道番組の中で、スタジオ、出演者を大事にしている番組だと考えている。ご指摘のあった素朴な疑問に関しては、疑問に思ったことに的確に答えていくことをスタッフ一同で考えていきたい。
●原発、特に放射能に関して事実は事実として伝えたいし、データであれば何かの分析、評価がなければ伝わらない。煽ることは良くないけれど、リスクはリスクとして伝えなければいけないと、日々苦悩している。
●「ワイド!スクランブル」はテレビ朝日の報道番組の中で、スタジオ、出演者を大事にしている番組だと考えている。ご指摘のあった素朴な疑問に関しては、疑問に思ったことに的確に答えていくことをスタッフ一同で考えていきたい。
●原発、特に放射能に関して事実は事実として伝えたいし、データであれば何かの分析、評価がなければ伝わらない。煽ることは良くないけれど、リスクはリスクとして伝えなければいけないと、日々苦悩している。

<その他>
社長からの報告
●業績は東日本大震災とその影響に伴いかなり減収が発生したが、2月3日の時点で公表した数字はクリアできるという状況。ただ4~5月は系列局、東北の全区にわたり前年比40~60%くらいの厳しい状況となっている。
●3月31日、総務省が番組種別の公表制度を施行した。テレビ局は毎月の1週分全番組を集計し、番組審議会に報告するとともにホームページなどでそれを公表することになる。
●岩手、宮城、福島の被災3県については最長1年、完全デジタル化を延期。44都道府県に関しては予定通り7月24日から完全デジタル化となる。
●業績は東日本大震災とその影響に伴いかなり減収が発生したが、2月3日の時点で公表した数字はクリアできるという状況。ただ4~5月は系列局、東北の全区にわたり前年比40~60%くらいの厳しい状況となっている。
●3月31日、総務省が番組種別の公表制度を施行した。テレビ局は毎月の1週分全番組を集計し、番組審議会に報告するとともにホームページなどでそれを公表することになる。
●岩手、宮城、福島の被災3県については最長1年、完全デジタル化を延期。44都道府県に関しては予定通り7月24日から完全デジタル化となる。
以上