放送番組審議会
第514回 放送番組審議会報告 10月22日(金) 開催

■出席者
堀田 力 委員長 (弁護士、さわやか福祉財団 理事長)
石坂 啓 副委員長 (漫画家)
黒鉄 ヒロシ 委員 (漫画家、イラストレーター、エッセイスト)
内館 牧子 委員 (脚本家)
関川 夏央 委員 (作家、神戸女学院大学客員教授)
田中 早苗 委員 (弁護士)
勝俣 恒久 委員 (東京電力(株)取締役会長)
中谷 巌 委員 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)理事長)
津山 昭英 委員 (ジャーナリスト学校員 元朝日新聞社 記者規範幹事)
■欠席者
川淵 三郎 委員 (日本サッカー協会名誉会長・キャプテン)
見城 徹 委員 (幻冬舎社長)<リポート>
課題番組
「サンデー・フロントライン」について
毎週日曜日 午前10時00分~11時45分
毎週日曜日 午前10時00分~11時45分

<評価点>
●ランキング方式は、たくさんのニュースを取り上げることができ、それぞれの重みに応じて報道できる。その効果はたいへん素晴らしい。背景も含めてしっかり伝えなければいけない重要なニュースにはメリハリを付けて工夫されている。
●たくさんのコメンテーターから事前に話を聞いているので、その場で突然曲がった方向に行くということもなくなり、簡潔なまとめぶりにはもう少し工夫が必要だが、いろいろな方がどう感じているのかを聞けるだけでも前より良くなった。
●たくさんのコメンテーターから事前に話を聞いているので、その場で突然曲がった方向に行くということもなくなり、簡潔なまとめぶりにはもう少し工夫が必要だが、いろいろな方がどう感じているのかを聞けるだけでも前より良くなった。

<課題・提言>
●ニュースランキングのトップを選んだ理由をもっと掘り下げて議論してもいい。数あるニュースの中でなぜそれが重要なのか、コメンテーター側の深みのある主張があってもいい。
●ランキング表が平板すぎる。ベストテンということだが、あまりにも均等に文字が並んでいて表情がない。文字に強弱を付けるとか、ニュースの内容によって、政治、文化、海外など色分けにするとか、一部でも写真や画が浮ぶようなイラストを入れるなどの面白そうな工夫をしてもらいたい。
●ランキングのトップテンの効果というのは何があるのか。歌謡ベストテンやオリコンベストテンとは違って、ワクワク感というのは別にない。どれが1位でもどれが10位でもそのニュースのことをきちんと知りたい。ベストテンをつける効果が分かりにくい。
●小宮さんがそのニュースについてどう考えているのかが伝わらない。自説を述べないスタンスかもしれないが、いろいろな方に切り込むような質問をする姿勢で、もう少し立ち位置を明確にしてほしい。
●コメンテーターのラインアップを検討してほしい。強い意見を言う人、反論する人など様々な人を入れて、議論が起きるような形に持っていったほうがいい。今は非常にマイルドな方が多くて、バランスの取れた意見を述べるので番組全体が地味な印象。
●ニュースのフォロー、突っ込み、解説などを上手く改良していくことによって今後の評価が決まってくると思う。このままの形では、50歳以上の真面目な方々だけが見るというように視聴者が限定されてしまう可能性がある。
●番組の目線が高い。もう少し一般市民が、このニュースについてどう受け止めるだろうか、受け止めやすいように報道するということを、しっかり意識してほしい。もっと市民の目線に立って、市民に近づける工夫が必要なのでは。
●ニュースランキングのトップを選んだ理由をもっと掘り下げて議論してもいい。数あるニュースの中でなぜそれが重要なのか、コメンテーター側の深みのある主張があってもいい。
●ランキング表が平板すぎる。ベストテンということだが、あまりにも均等に文字が並んでいて表情がない。文字に強弱を付けるとか、ニュースの内容によって、政治、文化、海外など色分けにするとか、一部でも写真や画が浮ぶようなイラストを入れるなどの面白そうな工夫をしてもらいたい。
●ランキングのトップテンの効果というのは何があるのか。歌謡ベストテンやオリコンベストテンとは違って、ワクワク感というのは別にない。どれが1位でもどれが10位でもそのニュースのことをきちんと知りたい。ベストテンをつける効果が分かりにくい。
●小宮さんがそのニュースについてどう考えているのかが伝わらない。自説を述べないスタンスかもしれないが、いろいろな方に切り込むような質問をする姿勢で、もう少し立ち位置を明確にしてほしい。
●コメンテーターのラインアップを検討してほしい。強い意見を言う人、反論する人など様々な人を入れて、議論が起きるような形に持っていったほうがいい。今は非常にマイルドな方が多くて、バランスの取れた意見を述べるので番組全体が地味な印象。
●ニュースのフォロー、突っ込み、解説などを上手く改良していくことによって今後の評価が決まってくると思う。このままの形では、50歳以上の真面目な方々だけが見るというように視聴者が限定されてしまう可能性がある。
●番組の目線が高い。もう少し一般市民が、このニュースについてどう受け止めるだろうか、受け止めやすいように報道するということを、しっかり意識してほしい。もっと市民の目線に立って、市民に近づける工夫が必要なのでは。
<その他>
●最近の情報・報道番組のテロップ文字の間違いはひどいものがある。情報・報道番組ではチェックする時間が短いのは理解できるが、少しひどいと思う。

<局側見解>
●リニューアルをするにあたり、横並びで視聴率競争をしている中で、ウイークリーの番組で、日々のニュースからこぼれ落ちた大事なニュースをすくい上げるような番組ができないかと考えた。映画誌のベストテンを意識して、あのような形で目利きの方が選ぶとどうなるのかを見てみたいと思った。解説機能や、コメンテーターのコメントもシャープでない点などまだまだ改善していかなければいけないし、上から目線のようになってしまいがちな企画なので、それをどう市民の目線で吸い上げるかがこれからの課題だと考えている。

<報道局からのフィードバック>
前回の番組審議会で委員から、
「『スーパーモーニング』の小沢一郎さんの生出演で、コメンテーターの方々が小沢さんにおもねっていたようだった。最近のコメンテーター発言についてそれぞれのコメンテーターと局で話し合いをして欲しい」との提案があった。
これを受けて報道局から、
「『スーパーモーニング』のコメンテーターたちと個別に話し合いをした。コメンテーターの方々からは『小沢氏寄りととらえられたことは反省。』『推定無罪の原則に立ったコメントをした。』『小沢氏擁護のつもりはなかった。』などの意見が出ました。各コメンテーターの日頃の主張を把握している番組側としては、やはり別の視点から発言できるコメンテーターを当初から番組に入れるべきだった」と回答した。
<社長からの報告>
●視聴率は、上期が終了して深夜帯は圧倒的なトップだったが、全日、ゴールデン、プライムは3位。4週ほど特番の特別編成をしたが、こちらも3位だった。
●業績は、上半期は広告収入が当初の見込みを上回り、1日に業績予想を修正した。連結・個別の売上高、営業利益、経常利益、当期純利益を上期・通期とも上方修正した。
前回の番組審議会で委員から、
「『スーパーモーニング』の小沢一郎さんの生出演で、コメンテーターの方々が小沢さんにおもねっていたようだった。最近のコメンテーター発言についてそれぞれのコメンテーターと局で話し合いをして欲しい」との提案があった。
これを受けて報道局から、
「『スーパーモーニング』のコメンテーターたちと個別に話し合いをした。コメンテーターの方々からは『小沢氏寄りととらえられたことは反省。』『推定無罪の原則に立ったコメントをした。』『小沢氏擁護のつもりはなかった。』などの意見が出ました。各コメンテーターの日頃の主張を把握している番組側としては、やはり別の視点から発言できるコメンテーターを当初から番組に入れるべきだった」と回答した。
<社長からの報告>
●視聴率は、上期が終了して深夜帯は圧倒的なトップだったが、全日、ゴールデン、プライムは3位。4週ほど特番の特別編成をしたが、こちらも3位だった。
●業績は、上半期は広告収入が当初の見込みを上回り、1日に業績予想を修正した。連結・個別の売上高、営業利益、経常利益、当期純利益を上期・通期とも上方修正した。
以上