放送番組審議会
第506回 放送番組審議会報告 1月22日(金) 開催

■出席者
堀田 力 委員長 (弁護士、さわやか福祉財団 理事長)
石坂 啓 副委員長 (漫画家)
北城 恪太郎 委員 (日本アイ・ビー・エム最高顧問)
黒鉄 ヒロシ 委員 (漫画家、イラストレーター、エッセイスト)
内館 牧子 委員 (脚本家)
関 夏央 委員 (作家、神戸女学院大学 客員教授)
駒野 剛 委員 (朝日新聞社論説委員)
田中 早苗 委員 (弁護士
■欠席者
川淵 三郎 委員 (日本サッカー協会名誉会長)
見城 徹 委員 (幻冬舎社長)<リポート>
課題番組
「バラエティー全般」について
<BPOの意見書について>
●BPOの意見書はもっと的確に言いたいことを書くべきだったと思う。
●意見書は至極真っ当であり、バラエティーに限って論じられるものではないと思う。
●内容についてはもっともだと思うところもあるが、意見書は活字で残るので、シンポジウムを開催するなどの方法があったのではないかと思う。
●下ネタのオンパレード、身内だけの馬鹿騒ぎ、いじめや差別の助長、超能力礼賛などを指摘されようとも、それが作品に必要なテレビマンの確信的な表現であり、視聴者の共感を呼ぶもの、視聴率を獲得するものであれば何らひるむことはない。
●意見書は長文だが、本質を見抜かれないように長く書いているだけ。実はBPOの意見にはあまり言いたいことはない。全体的にはテレビのバラエティー番組は今後も元気よくやってほしいという内容だ。
●BPOは反権力を貫かなければならないから、「妥協しないでほしい」という言い方をせざるを得ない。1970年代のテレビ業界と日本社会が上り坂だった頃のイメージが根強く残っており、バラエティーは時代の最先端を表現するものであるからこそ、曖昧な言い方になってしまうのだろう。
●意見書には「確信犯」であれと出てくるが、番組を見ていると局の区別がつかない。これは、確信犯ではない。その時代のまっただ中にいるバラエティー制作者が各局と明らかに違うものをつくることが、「確信犯」であるということなのではないか。
●BPOに来ている意見を読んでいくと、時代がささくれ立っていて、許容されていたものでも許容されなくなってきているということをわきまえておいたほうがいいと思う。
●意見書は至極真っ当であり、バラエティーに限って論じられるものではないと思う。
●内容についてはもっともだと思うところもあるが、意見書は活字で残るので、シンポジウムを開催するなどの方法があったのではないかと思う。
●下ネタのオンパレード、身内だけの馬鹿騒ぎ、いじめや差別の助長、超能力礼賛などを指摘されようとも、それが作品に必要なテレビマンの確信的な表現であり、視聴者の共感を呼ぶもの、視聴率を獲得するものであれば何らひるむことはない。
●意見書は長文だが、本質を見抜かれないように長く書いているだけ。実はBPOの意見にはあまり言いたいことはない。全体的にはテレビのバラエティー番組は今後も元気よくやってほしいという内容だ。
●BPOは反権力を貫かなければならないから、「妥協しないでほしい」という言い方をせざるを得ない。1970年代のテレビ業界と日本社会が上り坂だった頃のイメージが根強く残っており、バラエティーは時代の最先端を表現するものであるからこそ、曖昧な言い方になってしまうのだろう。
●意見書には「確信犯」であれと出てくるが、番組を見ていると局の区別がつかない。これは、確信犯ではない。その時代のまっただ中にいるバラエティー制作者が各局と明らかに違うものをつくることが、「確信犯」であるということなのではないか。
●BPOに来ている意見を読んでいくと、時代がささくれ立っていて、許容されていたものでも許容されなくなってきているということをわきまえておいたほうがいいと思う。

<評価点>
●テレビ朝日のバラエティーは、他局に比べると不快だったり下品な番組はなく、楽しめるバラエティー番組が多く好感が持てる。
●低コストで、平凡な日常の中にこそ、この世あらざるものを現出せしめる決意を持って制作された番組の数々は、刺激と興味と覚悟に満ち、視聴者をくぎ付けにし、テレビ朝日を視聴率民放3位の局へと押し上げた。
●23時台の「『ぷっ』すま」、「アメトーーク」「お試しかっ!」などのテレビ朝日の深夜のバラエティーは個性的な番組が揃っていて非常に良い。金曜日はドラマだが、大人が楽しめるドラマになっていて安定してきている。23時台はテレビ朝日の財産だ。
●「シルシルミシル」の企業を紹介する企画“すぐ調べる課”では、一企業を訪問して見たこともない商品を紹介したり、色々と驚かされる面白さがある。企業を元気づける、応援するという意味では、上手な持っていき方で、これは企業のほうからも歓迎されていると思う。
●「アメトーーク」は家電芸人という方たちのジャンルが注目されたり、個性的に新しいものを打ち出していると思う。この番組でなければ見られない芸人さんの素の部分が垣間見えたりして、上手な引き出し方をしていると思う。
●「『ぷっ』すま」もチームワークがとても良い。ゲームやクイズで罰ゲームがあったりするが、意地悪な持っていき方がなく、見ていて気持ちがいい。
●「お試しかっ!」のタカアンドトシは会話のセンスが良く、芸人さんが女装して実 際のアイドルとどちらが可愛いかを競う「Aniコレ」は面白く、芸人さんたちの味が出ており、楽しい雰囲気が伝わってくる。
●「シルシルミシル」のAD堀くんの使い方が良くて、番組の作り方がうまい。成功した要因はいくつかあり、スタジオにいとうせいこうさんが並んでいるのは番組がすごく締まる。ナレーションにバカリズムさんを使っているのもうまい起用だと思う。“お初シリーズ”では、AD堀くんに好感が持て、お店の特色を紹介し、地域の町の光景を映し、町全体が元気づけられて、楽しい切り口だと思う。
●テレビ朝日のバラエティーは、他局に比べると不快だったり下品な番組はなく、楽しめるバラエティー番組が多く好感が持てる。
●低コストで、平凡な日常の中にこそ、この世あらざるものを現出せしめる決意を持って制作された番組の数々は、刺激と興味と覚悟に満ち、視聴者をくぎ付けにし、テレビ朝日を視聴率民放3位の局へと押し上げた。
●23時台の「『ぷっ』すま」、「アメトーーク」「お試しかっ!」などのテレビ朝日の深夜のバラエティーは個性的な番組が揃っていて非常に良い。金曜日はドラマだが、大人が楽しめるドラマになっていて安定してきている。23時台はテレビ朝日の財産だ。
●「シルシルミシル」の企業を紹介する企画“すぐ調べる課”では、一企業を訪問して見たこともない商品を紹介したり、色々と驚かされる面白さがある。企業を元気づける、応援するという意味では、上手な持っていき方で、これは企業のほうからも歓迎されていると思う。
●「アメトーーク」は家電芸人という方たちのジャンルが注目されたり、個性的に新しいものを打ち出していると思う。この番組でなければ見られない芸人さんの素の部分が垣間見えたりして、上手な引き出し方をしていると思う。
●「『ぷっ』すま」もチームワークがとても良い。ゲームやクイズで罰ゲームがあったりするが、意地悪な持っていき方がなく、見ていて気持ちがいい。
●「お試しかっ!」のタカアンドトシは会話のセンスが良く、芸人さんが女装して実 際のアイドルとどちらが可愛いかを競う「Aniコレ」は面白く、芸人さんたちの味が出ており、楽しい雰囲気が伝わってくる。
●「シルシルミシル」のAD堀くんの使い方が良くて、番組の作り方がうまい。成功した要因はいくつかあり、スタジオにいとうせいこうさんが並んでいるのは番組がすごく締まる。ナレーションにバカリズムさんを使っているのもうまい起用だと思う。“お初シリーズ”では、AD堀くんに好感が持て、お店の特色を紹介し、地域の町の光景を映し、町全体が元気づけられて、楽しい切り口だと思う。
<課題・提言>
●バラエティー制作者には「確信犯」であってほしい。絶対これをやりたいという欲求、やり抜くという覚悟、これをやらなければ表現したいことが表現できない、だからやるのだという確信。番組から制作者の内的必然性が伝わってくるバラエティーを期待している。
●次々と新しい演出方法を開拓していかなければ、視聴者に飽きられてしまう。新たに開拓することに貪欲さがないために、笑い声を入れるだけとか、いじめに寄り掛かってしまうのではないか。
●性的な表現についてのさじ加減は非常に難しく、男性と女性の性に関する意識が違う。バラエティーの企画を立てる段階での女性スタッフの割合がどの程度なのかが気になる。女性の視聴者も多いので、そのあたりのさじ加減を考えていく必要があるのではないか。
●バラエティー番組は、時代の世相や文化を明確にあらわしている。これを表現するのは、ドラマもだがバラエティーが最先端なのではないだろうか。制作者は何ら萎縮することはないと思う。各年代の中でも、制作者の方たちは、時代のまっただ中にいる人たちで、若者も年配者も気がつかない感覚で制作していただきたい。
●今のバラエティーは、70年代のバラエティーとはまったく違うもので、昔は許容されていたことが、今は許容されなくなっている。いじめや差別とも受け取れる表現をした際には思わぬ反響が返ってくることもある。視聴者とテレビ局の間にある空間を大事にしてもらいたい。
●覚悟がなくていじめや差別といった表現をしたときには、思わぬ反響がくることがある。そこが問われていると思う。死ぬ気でやってもらわないと非常に困る。
●民放のテレビの印象は貧乏である。それはバラエティーに現代の病症としてあらわれているということを認識して、その貧乏くささを工夫し面白くしていくべきだと思う。
●最近、スペシャル番組が長時間化し、今まで育てていた大事なコンテンツが疲弊してしまう。長くなるならそれなりの工夫が必要ではないかと思う。
●「ロンドンハーツ」「家庭の医学」「学べる!!ニュースショー」などのように、誰もがこれはテレビ朝日の番組だとわかるような、他局と明らかに区別がつくような番組づくりが大事ではないだろうか。そういった番組には力があるし、制作者の確信があると思う。
●「ナニコレ珍百景」はかなり良い番組に育ってきていると思う。スペシャルはもっとセットを豪華につくれなかったのだろうか。年末の裏番組に張るくらいの豪華な内容にしても良かったのでは。
●「お願い!ランキング」がどうなるのか。企業とタイアップしていることの危うさも心配。このあたりが問題にならないように注意していただきたい。非常に低予算番組だが、反対にスポンサーのしばりがなくなったことにより自由に制作することの中でいい面をとらえて今後もつくっていただきたい。
●次々と新しい演出方法を開拓していかなければ、視聴者に飽きられてしまう。新たに開拓することに貪欲さがないために、笑い声を入れるだけとか、いじめに寄り掛かってしまうのではないか。
●性的な表現についてのさじ加減は非常に難しく、男性と女性の性に関する意識が違う。バラエティーの企画を立てる段階での女性スタッフの割合がどの程度なのかが気になる。女性の視聴者も多いので、そのあたりのさじ加減を考えていく必要があるのではないか。
●バラエティー番組は、時代の世相や文化を明確にあらわしている。これを表現するのは、ドラマもだがバラエティーが最先端なのではないだろうか。制作者は何ら萎縮することはないと思う。各年代の中でも、制作者の方たちは、時代のまっただ中にいる人たちで、若者も年配者も気がつかない感覚で制作していただきたい。
●今のバラエティーは、70年代のバラエティーとはまったく違うもので、昔は許容されていたことが、今は許容されなくなっている。いじめや差別とも受け取れる表現をした際には思わぬ反響が返ってくることもある。視聴者とテレビ局の間にある空間を大事にしてもらいたい。
●覚悟がなくていじめや差別といった表現をしたときには、思わぬ反響がくることがある。そこが問われていると思う。死ぬ気でやってもらわないと非常に困る。
●民放のテレビの印象は貧乏である。それはバラエティーに現代の病症としてあらわれているということを認識して、その貧乏くささを工夫し面白くしていくべきだと思う。
●最近、スペシャル番組が長時間化し、今まで育てていた大事なコンテンツが疲弊してしまう。長くなるならそれなりの工夫が必要ではないかと思う。
●「ロンドンハーツ」「家庭の医学」「学べる!!ニュースショー」などのように、誰もがこれはテレビ朝日の番組だとわかるような、他局と明らかに区別がつくような番組づくりが大事ではないだろうか。そういった番組には力があるし、制作者の確信があると思う。
●「ナニコレ珍百景」はかなり良い番組に育ってきていると思う。スペシャルはもっとセットを豪華につくれなかったのだろうか。年末の裏番組に張るくらいの豪華な内容にしても良かったのでは。
●「お願い!ランキング」がどうなるのか。企業とタイアップしていることの危うさも心配。このあたりが問題にならないように注意していただきたい。非常に低予算番組だが、反対にスポンサーのしばりがなくなったことにより自由に制作することの中でいい面をとらえて今後もつくっていただきたい。

<その他の番組>
●「報道ステーション」の企画物はかなりの努力作が多いと思う。12月21日に松岡修造さんが取り上げていた「命のメッセージ」という助産師さんの生き方を追う特集は、非常に丹念に命が生まれることの感動を伝えていた。
●1月12日の「報道ステーション」でダムが招く災害という特集は、防災治水ダムが逆に災害を巻き起こしていくという内容。それを直すために予算がそこにばかりかけられているということを山口リポーターが現地リポを相当重ねていて、非常に良いリポートだった。
●昨年末の「ミュージックステーション スーパーライブ」で、データ放送対応をしていなかったのが残念。データ放送画面の中でどういう楽曲が続くとか、その歌手についての紹介を盛り込むとか、データ放送の利点を活かした工夫で面白さが増すと思う。
●国会が始まった1月18日の「TVタックル」で、政策について民主党、自民党、その他の人たちが議論をするのかと思いきや、ペットの飼い方の問題を取り上げていた。「TVタックル」は政治家が議論を戦わすところに面白さがあるのに、時々まったく違うことを取り上げる。こういう日は、政治に関する内容を放送すべきだったのではないか。
●検察と民主党の問題について、原口総務大臣はマスコミの「関係者云々」という報道は不適と発言。今や民主党は野党ではなく政権政党になった以上、その発言の重大性は十分わきまえてもらいたい。また所管大臣の報道に対しての発言も問題である。
●デジタル放送に移行していく中で、今までアナログでは見られなかった様々なデータ情報が画面上に表示される。情報バラエティに限って言えば、大画面なのに細かい情報が多すぎて、大画面の良さが損なわれている。映像だけでシンプルに見せることも心がけていってほしい。
●「報道ステーション」の企画物はかなりの努力作が多いと思う。12月21日に松岡修造さんが取り上げていた「命のメッセージ」という助産師さんの生き方を追う特集は、非常に丹念に命が生まれることの感動を伝えていた。
●1月12日の「報道ステーション」でダムが招く災害という特集は、防災治水ダムが逆に災害を巻き起こしていくという内容。それを直すために予算がそこにばかりかけられているということを山口リポーターが現地リポを相当重ねていて、非常に良いリポートだった。
●昨年末の「ミュージックステーション スーパーライブ」で、データ放送対応をしていなかったのが残念。データ放送画面の中でどういう楽曲が続くとか、その歌手についての紹介を盛り込むとか、データ放送の利点を活かした工夫で面白さが増すと思う。
●国会が始まった1月18日の「TVタックル」で、政策について民主党、自民党、その他の人たちが議論をするのかと思いきや、ペットの飼い方の問題を取り上げていた。「TVタックル」は政治家が議論を戦わすところに面白さがあるのに、時々まったく違うことを取り上げる。こういう日は、政治に関する内容を放送すべきだったのではないか。
●検察と民主党の問題について、原口総務大臣はマスコミの「関係者云々」という報道は不適と発言。今や民主党は野党ではなく政権政党になった以上、その発言の重大性は十分わきまえてもらいたい。また所管大臣の報道に対しての発言も問題である。
●デジタル放送に移行していく中で、今までアナログでは見られなかった様々なデータ情報が画面上に表示される。情報バラエティに限って言えば、大画面なのに細かい情報が多すぎて、大画面の良さが損なわれている。映像だけでシンプルに見せることも心がけていってほしい。
<局側見解>

●テレビ朝日が新しいバラエティーを目指さなければ、さらなる上を目指さなければいけないということを痛感した。斬新な企画は難しく、産みの苦しみをしていきながら、チャレンジを繰り返し、編成と制作が一体となり今後もつくっていきたい。
●レギュラーだけではなく、スペシャルの拡大や、年末年始も含めて視聴者の共感ということをいろいろな角度でもう一度見見つめなおすことがあらためて必要だろうと感じた。他局にはない、テレビ朝日らしいバラエティー番組づくりを今後も挑戦していきたい。
●今の時代、バラエティー番組は非常につくりにくい時代になったと思う。今や視聴者も自分で撮影して編集するような時代で、制作の手の内もバレバレであるし、少しでも加工すればすぐに見抜かれてしまう。裏を返せば、自信を持ってつくり方も変え、変化し続けていくことが重要なのだと思う。
●女性スタッフの割合は、今のところはまだ少ないが、ADとして入ってきてもらい、そのままディレクターに成長していくケースも出てきている。
●原口総務大臣の「“関係者”という報道は不適」だという発言について、報道局でも会議を行った。基本的には大臣の発言で何かを変えるということはないが、今後もできるだけ視聴者への表現の仕方は丁寧に工夫していこうと考えている。
<その他>
社長からの報告
●第3四半期の業績はスポット収入が久しぶりに前年比100%を超え、全体としての予算をクリアした。今の第4四半期の広告収入を見守る必要はあるが、1年通期の利益目標は達成できる見込み。
●放送外収入は、朝日新聞、KDDIと始めた携帯サービス「EZニュースEX」の会員が現在40万人を超え、夏までには採算ベースに乗る100万人になる見込み。
●正月三が日のゴールデンとプライムの視聴率が2年連続トップを獲得。
●2月12日からのバンクーバーでのオリンピックは、NHK、民放を含めたジャパン・コンソーシアムで対応し、テレビ朝日は女子のフィギュアのフリーの録画放送などを予定。また6月に開催される南アフリカでのサッカーワールドカップでは、6月19日のゴールデンタイムに日本対オランダ戦をテレビ朝日で放送する。
●レギュラーだけではなく、スペシャルの拡大や、年末年始も含めて視聴者の共感ということをいろいろな角度でもう一度見見つめなおすことがあらためて必要だろうと感じた。他局にはない、テレビ朝日らしいバラエティー番組づくりを今後も挑戦していきたい。
●今の時代、バラエティー番組は非常につくりにくい時代になったと思う。今や視聴者も自分で撮影して編集するような時代で、制作の手の内もバレバレであるし、少しでも加工すればすぐに見抜かれてしまう。裏を返せば、自信を持ってつくり方も変え、変化し続けていくことが重要なのだと思う。
●女性スタッフの割合は、今のところはまだ少ないが、ADとして入ってきてもらい、そのままディレクターに成長していくケースも出てきている。
●原口総務大臣の「“関係者”という報道は不適」だという発言について、報道局でも会議を行った。基本的には大臣の発言で何かを変えるということはないが、今後もできるだけ視聴者への表現の仕方は丁寧に工夫していこうと考えている。
<その他>
社長からの報告
●第3四半期の業績はスポット収入が久しぶりに前年比100%を超え、全体としての予算をクリアした。今の第4四半期の広告収入を見守る必要はあるが、1年通期の利益目標は達成できる見込み。
●放送外収入は、朝日新聞、KDDIと始めた携帯サービス「EZニュースEX」の会員が現在40万人を超え、夏までには採算ベースに乗る100万人になる見込み。
●正月三が日のゴールデンとプライムの視聴率が2年連続トップを獲得。
●2月12日からのバンクーバーでのオリンピックは、NHK、民放を含めたジャパン・コンソーシアムで対応し、テレビ朝日は女子のフィギュアのフリーの録画放送などを予定。また6月に開催される南アフリカでのサッカーワールドカップでは、6月19日のゴールデンタイムに日本対オランダ戦をテレビ朝日で放送する。
以上