放送番組審議会
第489回 4月開催・毎週日曜日 10時00分~11時45分「サンデープロジェクト」について
第489回 放送番組審議会報告 4月18日(金)開催

■出席者
石坂 啓 委員
内館 牧子 委員
北城 恪太郎 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
駒野 剛 委員
菅谷 実 委員
関川 夏央 委員
田中 早苗 委員
堀田 力 委員
内館 牧子 委員
北城 恪太郎 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
駒野 剛 委員
菅谷 実 委員
関川 夏央 委員
田中 早苗 委員
堀田 力 委員
■課題番組 毎週日曜日 10時00分~11時45分「サンデープロジェクト」について
☆田原さんの魅力もあるが、テーマ設定、情報のとり上げ方もすばらしい。
☆シリーズ「言論は大丈夫か」は言論規制が強まるなかで、評価できる。
☆独占インタビューの見せ方をもっと工夫して欲しい!
☆シリーズ「言論は大丈夫か」は言論規制が強まるなかで、評価できる。
☆独占インタビューの見せ方をもっと工夫して欲しい!
< 評価点 >

●問題点を鮮明にして従来の一般的なタブーを破って挑戦する番組は非常に魅力的で必要であり、続けて欲しい。
●問題提起の仕方、テーマの選び方、資料や準備も充実していると思う。
●他局の番組では、各党の代表が出ているのに対し、サンデープロジェクトは少人数でやっている。これはすべての党に公平ではないかもしれないが、人数をしぼって、問題点をはっきりするという意味ではいいと思う。
●「言論は大丈夫か」というシリーズは、言論規制の傾向が高まっている中、やはり意味があることではないか。映像にしにくく、テレビ受けしないテーマだと思うが、あえてそれに果敢にトライしている姿は、非常にすばらしく、評価できる。
●田原さんのキャラクターは,極端なリーダーシップのようなもので引っ張っていくということで、論理やら何やら二の次で、この番組が好きなのは企画力や編集は問題なくて、いつも感心している。
●田原さんの個性でもっている番組で、彼に代わる人や、サンデープロジェクトに取って変わる番組は当分出ない。
●田原さんの番組と言われているが、情報をきちんと調べて取り上げている点が非常に大きな魅力であるし、取り上げるテーマもすばらしい。
●現在の寺崎貴司アナと新人の小川彩佳アナの司会コンビは、落ち着いてじっくり見られる感じがした。
●小川アナが、同世代からの疑問をどんどん投げかけていきたいという意気込みを語っていた。これから頑張ってもらいたい。
●問題提起の仕方、テーマの選び方、資料や準備も充実していると思う。
●他局の番組では、各党の代表が出ているのに対し、サンデープロジェクトは少人数でやっている。これはすべての党に公平ではないかもしれないが、人数をしぼって、問題点をはっきりするという意味ではいいと思う。
●「言論は大丈夫か」というシリーズは、言論規制の傾向が高まっている中、やはり意味があることではないか。映像にしにくく、テレビ受けしないテーマだと思うが、あえてそれに果敢にトライしている姿は、非常にすばらしく、評価できる。
●田原さんのキャラクターは,極端なリーダーシップのようなもので引っ張っていくということで、論理やら何やら二の次で、この番組が好きなのは企画力や編集は問題なくて、いつも感心している。
●田原さんの個性でもっている番組で、彼に代わる人や、サンデープロジェクトに取って変わる番組は当分出ない。
●田原さんの番組と言われているが、情報をきちんと調べて取り上げている点が非常に大きな魅力であるし、取り上げるテーマもすばらしい。
●現在の寺崎貴司アナと新人の小川彩佳アナの司会コンビは、落ち着いてじっくり見られる感じがした。
●小川アナが、同世代からの疑問をどんどん投げかけていきたいという意気込みを語っていた。これから頑張ってもらいたい。
< 課題・提言 >

●報道の基準に関する問題が生じると同時に、その立場によって政治のほうから圧力がかかってくるということが十分あり得る。最近は与党寄りというような意見も出ている。それでは報道の公正が保てるのかという問題に直面する。非常に微妙な問題をはらんでいる番組。
●番審に寄せられた一般の意見によると、自民党寄りであるという点を非難する声が非常に多い。
●田原さんが押しつけ的に話をする。問題の本質に切り込むために発言を求めるのはいいとしても、自分が議長で、そこで結論を出すというような立場、要するに、自分が意思決定の責任者のようにして、無理やり押し付けるというのは聞いていて違和感がある。
●「サンデープロジェクト」は田原さんの番組。田原さんの立ち位置とかキャラクターとか口調が好きな人には絶対にいいのだろうが、嫌いな人は、「サンデージャポン」にいってしまうのではないか。
●田原さんの立ち位置がよくわからない。ゲストよりしゃべるし、ゲストの言葉を奪うというのがある。
●討論をしていて、出演者が一斉にしゃべると、疲れてほかにチャンネルを回してしまうというケースが多い。時には活気になるが、ならないときはとてもまずい。
●元特捜検事(田中森一)の独占インタビューは、一番ドラマになるところをまったくドラマにしていないというきらいはあった。元特捜検事が、最初は鷹揚にしゃべっているが、そのうちに手が動き出し、明らかに動揺を感じた。その動揺の部分をもっとつっこめるのではないか。一番面白いところをわりとさらりと流してまったので、あのあたりを見せれば非常にドラマチックだった。
●元特捜検事の手の位置にカメラを寄せるのはどうか。見る側はそれだけの能力があると思う。番組全体を煽動しているとか、いろいろな意見があるが、それも含めてテレビジョンだから、そこを演出してしまうと、ますます怖い世の中になる。カメラの位置はぴったり止めて、わかる人にはわかる。
●元特捜検事のインタビューに関して、巨額詐欺事件であのような弁解をさせて、なんの意味があるのか、取り上げる意味があるのかと思う。
●かつてはつっこみが非常に鋭かったし、つっこむ視点が市民の感覚で、そこのベースは揺るがない。その点がしっかり貫かれていたが、最近そこが揺らいできたように思う。市民のスタンスで、徹底的に聞くというところがぼやけてきて、相手側にすり寄る感じがするし、甘くなってきていると感じた。
●番審に寄せられた一般の意見によると、自民党寄りであるという点を非難する声が非常に多い。
●田原さんが押しつけ的に話をする。問題の本質に切り込むために発言を求めるのはいいとしても、自分が議長で、そこで結論を出すというような立場、要するに、自分が意思決定の責任者のようにして、無理やり押し付けるというのは聞いていて違和感がある。
●「サンデープロジェクト」は田原さんの番組。田原さんの立ち位置とかキャラクターとか口調が好きな人には絶対にいいのだろうが、嫌いな人は、「サンデージャポン」にいってしまうのではないか。
●田原さんの立ち位置がよくわからない。ゲストよりしゃべるし、ゲストの言葉を奪うというのがある。
●討論をしていて、出演者が一斉にしゃべると、疲れてほかにチャンネルを回してしまうというケースが多い。時には活気になるが、ならないときはとてもまずい。
●元特捜検事(田中森一)の独占インタビューは、一番ドラマになるところをまったくドラマにしていないというきらいはあった。元特捜検事が、最初は鷹揚にしゃべっているが、そのうちに手が動き出し、明らかに動揺を感じた。その動揺の部分をもっとつっこめるのではないか。一番面白いところをわりとさらりと流してまったので、あのあたりを見せれば非常にドラマチックだった。
●元特捜検事の手の位置にカメラを寄せるのはどうか。見る側はそれだけの能力があると思う。番組全体を煽動しているとか、いろいろな意見があるが、それも含めてテレビジョンだから、そこを演出してしまうと、ますます怖い世の中になる。カメラの位置はぴったり止めて、わかる人にはわかる。
●元特捜検事のインタビューに関して、巨額詐欺事件であのような弁解をさせて、なんの意味があるのか、取り上げる意味があるのかと思う。
●かつてはつっこみが非常に鋭かったし、つっこむ視点が市民の感覚で、そこのベースは揺るがない。その点がしっかり貫かれていたが、最近そこが揺らいできたように思う。市民のスタンスで、徹底的に聞くというところがぼやけてきて、相手側にすり寄る感じがするし、甘くなってきていると感じた。
< 局側見解 >

●田原総一朗氏はとても魅力的な人物であることは間違いない。ただ、彼を番組スタッフがオルグするぐらいの覚悟で、一つ一つのニュースの捕らえ方、視点、それがきっちりと庶民の代弁者になってつっこみをしているかどうかを考えてやっていかななければいけない。
●「サンデープロジェクト」は独自の価値観でニュースをさばいている。ほかの番組で見落としがちなものをちゃんとやっていこうという姿勢でやっている。ある意味すごく傲慢な番組と言われても、こういう番組が存立することのすばらしさを逆に感じている。
●基本的に国民の知る権利を負託されている。報道の番組であればなおのこと、その権利にどう向き合うか、どう提示するかというのが義務である。そのベースのところをいつも確認しつつ進めている。
●まだまだ問うていかなければいけない、こだわっていかなければいけない問題があるのだというところを多角的にバランスを持って進めていきたい。
●「サンデープロジェクト」は独自の価値観でニュースをさばいている。ほかの番組で見落としがちなものをちゃんとやっていこうという姿勢でやっている。ある意味すごく傲慢な番組と言われても、こういう番組が存立することのすばらしさを逆に感じている。
●基本的に国民の知る権利を負託されている。報道の番組であればなおのこと、その権利にどう向き合うか、どう提示するかというのが義務である。そのベースのところをいつも確認しつつ進めている。
●まだまだ問うていかなければいけない、こだわっていかなければいけない問題があるのだというところを多角的にバランスを持って進めていきたい。
< その他 >
会議冒頭、今年度の正副委員長の選任があり、堀田力委員長、石坂啓副委員長が決まった。
社長から次の報告があった。
●関西テレビの民放連復帰問題について
民放連が関西テレビの民放連復帰を承認。4月17日付けの再入会。
会員活動は当分停止。会員資格停止については、9月改めて検討する。
●BPO(放送倫理・番組向上機構)関連
1)放送と青少年に関する委員会から民放に注意喚起(4月11日)
「児童の裸、特に男児の性器を写すことについて」
民放連の放送基準「全裸は原則として取り扱わない」とする原則を踏まえ、表現の自由や制作の幅を狭めるものではないが、他に手法はないかを考えて欲しい。
2)「光市母子殺害事件差し戻し審」に関する放送についての意見(4月15日)
放送倫理検証委員会より、8放送局、20番組、33本を検証した結果、個別番組局に対して意見を出すのではなく、裁判報道全体を眺めると、公正性・正確性・公平性において問題があり、今後それぞれの自局の番組を検証して検討した結果を委員会に報告することを求める。
●6月「系列番組審議委員代表者会議」の議題について
各系列局番組審議会へのアンケート結果により「テレビ離れについて」「これからの地球環境問題への取り組み」に決定した。
社長から次の報告があった。
●関西テレビの民放連復帰問題について
民放連が関西テレビの民放連復帰を承認。4月17日付けの再入会。
会員活動は当分停止。会員資格停止については、9月改めて検討する。
●BPO(放送倫理・番組向上機構)関連
1)放送と青少年に関する委員会から民放に注意喚起(4月11日)
「児童の裸、特に男児の性器を写すことについて」
民放連の放送基準「全裸は原則として取り扱わない」とする原則を踏まえ、表現の自由や制作の幅を狭めるものではないが、他に手法はないかを考えて欲しい。
2)「光市母子殺害事件差し戻し審」に関する放送についての意見(4月15日)
放送倫理検証委員会より、8放送局、20番組、33本を検証した結果、個別番組局に対して意見を出すのではなく、裁判報道全体を眺めると、公正性・正確性・公平性において問題があり、今後それぞれの自局の番組を検証して検討した結果を委員会に報告することを求める。
●6月「系列番組審議委員代表者会議」の議題について
各系列局番組審議会へのアンケート結果により「テレビ離れについて」「これからの地球環境問題への取り組み」に決定した。
以上