放送番組審議会
第475回 11月開催・「人生の楽園」「ポカポカ地球家族」について
今月の放送番組審議会の概要:第475回(11月開催・「人生の楽園」「ポカポカ地球家族」について)
第475回 放送番組審議会報告 2006年11月17日(金) 開催

■出席者
桂 敬一 委員長
石坂 啓 副委員長
菅谷 実 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
関川 夏央 委員
見城 徹 委員
大島 ミチル 委員
中井 貴惠 委員
堀田 力 委員
内館 牧子 委員
越村 佳代子 委員(リポート)
石坂 啓 副委員長
菅谷 実 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
関川 夏央 委員
見城 徹 委員
大島 ミチル 委員
中井 貴惠 委員
堀田 力 委員
内館 牧子 委員
越村 佳代子 委員(リポート)
■課題番組 「人生の楽園」「ポカポカ地球家族」について

☆どちらも心温まる人間ドラマがあって好感がもてる。
☆どちらもテレビ朝日の良心だ。いつまでも続けて欲しい。
☆日常の中の楽園がみつかれば、いじめや殺人が減るのではないか。
☆地球の隅々まで、どんな日本人が住んでいるのか紹介して欲しい!
☆どちらもテレビ朝日の良心だ。いつまでも続けて欲しい。
☆日常の中の楽園がみつかれば、いじめや殺人が減るのではないか。
☆地球の隅々まで、どんな日本人が住んでいるのか紹介して欲しい!
< 各委員発言要旨 >
●どちらも心温まる人間ドラマがあって好感の持てる番組。団塊の世代の関心のつぼを押さえていて、心憎いばかり。
●土曜の夕方は大半の家庭は夕食の準備に追われている。時間帯をもう少し遅くすることも検討してほしい。
●土曜の朝はいかがか。
●両番組とも、放送時間帯も何もかもすべてこのままでよいのではないか。
●視聴率もあり、これだけ心温まる、生きることはいいことだなあと思わせてくれる番組はない。どちらの番組ともテレビ朝日の良心だなと思う。
●テレビ朝日は、土日のこの時間にファミリー向けの番組を4本やっているということで、これは他局にない非常にユニークな点なので、土曜日曜の帯をいい名称でもつけて宣伝していったら、見てくれる人が多くなるのでは。
●多チャンネル時代、この番組だったら著作権処理とか比較的容易だと思う。ネットの感想で見たのだが、海外でも見たいと言う方が随分いたかと思う。是非ネット展開して欲しい。
●ある局の演出家曰く、制作において今の時代は冒険しにくい。この番組を見たとき、冒険をするというのは変わったことをすることではなくて、何を伝えたいかということを明確に持つことが冒険をするということであるのではと思った。
●両方とも素敵な番組。風景が美しく、夢を持ってチャレンジしている。そして、夫婦、親子の仲が素晴らしい。もうひとつは、近所の人たち、あるいは自分の知り合いの人たちと助け合っているというか、本当に仲良くしている。それらの メッセージが全部素晴らしいと思うが、特に最後の地域の温かさみたいなところも今後ともあわせて伝えていただければ大変よいと思う。
●押しつけがましくなくて、いつのまにか始まっていて、いつの間にか終わっているような感じで番組を流しながら何かほかのことをしていても、耳に聞こえてくるだけでも感じのいい、ちょっとゆっくりできる時間がとれる。
●隙間家具のようにうまくおさまっている。この大きさでこの枠だから非常にいい感じでおさまっているのだと思う。別の時間帯とか、別の幅を広げてというふうにして持ってくるとこんなにうまくはおさまらない。とてもよい感じに着地している。
●テーマだからといって、それをごりごりやったら見たくない。淡々とやるのがクサくなくていい。
●07年でいよいよ団塊の世代がリタイアするという話しがある。これもテーマになると思うが、これを待って離婚して年金を半分もらうという話、これもテーマになる。理想的な別れ方みたいな、別れた妻が年金を上手に使うとか、こういうのもさりげなくやっていくとよくなっていくのではないか。
●土曜の夕方は大半の家庭は夕食の準備に追われている。時間帯をもう少し遅くすることも検討してほしい。
●土曜の朝はいかがか。
●両番組とも、放送時間帯も何もかもすべてこのままでよいのではないか。
●視聴率もあり、これだけ心温まる、生きることはいいことだなあと思わせてくれる番組はない。どちらの番組ともテレビ朝日の良心だなと思う。
●テレビ朝日は、土日のこの時間にファミリー向けの番組を4本やっているということで、これは他局にない非常にユニークな点なので、土曜日曜の帯をいい名称でもつけて宣伝していったら、見てくれる人が多くなるのでは。
●多チャンネル時代、この番組だったら著作権処理とか比較的容易だと思う。ネットの感想で見たのだが、海外でも見たいと言う方が随分いたかと思う。是非ネット展開して欲しい。
●ある局の演出家曰く、制作において今の時代は冒険しにくい。この番組を見たとき、冒険をするというのは変わったことをすることではなくて、何を伝えたいかということを明確に持つことが冒険をするということであるのではと思った。
●両方とも素敵な番組。風景が美しく、夢を持ってチャレンジしている。そして、夫婦、親子の仲が素晴らしい。もうひとつは、近所の人たち、あるいは自分の知り合いの人たちと助け合っているというか、本当に仲良くしている。それらの メッセージが全部素晴らしいと思うが、特に最後の地域の温かさみたいなところも今後ともあわせて伝えていただければ大変よいと思う。
●押しつけがましくなくて、いつのまにか始まっていて、いつの間にか終わっているような感じで番組を流しながら何かほかのことをしていても、耳に聞こえてくるだけでも感じのいい、ちょっとゆっくりできる時間がとれる。
●隙間家具のようにうまくおさまっている。この大きさでこの枠だから非常にいい感じでおさまっているのだと思う。別の時間帯とか、別の幅を広げてというふうにして持ってくるとこんなにうまくはおさまらない。とてもよい感じに着地している。
●テーマだからといって、それをごりごりやったら見たくない。淡々とやるのがクサくなくていい。
●07年でいよいよ団塊の世代がリタイアするという話しがある。これもテーマになると思うが、これを待って離婚して年金を半分もらうという話、これもテーマになる。理想的な別れ方みたいな、別れた妻が年金を上手に使うとか、こういうのもさりげなくやっていくとよくなっていくのではないか。

「人生の楽園」
●スーパーの数が非常に少ないと思う。それは逆に言うと、とても正しい番組作りをしているのではないか。
●日常の中の楽園があると思う。普通に暮らしている人にとっての楽園が見つかれば、いじめや親子の殺人とかがもっと減るのだろうと思う。
●第二の人生ではなく、今を生きている人の楽園が見られるといいなと思う。
●「楽園」というタイトルを見ていると、非常に幸せな、ちょっとした豊かさというところを気づかせてくれる。自分にも届きそうな、何かできそうなという気持ちにしてくれるところがあると思う。
●30分というのは結構人に見せられる。重たい。実質23分だとしてもかなり見せられるし、このような番組を45分やられたらかなわないと思う。ところが、23分の面白さ、重みというのは、つまりテレビが始まったときからの本来的に重要な時間の固まりであるというふうに思う。
●テレビの本道、つまり人の紹介や実用的な情報などこれを外さないから6時台であっても10%とれるというのは、やはり心強いものは感じる。
●西田敏行さんと伊藤蘭さんの掛け合いも非常にうまい。
●西田さんの案内は他にはないナレーションのスタイルで、これをいいなと思う人と、うるさいと思う人と二つあるだろうなという気はする。
●スーパーの数が非常に少ないと思う。それは逆に言うと、とても正しい番組作りをしているのではないか。
●日常の中の楽園があると思う。普通に暮らしている人にとっての楽園が見つかれば、いじめや親子の殺人とかがもっと減るのだろうと思う。
●第二の人生ではなく、今を生きている人の楽園が見られるといいなと思う。
●「楽園」というタイトルを見ていると、非常に幸せな、ちょっとした豊かさというところを気づかせてくれる。自分にも届きそうな、何かできそうなという気持ちにしてくれるところがあると思う。
●30分というのは結構人に見せられる。重たい。実質23分だとしてもかなり見せられるし、このような番組を45分やられたらかなわないと思う。ところが、23分の面白さ、重みというのは、つまりテレビが始まったときからの本来的に重要な時間の固まりであるというふうに思う。
●テレビの本道、つまり人の紹介や実用的な情報などこれを外さないから6時台であっても10%とれるというのは、やはり心強いものは感じる。
●西田敏行さんと伊藤蘭さんの掛け合いも非常にうまい。
●西田さんの案内は他にはないナレーションのスタイルで、これをいいなと思う人と、うるさいと思う人と二つあるだろうなという気はする。

「ポカポカ地球家族」
●もっとたくさんVTRでいろいろな画を見せてほしい。もっともっと地球の隅々まで、どんな日本人が住んでいるのかということをこれからも見せてほしい。
●番組のつくり方とか演出とか脚本とかクオリティということよりも、見た人たちが、中高年を中心に、頑張ろうと思ったり、家族っていいねと思ったりすれば、それでこれは成功という番組なんだなという感じがする。
●日本人にテーマをしぼっているが、海外にいる外国人の方でもハッとする生き方をしている人がたくさんいる。スペシャル番組で、日本人に限らず、「ポカポカ地球家族」なので外国人の生き方を取り上げて欲しい。
●30分でやっているのがもったいない。ドキュメンタリーとして扱ったら、骨太に1本作れるくらいの取材であったり、色々な方たちを丁寧に取り上げていて、ドラマがある。それをドキュメンタリーでなく、あえてスタジオにお茶の間ふうにして、このスタイルを確立したというのは新しく、それが成功したのだと思う。
●ほどほど感を残して、あまり鋭いテーマだったり問いかけということを排斥していて、非常にポカポカとまとめている。これが成功はしているのだが、同時にそれは見ているほうの見る力が弱まっているのだと思う。
●中山秀征さんと岡江久美子さんもすごくいいし、時おり画像の窓に入ってくる2人の表情とかちょっとした台詞もとてもうまくできているなと思う。
●もっとたくさんVTRでいろいろな画を見せてほしい。もっともっと地球の隅々まで、どんな日本人が住んでいるのかということをこれからも見せてほしい。
●番組のつくり方とか演出とか脚本とかクオリティということよりも、見た人たちが、中高年を中心に、頑張ろうと思ったり、家族っていいねと思ったりすれば、それでこれは成功という番組なんだなという感じがする。
●日本人にテーマをしぼっているが、海外にいる外国人の方でもハッとする生き方をしている人がたくさんいる。スペシャル番組で、日本人に限らず、「ポカポカ地球家族」なので外国人の生き方を取り上げて欲しい。
●30分でやっているのがもったいない。ドキュメンタリーとして扱ったら、骨太に1本作れるくらいの取材であったり、色々な方たちを丁寧に取り上げていて、ドラマがある。それをドキュメンタリーでなく、あえてスタジオにお茶の間ふうにして、このスタイルを確立したというのは新しく、それが成功したのだと思う。
●ほどほど感を残して、あまり鋭いテーマだったり問いかけということを排斥していて、非常にポカポカとまとめている。これが成功はしているのだが、同時にそれは見ているほうの見る力が弱まっているのだと思う。
●中山秀征さんと岡江久美子さんもすごくいいし、時おり画像の窓に入ってくる2人の表情とかちょっとした台詞もとてもうまくできているなと思う。
< 局側見解 >

「人生の楽園」
●テーマ設定のはっきりとしたドキュメンタリーであると思っている。普通の人生、あるいはすごく地味なテーマだと思うが、ここまで見ていただけるのは、一種さりげない職人芸みたいなところにあるのでは。
●編成枠は適切なところだと思う。
●現場が地味なものをほんの少しずつさりげなく積み上げてつくってきたこの形がよかったのではないかと思う。
「ポカポカ地球家族」
●「ポカポカ」も単体でVTRで見るより、この時間帯家で「人生の楽園」からつながりで見るほうが流れでいい感じで見られるという経験を何度もしている。土曜日、日曜日の4番組がいい形のパッケージ感でアピールできればいいなというふうに思っている。
●いい意味で、よいところを残しつつ、マンネリにならないように、頑張っていきたい。
●テーマ設定のはっきりとしたドキュメンタリーであると思っている。普通の人生、あるいはすごく地味なテーマだと思うが、ここまで見ていただけるのは、一種さりげない職人芸みたいなところにあるのでは。
●編成枠は適切なところだと思う。
●現場が地味なものをほんの少しずつさりげなく積み上げてつくってきたこの形がよかったのではないかと思う。
「ポカポカ地球家族」
●「ポカポカ」も単体でVTRで見るより、この時間帯家で「人生の楽園」からつながりで見るほうが流れでいい感じで見られるという経験を何度もしている。土曜日、日曜日の4番組がいい形のパッケージ感でアピールできればいいなというふうに思っている。
●いい意味で、よいところを残しつつ、マンネリにならないように、頑張っていきたい。
■その他
菅総務大臣が、NHKに対して出した放送命令について、君和田社長から現状について話があった。
以上