放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

PROGRESS賞

■「第27回 PROGRESS賞」受賞作決定

10月28日(木)テレビ朝日系列24社の番組審議会委員が選考する「第27回PROGRESS賞」の 表彰式が行われました。
昨年に続いて、コロナの影響により系列番組審議会委員代表者会議が書面開催となったため、表彰式のみ開催し、受賞4局の代表にテレビ朝日放送番組審議会の見城委員長と田中副委員長がから賞状、トロフィー、副賞が手渡されました。

【最優秀賞】 九州朝日放送株式会社

「良心の実弾~医師・中村哲が遺したもの~」

【優秀賞】 朝日放送テレビ株式会社

「戦争が生んだ子どもたち」

【奨励賞】 秋田朝日放送株式会社

「トラクターコレクター」

【奨励賞】 株式会社 テレビ朝日

テレメンタリー2020
「歌舞伎町 最後のキャバレー」

○最優秀賞

「良心の実弾~医師・中村哲が遺したもの~」

制 作 九州朝日放送(P:臼井 賢一郎 D:河村 聡 カメラ:福山 博樹 編集:田中 健太郎)

放送日 2020年5月29日 本編 48分

(番組内容)

 2019年12月、人道支援を行っていたアフガニスタンで凶弾に倒れた福岡出身の中村哲医師。本作品ではKBCのアーカイブに残るVTR素材と、家族として初めてメディアのインタビューに答えた長女・秋子さんをはじめ、中村医師と親交のある多くの人々の証言を軸に制作している。
 アフガニスタンの大地に、人々の心に、中村医師は何を遺したのか。その生涯をたどりながら考える。

○優秀賞

「戦争が生んだ子どもたち」

制 作 朝日放送テレビ(P:藤田 貴久 D:猿渡 研二 カメラ:中西 朋暁、ナレーター:古川 昌希、編集:牧田 健佑)

放送日 2020年11月23日 本編 59分30秒

(番組内容)

 戦後75年。戦後の記憶が薄れる中、今も戦後を引きずる人々がいる。駐留米兵と日本人の間に生まれた子どもたちだ。多くが施設で暮らし、中には養子縁組され渡米した子どももいた。日本では“あいのこ”“混血児”、米国では“ジャップ”とからかわれ、友達もできず、苛烈な差別を受けた。さらに、苦しみはその子どもにも引き継がれていた。
 世間では、“ハーフタレント”と呼ばれる人の活躍が目立つ一方、社会の片隅でひっそりと暮らす彼らの苦悩を聞いた。

○奨励賞

「トラクターコレクター」

制 作 秋田朝日放送(P:佐藤 宣明 D:小野 裕介 カメラ・編集:大平 和人 ナレーター:和気 徹児 音声:佐藤 匠、北 大聖)

放送日 2021年2月13日 本編 46分

(番組内容)

 趣味でトラクターを収集・修復している秋田県北秋田市の佐藤幸生さん。所有台数は約300台。岩手県で所有者が「父の形見」と話す鉄クズ同然のトラクターを粘り強い交渉の末、譲り受けることができた。30年前に活躍していたコマツ製トラクターを修復する過程で見える幸生さんの思いとは。
 修復され、新車同様のトラクターを見た所有者は何を思い浮かべるのか。トラクター修復にかける1年を追った。

○奨励賞

テレメンタリー2020「歌舞伎町 最後のキャバレー」

制 作 テレビ朝日(CP:東 卓夫 P:須田 光樹 D:力石 大輔 カメラ:佐藤 俊輔)

放送日 2020年4月12日 本編 24分20秒

(番組内容)

 歌舞伎町の風林会館に入っていたキャバレー「ロータリー」。新型コロナウイルスが忍び寄る中、都内最後の大箱キャバレーは、2020年2月末をもって、53年の歴史に幕を下ろした。“昭和スタイル”を守る支配人は、キャバレーひとすじ62年。歌舞伎町の栄枯盛衰を見てきた男の、引き際とは。閉店でステージを失うダンサー、行き場をなくすホステス。
 かつての賑わいは、いつ取り戻せるのだろうか。キャバレーに生きた人たちの、最後の日々と「これから」を見つめた。

テレビ朝日番組審議会 見城委員長

 共同体と個体というのは必ずクラッシュするものですが、ドキュメンタリーではその個体をちゃんと描いてほしいと思います。今回は全作品、その個体の営みにきちんと寄り添って一つの作品にしていました。おめでとうございました。

※写真撮影のときのみ、一時的にマスクを外しております。