放送番組審議会

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PROGRESS賞

■「第22回 PROGRESS賞」 決定!

「第22回 PROGRESS賞」の最優秀賞、優秀賞、および奨励賞が、10月28日にテレビ朝日で開催された「テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議」で正式決定し表彰式が行われました。 

○最優秀賞

報道特別番組
「被爆70年 心の終戦 ~トルーマン孫の決断~」(47分)

制 作 広島ホームテレビ(P.小川 泰成 D.吉野 篤志)

放送日 2015年12月26日

(番組内容)

 原爆投下を命じたアメリカ・トルーマン元大統領の孫ダニエル(58)は、幼い頃から「原爆投下は正しい判断だった」と教えられてきた。
 その考えを変えるきっかけは、“折り鶴の少女サダコ”との出会いだった。原爆による白血病を患い、生きる願いを託して鶴を折り続けた佐々木禎子。その物語に触れたダニエルは、3年前、初めて被爆地を訪問した。
 被爆証言集の出版に取り組み、トルーマン大統領を称える博物館に、サダコの鶴を展示する決断をした。
 被爆70年、祖父の遺産に向き合い、日米のいまを見つめたダニエルが辿り着いた答えとは。

○優秀賞

QABドキュメンタリー扉2016
「この道の先に ~元日本兵と沖縄戦を知らない私たちをつなぐもの~」(46分)

制 作 琉球朝日放送(P.謝花 尚 D.大矢 英代 撮影・編集.嶺井 政樹)

放送日 2016年2月22日

(番組内容)

 軍民あわせて約20万人が犠牲になった沖縄戦、それは何のための戦争だったのか。
 過去から今を見つめる元日本兵・近藤一さん。現在から過去を探求する大学生・玉城愛さん。世代を越えたふたりを取材する報道記者の「私」には、やがて沖縄戦という過去から現在へと続く「道」が見えてくる。沖縄戦から71年、集団的自衛権行使を可能とする安保法が施行された今、私たちが生きる“この道の先に”あるものとは。

○奨励賞

メ~テレドキュメント
「レベル1 ~御嶽山・届かなかった警告~」(45分)

制 作 名古屋テレビ放送(P.大塚 敏郎、城田 達康 D.高羽 佑輔、徳満 陽介)

放送日 2015年5月26日

(番組内容)

 2014年9月27日、御嶽山が噴火し、死者57人行方不明者6人という戦後最悪の被害となった。噴火の2週間前、100回を超える火山性地震が観測されたが、メ~テレはこのニュースを伝えなかった。忸怩たる思いがあって取り組んだ番組。
 火山警戒の目安「レベル」導入の経緯を明らかにするため、気象庁の担当者、火山研究者らへの取材を重ねた。その一方で、家族や付近にいた生存者の証言などから犠牲者たちの足取りを辿った。見えてきたのは、多くの人々が「レベル1」を信じ、警戒心を抱くことなく御嶽山に登っていた実態だった。

○奨励賞

「21歳の邂逅  ~釜石艦砲射撃から70年~」(47分)

制 作 岩手朝日テレビ(P.川村 茂 D.山口 碧)

放送日 2015年9月5日

(番組内容)

 震災からの復興が進む岩手県釜石市。21歳のファッションモデル・久慈暁子は、千田ハルさん(91)と会うため、この町を訪れた。  1945年、ハルさんは製鉄所でタイピストとして働いていたが、その夏、釜石を連合国軍による艦砲射撃が2度にわたり襲った。砲弾は694人の命を奪い、ハルさんの目の前でも多くの知人が命を落とした。
 戦災と震災、2度にわたり古里を破壊されたハルさんが次世代に伝えたい思いとは。
 そして今まさに青春を生きる21歳が感じる戦争の悲劇、平和の尊さとは。