放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

PROGRESS賞

■第16回 PROGRESS賞

第16回PROGRESS賞の最優秀賞、優秀賞、および奨励賞が下記の通り、10月7日琉球朝日放送で開催された「第79回テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議」で決定、表彰式が行われました。

○最優秀賞

「背負いし十字架 ~カネミ油症事件 40年目の証言~」

制 作 九州朝日放送

放送日 2009年5月16日

(番組内容)

BSE、食品の産地偽装、事故米…。消費者を裏切る企業の愚行によって、「食の安心・安全」はかつてないほど脅かされている。1968年(昭和43年)、食品事件の原点と言われた「カネミ油症事件」が西日本一帯で発生した。猛毒のダイオキシン類に汚染された食用油によって、1万4000人に被害が出たのである。あれから今年で40年―。被害者の救済はほとんど、前進していない。あの頃生まれた“黒い赤ちゃん”は40歳になった。7度のがん手術と闘った女性は86歳で今年、世を去った。患者たちはなぜ、長い間病気と苦しみ、未認定のままなのか。国はなぜ、放置し続けるのか。40年目の「カネミ」。患者の叫びは社会の隅で小さくなっていく…。

○優秀賞

「ぬくもりの向こうに… 乳児院 親の愛を知らない子供たちのふるさと」

制 作 北海道テレビ放送

放送日 2009年6月27日

(番組内容)

北海道立中央乳児院(小樽市・銭函)。ここには、2歳までの子供たちが暮らしていました。しかし、北海道の財政難で、今年3月で運営は民間に移譲、新しい施設が札幌に作られました。ぬくもりにあふれ子供たちの声が響いていた中央乳児院は、たとえ、子供たちが成長し記憶に残らなくとも、懐かしいふるさとに変わりはありません。その場所が無くなるとは、どのような事なのか。また新しい乳児院での生活はどのようなものなのか。2年に亘り、カメラが迫った乳児院の職員と子供たちの軌跡は2つのドキュメンタリー番組となり放送されました。今回は、前の放送をご覧になれなかった方にも分かるように1つの番組として再編集し、さらにナレーションを担当した、俳優の大沢たかおさんのインタビューも加えたスペシャルバージョンでお送りいたします。

○奨励賞

報道発ドキュメンタリ宣言
「さらば警察 ~わが人生に悔いなし~」

制 作 テレビ朝日

放送日 2009年5月11日

(番組内容)

今年3月31日、1人のおまわりさんが定年を迎えた。愛媛県警の鉄道警察隊員としてJR松山駅頭に立つ仙波敏郎さん(60)。「このまま行けば警察に明日はない!」4年前、実名で警察の「裏金作り」を内部告発する記者会見を開き以来、たった1人で警察という巨大組織と闘ってきた。告発したその日に拳銃を取り上げられ、7日後には鉄道警察隊から通信司令室に突然異動。松山地裁に提訴し、報復人事だと認定されて損害賠償命令が出ても、警察組織は裏金の存在を認めることはなかった。内部告発から4年間に及び、その壮絶な「正義の闘い」を密着取材した。

○奨励賞

広島ホームテレビ開局40周年記念特別番組
「オバマに核廃絶を宣言させた男たち」

制 作 広島ホームテレビ

放送日 2010年1月25日

(番組内容)

アメリカの大統領として、初めて「核廃絶」を宣言したオバマ大統領。ノーベル平和賞の受賞に、「オバマさんを広島に呼ぼう」という動きなど、平和を願う広島で、1年を通じて大きな話題となりました。そんな大統領の核廃絶宣言を、陰で支えたアメリカの「4人の重鎮」がいます。冷戦時代に核政策を進めてきた重鎮たちが、なぜ核廃絶に考えを変えたのか、そして核廃絶は実現するのかを聞き、昨秋、全国放送しました。未公開インタビューや、来日したオバマ大統領の取材などを加え、54分の総集編として放送します。