放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第76回テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議についての報告

テレビ朝日系列では、6月4日(木)に「第76回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議」(於 大阪)を開催しました。この会議は系列各社の番組審議会の委員長と事務局長および制作担当責任者が一堂に会し、さまざまなテーマで討議するものです。各局委員長から審議会で話し合った審議報告、さらに日頃テレビを視聴しての感想やご意見、提言など自由に発言していただきました。

テーマ
◆報道・情報系番組の「取材」のあり方、「情報」の取り扱いと放送倫理、人権の問題について
◆「裁判員制度」と放送のあり方について

第1部<報道・情報系番組の「取材」のあり方、「情報」の取り扱いと放送倫理、人権の問題について>

◇コメンテーターは、第三者に頼るのではなく、社内部の有能な記者を出してほしい。◇過剰演出で撮影した映像をチェックできる体制作りが必要。社内チェック機能を確立するべきだ。◇イメージ映像に頼りすぎは過剰な演出につながる危険性がある。◇ワイドショーと報道番組の垣根が低くなって、過剰な演出は報道全体の信頼感を損ねてしまう。◇高齢者が楽しめるような番組作りも目指してほしい。<「裁判員制度」と放送のあり方について>◇裁判員が予断を持たないように、事前報道などをバランスよく報道してほしい。◇素人の裁判員にとって、事前の情報収集は新聞やテレビしかない。そのため、報道には常に冷静で事実だけを伝えてほしい。◇3年後の裁判員制度の見直しに向けて、メディアはこの制度がどのように運営されているか、裁判員の体験など国民が共有できるような形で検証してほしい。◇報道は、映像・音声による裁判の全面可視(録音・録画)化を実現させてほしい。

第2部<局側の見解・意見交換および一問一答>

◇「報道ステーション」の「徳島土地改良区問題」に関して出されたBPOの勧告について◇コメンテーターの問題について◇イメージ映像について◇番組の質の向上と社員教育、さらには従来から問題とされている制作会社への下請け問題について◇広告収入の大幅な落ち込みによる経営環境の悪化と制作費担保の関係について◇報道研修、デスクのチェック機能について◇裁判員制度の客観報道について今回の新型インフルエンザの取り組みから学んだこと◇高齢者向けの番組作りの問題について

多くのご意見・質問に対して、それぞれ制作担当責任者が局側の見解を述べ、約3時間半にわたり活発な意見交換が行われました。
この会議で検討されたことは、今後より良い番組を作るため、それぞれの制作現場に反映されていきます。