放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第75回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議についての報告

テレビ朝日系列では、10月23日(木)に「第75回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議」(於 岩手)を開催しました。
この会議は系列各社の番組審議会の委員代表者と事務局長および番組制作代表者が一堂に会し、放送番組の向上をめざして年2回さまざまなテーマで討議するものです。

今回は「第14回PROGRESS賞」の決定の後、審議がおこなわれました。テーマは特に課題番組を設定せず、「放送番組全般」について、各委員から日頃テレビを視聴して考えること、感想、意見、要望など自由に発言していただきました。

内容は、個別の番組に関するご意見はもちろんのこと、<番組・編成について> ◇10月からの「報道発 ドキュメンタリ宣言」に期待。地方局も一緒になってどんどん参加してほしい。◇ニュース・報道系の番組をゴールデンで勝負してみようという試みには大賛成。バラエティ番組の対極にあるような内容の番組が、いま一番必要ではないかと感じる。◇学校によって「ノーTVデイ」を設けているところがある。PTAの理解を得られない番組編成は局にとってもマイナス部分が大きい。<報道・情報番組について> ◇キャスターのコメントが偏っていたり、意味不明だったりすることがよくある。番組全体でフォローし、バランスをとる工夫をして欲しい。◇政治のような複雑なことを単純化するとミスリードにつながる。◇選挙報道のあり方が問われている。個々の政策がどんな社会的影響を与えるのか、地道な取材を重ねることがあるべき選挙報道につながる。歴史的な政権選挙にふさわしい報道を期待したい。◇犯罪報道の中でのうかつな発言が今後の裁判員制度に非常に影響を与えるのではないかと危惧する。報道の客観性・公平性を保てるよう心がけて欲しい。◇裁判員制度はどうあるべきか、問題点は何か、これを伝えるのはメディアしかない。理論武装して積極的に取材活動をし、そして取材源は絶対に秘匿すべき。<ドラマ・バラエティ番組について> ◇海外ドラマのように1年以上の連続ドラマがもっとあって良いのではないか。◇タレント依存の安易なドラマが多い。シナリオ優先のドラマを望む!◇アラフォーをターゲットにしたものが良い。「四つの嘘」には非常に共感を覚えた。◇「おばかキャラ」が気になる。どの局も同じ内容で中身がない。◇テレビ朝日独自のバラエティを見事につくった。賞賛すべきことだ。<その他> ◇デジタル関連、環境問題への取り組みについても話し合われた。
そしてこれらの意見に対しては、テレビ朝日君和田社長、亀山編成制作局長、藤ノ木報道局長、朝日放送福田取締役編成本部長、山本編成局長が局側の見解を述べ、約3時間半にわたり活発な意見交換が行われました。

この会議で検討されたことは、今後より良い番組を作るため、それぞれの制作現場に反映されていきます。