放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第72回系列24社放送番組審議会委員代表者会議の報告

テレビ朝日系列では、去る6月7日(木)に東京で、「第72回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議」を開催いたしました。この会議は系列各社の番組審議会の委員代表者と制作責任者が一堂に会し、毎回さまざまなテーマで討議するものです。

今回話し合われたテーマは、関西テレビの捏造問題を受けて、(1)「自主的な放送倫理の向上を目指していまなにをなすべきか」(2)「今後の放送法制の変化がもたらす問題とそれらへの対処について」(3)「これからの放送番組審議会のあり方と役割について」の3点で、熱心な意見交換がおこなわれました。

(1)については、◇テレビ局の体質改善が必要。◇行きつくところは制作に携わる人の問題。放送人としての自覚・倫理観を取り戻すための教育・研修が必要。◇視聴率至上主義・情報のバラエティ化問題が背景にある。ジャーナリズムの基本に戻ること。◇企業活動の主な柱に検証を位置づける。

(2)については、◇政府の介入が現場を萎縮させる危惧がある。◇放送の自由・表現の自由は放送業界だけではなく国民のためのもの。放送法の改正はなんとしても防いで欲しい。◇放送法改正について危機感があるのに世論の盛り上がりが低い。放送界は世論の盛り上げに努力して欲しい。◇BPO(放送倫理・番組向上機構)に作られた「放送倫理検証委員会」に総務省介入の防波堤として注目し期待している。

(3)については、◇関西テレビの検証番組で番組審議会にふれなかったことは問題だ。◇単なるセレモニーに終わらせてはいけない。局に積極的に意見を言い委員の意識を高める。◇局側と番組審議会のやりとりを深めることに、放送倫理向上への大きなカギがあるのではないか。◇放送法に規定されているように「番組審議会」の目的は放送番組の適正を図ことであり、放送事業者の責務は、審議会の意見を尊重し、必要な措置をとることが原点だ。具体的な活動に生かしていくことが重要だ。

など、熱心な話し合いが行われました。
この会議で討議されたことが、より良い番組づくりをめざして、制作現場にも反映されていきます。