放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第70回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議についての報告

テレビ朝日系列では、去る6月8日(木)に東京で「第70回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議」を開催しました。
この会議は系列各社の番組審議会の委員代表者と制作担当者が一堂に会し、毎回さまざまなテーマで討議するもので、今回で70回を数えます。

この度話し合われたテーマは、「テレビは通信・放送の融合にどう向かい合うべきか」について、そして「テレビがいま取り組みを求められている問題はなにか」についての2点で、熱心な意見交換がおこなわれました。

各委員から「テレビは通信・放送の融合にどう向かい合うべきか」◇一般視聴者が理解できるように、テレビ局が説明と努力をすべきだ。◇融合を目指すならば、放送法と電気通信法の一本化が大前提であり、現実に即した法改正が必要だ。◇放送局は「公共性」(国民の知る権利に奉仕し、つねに権力と対峙し、これを批判する責任を負っているという意味での)を保持していることを前提とした議論が為されるべきである。◇本来放送のあるべき姿を考えスポンサーや視聴率にとらわれず、いかに質の高い番組を流すかに取り組むべきだ。

「テレビがいま取り組みを求められている問題はなにか」◇個人情報の取り扱いは、「国民の知る権利」をめぐって難しい。慎重に対処して欲しい。◇不適当な表現や差別表現について、自主規制が過剰になると言葉本来の意味を失ってしまう。放送は、正しく美しい日本語表現を後世に残す気構えを持って欲しい。◇娯楽番組でお笑い芸人を否定し、「いじめ」のような場面が多く危惧の念を覚える。◇朝のワイド番組では、ニュースをスピーディーにローカルニュースも多く取り入れて、生活密着情報を伝えてほしい。◇各局同じ方向(事件映像等、同じものを繰り返し流している)に向かって走っていくことはテレビの影響力を考えると非常に危険。他系列と差別化を図る戦略が求められる。

この会議で討論されたことが、より良い番組作りをめざして、制作現場にも反映されていきます。