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アナウンサーの仕事

総合編成局アナウンス部弘中綾香

今回は30年以上にわたり、
音楽情報を発信している「ミュージックステーション」をはじめ
数々の番組に出演中の弘中アナウンサーに
「仕事の魅力」と「自身の学生時代」について話を聞いた。

社会人編

Q. 今のお仕事はどんな内容?
アナウンサーとして、番組出演やナレーション、イベントの司会などを行うことが主な業務です。出演するものはバラエティからニュースのナレーションなど多岐に渡ります。また、出演するだけでなく番組の制作にも携わって1つの番組を一緒に作り上げることもあります。

例えば、現在司会を担当している音楽番組「ミュージックステーション」は金曜日に生放送されますが、準備は週始めからスタートします。まず制作スタッフの打ち合わせ内容と出演アーティストの資料を読み込みます。司会のタモリさんとアーティストの方とのやりとりはその場で生まれることも多く、どんな話題が出てもいいように、念入りにアーティスト情報を下調べします。収録前日にはスタッフ全体での制作打ち合わせがあり、予想される流れやどのような会話をするべきかをスタッフと打ち合わせ。収録当日は朝から出演者全組のハーサルが各1時間程度行われ、その後全体のリハーサルを終えて本番、そして終了後の反省会までが一連の流れです。

わたしの中でのアナウンサーは、華やかな出演者というよりも裏方の制作スタッフと同じ立場です。“楽しい番組を作る”という共通の認識のもと、それぞれの役割を全うしながらものづくりができていることに日々やりがいを感じています。
Q. 一番楽しかった&つらかった仕事は?
2015年、入社3年目のときにミュージックステーションの放送30周年を記念して、10時間の生放送「ミュージックステーション ウルトラFES(フェス)」が始まりました。これまでに4時間の特番は年末に毎年行っていますが、ここまで長時間の生放送は局としても初めての試み。制作スタッフもみな、どれだけ大きなものを作れるかという期待とともに、不安や心配も多くありました。そして、わたしはテレビ朝日として唯一表に立って番組を預かる立場なので、番組を盛り上げることはもちろん、急な災害などの緊急時の対処も常に頭に入れながらスムーズに進行させなければならない重圧も感じていました。

ですが、その場の緊張感が生み出す名シーンの数々は、不安を消し去ってくれるほど感動的でした。番組の後半、アーティストの方による圧巻のパフォーマンスが披露された後、その熱量が次の出演者にも順々に伝わっていき、パフォーマンスが相乗効果でよりすばらしくなっていく瞬間は、まさに生放送ならではの醍醐味でしたね。気を張りつめていたせいもあるかもしれませんが、あっという間の10時間に感じました。
Q. 今の会社を選んだ理由は?
始めからアナウンサーを目指していたのではなく、マスコミ業界を第一志望にテレビ局の以外にも新聞社や広告業界などをメインに就職活動を行っていました。元々テレビや広告などに関心があったので、大学3年生のときは映像制作会社でインターンシップをしていました。

アナウンサーについては「会いたい人に会えるすてきな職業だな」と漠然とした憧れを抱いていましたが、アナウンサーになるために就職活動のすべてを注ぐ余裕や自分への自信はありませんでした。ただ、テレビ局を受けるにあたりこの仕事を調べていくと憧れは募っていきました。ただ、自分はなれないだろうなと思う気持ちがずっとあったため、テレビ局の総合職やほかの一般企業も同時に受けていました。ですから、選んでいただけたときは驚きが大きかったです。

私にとっては採用選考で出会ったテレビ朝日の人たちが好印象だったのも決め手でした。面接では、和気あいあいとした雰囲気がとてもよく、この人たちと一緒に働きたいなと思いました。

学生時代編

Q. 学生時代一番力を入れたことは?
スケジュールは詰まっているほうがいいタイプなので(笑)、フィールドホッケー部のマネージャーと掛け持ちでアルバイトを頑張っていた4年間でした。

好奇心が強いこともあり、興味のある仕事は学生時代に挑戦してみたいと思っていたので、アルバイトではアパレル業、ファストフードの販売員や事務職、そしてフラワーブーケづくりなどあらゆる業種にチャレンジしていました。

学生時代の弘中さん
アパレル業では子ども服の販売をしており、当時小学生のお子さんを持つ同僚から中学受験の相談を受けていました。そして塾でのアルバイト経験があったことやわたし自身も中学受験を乗り越えたことで人生の第一歩を踏み出したと感じていたこともあり、その子の家庭教師を引き受けることに。最初はわかりやすく教えることが難しかったですが、成績がどんどん伸びていくことがわたしにも励みにもなりました。結果、第一志望校へ合格! そのときにすごく感謝していただいて、「自分が教えることによって一人の人生を動かしたんだな」と思いました。そして、その気づきは就職活動の軸となっていきました。教育では1対1でものごとを伝えますが、マスメディアでも1対数千人規模で発信ができます。どちらもアプローチ方法は違えども、誰かの心や人生に影響を与えることに変わりなく、わたしはそういった“心や人生を動かせる仕事”をしていきたいと思うようになりました。
Q. 仕事で役立っている大学時代の経験は?
家庭教師をしていて小学生にわかりやすく教えようと心がけていたことは、アナウンサーとして相手の立場になって、情報を噛み砕いて自分の言葉で伝えることの訓練になっていました。また授業や部活、アルバイトの多数のスケジュール管理をしていたことは、仕事内容が流動的な今の仕事でとても生かされています。

なにより、フィールドホッケー部でのマネージャー生活が今のわたしのスタンスを築いています。当時は週4日ほどグランドで練習している選手の球拾いやスポーツドリンクの用意などサポートをしていました。正直、派手さはありません(笑)。ただ、このマネージャーという影で支える役割があることで選手の練習が円滑に進み、それによってチームワークよく選手が頑張れればいいなと思いながら、サポートを続けていました。

これは今の仕事でしたら、ミュージックステーションでわたしが目立ってお話しするよりも、タモリさんとゲストの方が気持ちよくお話しされることがいいと思いますし、そのためにわたしは必要な情報を拾ってパスできるように心がけています。また、表に立つアナウンサーとしても、裏で支えてくれているスタッフがいるおかげでこの場に立てていることは忘れてはいけないなと思っています。
総合編成局 アナウンス部弘中 綾香
2013年四年生大学を卒業。同年4月にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社。その年の秋より人気音楽番組「ミュージックステーション」(毎週金曜日20時〜)の司会を任される。その他数々の番組で司会やナレーションを務めている。
趣味:食べ歩き
特技:バイオリン
就活で受けた企業数:15社
志望していた業界:マスコミ・広告
今の会社の魅力:人がいい! 働きやすい!