社長定例会見
西新社長 社長会見(4月28日)の要旨
2026-05-07
※社長所感。
西社長:まず、視聴率について報告する。2026年の年間は、個人で全日・ゴールデン・プライムいずれも1位、世帯では全日・プライムが1位、ゴールデンが2位で推移している。 各番組だが、4月にスタートしたゴールデン帯の連続ドラマに関して。お陰様で「ボーダレス~広域移動捜査隊~」「未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3」そして、「リボーン~最後のヒーロー~」と3作品が民放連続ドラマのTOP5に全てランクインしている状況だ。そして「報道ステーション」「サタデーステーション」、「有働Times」と、テレビ朝日独自のプライム帯のニュースベルト番組をはじめ、各時間帯の報道・情報ベルト番組も通年で堅調に推移している。またバラエティも今クールの改編は内容の強化を徹底し、徐々に結果も出てきている。引き続きあらゆる世代の皆様にご覧いただける番組をしっかりお届けしていく。次に、東京ドリームパークについて。開業からおよそ1ヶ月が経過したが、当初の想定を上回る多くのお客様にご来場いただいており、改めて感謝申し上げる。SGCホール有明での公演や、EXシアター有明でスタートした舞台「AmberS -アンバース-」、そして「100%ドラえもん&フレンズin東京」など各コンテンツも好調に推移し、施設全体としては、極めて順調に立ち上がっていると感じている。このゴールデンウィークは「TOKYO DREAM PARK開業記念有明春祭り」がピークを迎え、6月には、ヨーロッパで大ヒットし、日本初上陸となる没入型デジタルアート「ルーヴ・デ・リュミエール」が準備され、いよいよ全てがオープンとなる。これからが本番なので、全役職員が一体となって、この新しい事業を成功させるべく頑張りたいと思っている。
※視聴率状況について。
藤本取締役:視聴率の数字を報告する。個人全体の年間は、全日が3.6%、ゴールデン・プライムが共に5.4%、3区分とも1位。世帯の年間は全日が6.5%で1位、ゴールデンが9.0%で2位、プライムは9.2%で1位という状況だ。ゴールデンウィークの番組から紹介すると、4月29日には「昭和の名曲 歌うランキングSHOW」、5月1日には「ザワつく!金曜日 箱根グルメ&最強開運3時間スペシャル」、また4日にはタカアンドトシのお二人が番組初の海外ロケに挑戦する「帰れマンデー超特別編SP」で、極寒の大秘境アラスカで飲食店探しの旅をお届けする。大型バラエティ特番を続々とお届けするので、ゴールデンウィークもお楽しみいただければと思う。
※営業状況について。
橋本取締役:当社は5月14日に本決算を控えているため、3月の確定数字についてはここでの言及は控え、4月・5月の足元の状況について説明する。4月だがタイムは前年比99.0%、スポットが79.7%、トータルでは87.7%を見込んでいる状況だ。タイムについては、昨年は「世界フィギュアスケート国別対抗戦」があり、今年は開催されないためその分が減る格好となっているが、改編セールスそのものは堅調に推移したものと見ている。一方のスポットだが、今年度はスローなスタートとなっている。フジテレビの取引が正常化した感じはあるものの、一方で東京地区への全体の広告費投下がその分伸びてきていないという印象を持っており、前年比ではプラスに転じているが十分ではないという状況だ。年度の立ち上がりとしては期待を下回っているというのが本音だ。4月からの物品の値上げもあり、目下のイラン情勢の不透明感もあるので、ここ1ヶ月の間、多くの企業にとっては、新たに広告出稿をすることについて慎重な姿勢を取らざるを得なかったのかと感じている。5月になるが、現在タイムは前年比で100.8%、スポットが70.6%、トータル83.6%という状況にある。タイムについては、大型の単発番組が控えていないため通常通りのセールスとなっている。一方のスポットについては、4月同様に非常に市況がスローで停滞感がある印象だ。当面の間は、取引は鈍化していく流れではないかと思われるので、まずは需要の掘り起こしに取り組み、着実に売上を積み上げていく算段で臨んでいく覚悟である。
※放送外収入について。
板橋専務:東京ドリームパークについては、冒頭西社長からもあった通り、開業から1ヶ月経過したが、順調に来場者の方に来ていただいて大いに楽しんでもらっている状況だ。明日から本格的なゴールデンウィークに入るが、この有明の場所から新しい春のお祭りを楽しんでもらえるよう、安心安全に注意しながらしっかりと運営していきたいと考えている。続いてイベントについて。まず「Tokyo Tokyo Delicious Museum 2026」は、東京の多彩な食の魅力を詰め込んだ大規模なグルメフェスティバルで、昨年は3日間で5万3000人が来場した大変盛り上がる「食」のイベントになっている。東京ドリームパーク近隣の有明シンボルプロムナード公園で開催する予定だ。続いて「METROCK」だ。こちらは毎年恒例となっている春の野外音楽フェスティバルで、東京は昨年から会場を有明にある海の森公園に移して開催している。今年は大阪でも2年ぶりの開催となる。昨年は万博のために一時休止していたという状況だ。続いて「オーイシマサヨシ×鈴木愛理のでしょフェス!! 2026」を紹介する。YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」で配信中の番組で、このライブイベントが今回で5回目の開催となる。会場をスケールアップして今回はSGCホール有明に場所を移して開催する。最後に国際ビジネスに関する報告を1点。日本でも現在大ヒットを記録している「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」のベトナム上映が5月22日からスタートする。ベトナムでは2013年から劇場公開が始まっていて、去年の前作では約200万人を動員するなど、ドラえもんの人気が非常に高い国のひとつになっている。今年も233館での大規模な上映を予定している。
※TELASA、ABEMA、出資映画について。
藤本取締役:まず、TELASA関連のトピックスだ。今月は「なにわ男子の逆転男子」番組初のイベントや羽生結弦さんの単独公演などの独占生配信を実施しており、会員数は過去最高の239万を超えた。連続ドラマやレギュラーバラエティと連動したオリジナル作品、そして「50TAライブ」や10年ぶりとなる「2PM東京ドームライブ」など、ライブ生配信を続々と行う予定だ。続いてABEMA関連だ。WAUは現在平均2,300万前後で推移している。引き続き高い水準を維持していきたい。また、ABEMAは4月11日に開局10周年を迎えた。その記念特番「30時間限界突破フェス」を4月11日、12日の2日間にわたってお届けした。「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万」や「今日好きダンスバトル」など多彩な企画が目白押しで、番組関連動画の総再生数が1億回を突破し、大きな反響を呼んだ。テレビ朝日では記念特番を盛り上げるべく、オープニングなどで地上波でのサイマル放送を実施した。引き続き連携を深めていければと思う。最後に出資映画について。「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」は興行収入が40億円を突破した。引き続きゴールデンウィークも劇場に足を運んでいただければと思う。
※BS朝日が今月3日に4K放送の終了を発表した。改めて受け止めと終了の背景は。また終了日など決まっていることがあれば併せて伺いたい。
西社長:2018年の開始以降、配信サービスの拡大や視聴環境の変化などにより、4K放送を取り巻く状況が厳しさを増す中、来年1月の認定更新は行わず、終了する判断とした。今後、BS朝日が制作する4Kコンテンツは、「WOWOWオンデマンド」で無料配信する予定だ。慎重に議論を重ねた結果、経済合理性も含めて最終判断に至ったと聞いている。
※4月になり、様々な企業、他局でも情報漏えいの事案が確認されている。テレビ朝日社内の研修や情報管理体制について伺いたい。
西社長:当社では内部資料や放送前の機密情報の取り扱いについて、セキュリティポリシーがあり、業務端末の持ち出し制限やアクセス権限など、技術的な流出防止策がある。一方、SNSへの投稿は個人の意識に依存する部分が非常に大きい。そのため、制作現場を中心に全スタッフを対象として、SNSのガイドラインや情報漏洩のリスクに関する研修なども継続的に実施している。
※成長投資の1,000億円の使途について、昨年設立されたCVCを含めて、どのような領域の買収を優先的に検討しているのか。
西社長:成長投資については、新経営計画でも挙げているとおり、「IP・コンテンツ領域」を中心に検討している。特に、激変する現在のメディア環境に対応するためには、コンテンツ制作力の強化、IPビジネスの拡大をM&Aによってスピーディーに実現していくことが、企業価値を最大化する重要な手段と考えている。
※各局がグローバル展開を推し進めているが、テレビ朝日もアニメやIP開発などを目的とした海外拠点の見直し、新設を検討されているかと思う。検討状況について教えてほしい。
西社長:グローバル展開はアニメとストーリー作品を中心に考えている。アニメについては「ドラえもん」が既に約70の国と地域、「クレヨンしんちゃん」が約50の国と地域で展開している。今後は深夜帯で放送しているアニメ作品も含め、海外展開をより強化していきたい。ストーリー作品では、韓国のコンテンツ制作会社SLLとの協業のように、制作の段階から海外の制作会社と連携する作品もあれば、深夜では時代劇など企画設定の段階から海外展開を前提にして当社で制作しているものもある。こうした流れを今後も強化していきたいと考えている。
※WBC関連について。松本洋平文部科学大臣が総務省と合同で、スポーツ中継をめぐって有識者会議を設置し、WBCの主催者側に対してより多くの国民が大会を見ることができるよう配慮をお願いしたということだが、この発言の受け止めについて教えてほしい。
西社長:我々としては、政府による働きかけは、今後こういった事案をどう扱うか議論を深める上で重要な一歩ではないかと捉えている。その上で同時に、ユニバーサルアクセス権で先行するイギリスや韓国などの事例をよく研究して、多角的な視点で検討する必要があると思っている。関係各所と議論を積み重ねた結果、視聴者の利益を最大化する形がどのようなものなのか、実効性のある枠組みを模索していきたい。
※有識者会議について、関係者へのヒアリングもあると報道されているが、放送局と配信事業者、ないしはその主催者、行政の間でどのような役割分担やルールづくりが必要だと現時点で考えるか。何か解決策はあるのか。
西社長:有識者会議もこれから始まるというところだ。次回大会の放送について、もちろん我々はWBCを過去5大会放送・中継しているので、非常に興味がある。しかし、主催者側が次回に関して全く発表をしていない段階で、今我々がここで何かコメントすることは控えさせていただきたい。
※「羽鳥慎一モーニングショー」について、4月10日に玉川徹さんの発言が物議をかもしたと思う。その後15日に番組のホームページで謝罪文を出したが、こういう事態になったことへの受け止めは。
西社長:番組ホームページにも掲載しているが、その発言が差別と受け取られかねない誤解を招くものだったということで、不快な思いをされた皆様にはお詫びをしたい。この発言はクシュナー氏に関する専門家への質問であって、差別的な意図は全くなかったが、説明が不十分で表現に配慮が足りなかったということで、宗教、民族、出自といった属性によってその人物が判断されることはあってはならず、差別や偏見を助長するようなことがないよう、今後我々もしっかりと丁寧な番組作りに努めていきたい。
※この発言があったのが10日で、謝罪文が掲載されたのが15日ということで、5日間空いている。少し間が空いた印象があるが、なぜ5日後の発表になったのか。
西社長:本人は差別の意思は全くなく発言していて、それが徐々に誤解を招く表現だったということが広がってきたため、我々としてはホームページに見解を述べさせていただいた。
※この件について、玉川さんはどう思っているのか。本人の受け止めは。
内藤取締役:これについては、本人と番組側で話して反省を促し、本人も深く反省していると聞いている。
※京都府南丹市の事件報道について。情報番組等でコメンテーターの方が苦言を呈される事態があった。会社として報道量の検証や、この事件の対応について問題性があるのか、それとも適宜出しているだけ等、色々と主張があるかと思うが、現時点でこの報道姿勢について、どのように受けとめているか。
西社長:まずは、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げると共に、ご遺族の皆様に深くお悔やみ申し上げたいと思う。様々なご意見があることは承知しているが、こうした重大な刑事事件を報じることは、社会の安全に対して警鐘を鳴らすという我々の公共性、公益性の観点からは、放送局として重要な責務であると思う。一方で、被害者、それからご遺族の悲しみに寄り添う配慮、プライバシーの保護も極めて重要であるため、我々としては、報道の使命を果たすと同時に、個人の尊厳を守ることも常に念頭に置いて適正な報道に努めることだと思う。
※何を持って報道量が多いか、少ないかといった議論がSNSを中心に飛び交っているが、量に関してはどのように受け止めているか。
西社長:多いか、少ないかの感じ方は、個人によって様々だと思う。我々としては、このような悲劇を繰り返さないために、正確な事実を届けることに重い意味があると思う。そして同時に、その手法が被害者側に寄り添う形であるように最大限努力する事が大事だと思う。
※番組中でコメンテーターが苦言を呈するというのはある意味異例だと思うが、そのことを受けて会社や局の中で話し合いや検証などの動きはあるか。
西社長:専門家の発言は、いわゆる「取材の引き際」についての提言をいただいたものと受け止めているが、我々としては公共性を意識した視聴者の知る権利に応えることと同時に、被害者や容疑者の家族の人権や地域の方々の生活にも配慮する、この2つをとにかく両立すべく、自問自答しながら誠実に努めていくことだと思う。
※フィギュアスケートのりくりゅうペアが引退した。二人への労いの言葉や、今後へのエールなどはあるか。
西社長:まずは三浦璃来選手、木原龍一選手、長い間本当にお疲れさまでした、とお伝えしたい。フィギュアスケートのペアという種目の素晴らしさを教えていただいたことに心から感謝を申し上げたい。我々テレビ朝日にとって二人は特別な存在だ。グランプリシリーズ、そして我々がその成り立ちから関わらせていただいた「世界フィギュアスケート国別対抗戦」を長年中継していて、二人の歓喜も苦悩も最も近くで見つめてきたからこそ、二人への感謝の念というのは尽きることがない。今回の引退発表を伺った際には、大変に驚き、そして寂しい気持ちもあったが、それ以上に、日本のフィギュアスケート界の歴史を変えていただいた二人の偉大な功績に対して、心より敬意を表したいと思う。今後、ご自身たちの新しい挑戦とともに、後進の育成やペア競技のさらなる発展にも尽力されるということなので、ますますのご活躍を楽しみに、そして応援していきたいと考えている。
※東京ドリームパークは好調だというが、数字の面で分かるデータがあれば教えてほしい。
板橋専務:オープンからかなりのお客様に来ていただいているが、数字的に申し上げると、4月26日段階で約30万人の来場者があった。目標の大体1.5倍、150%ぐらいだ。
※この数字をどのように分析しているのか。
板橋専務:まず、我々テレビ朝日もメディアの1つであり、我々自身で色々と発信をしたこと、そして記者の皆さんにも現場に来ていただき、生活者情報として東京ドリームパークのことを伝えていただけたことがあると思う。また、湾岸エリアがともすると少し遠いのではないかというご意見があったが、実際は新橋からゆりかもめで22分、恵比寿からはりんかい線で18分で最寄りの駅まで着き、そこから徒歩5分~10分で現地に到着できるということで、意外に近いと思っていただけているのではないかと思う。それから、色々なコンサートや出し物を行っているが、来ていただいた方々が高い評価でSNS等で発信していて、それが広がって1ヶ月間、こういう状況が作れたのではないかと考えている。
※この数字を受けて、年間の来場者数200万人が当初の目標だったと思うが、今後目標数字の修正や上乗せをする予定はあるか。
板橋専務:本当に嬉しい悲鳴であって、まずはその目標を突破していくことを頑張っていきたいと考えている。この後、夏休みやクリスマスシーズン等、色々なイベントを考えているため、そのイベントのクオリティーも含めて、目標を修正できるような状況になればしていきたいと思っている。
※リピーターを増やす施策はあるのか?リピーターとなっているかを定量的に判断するデータを取っているのか?
板橋専務:我々もビジネス展開をするにあたり、持続可能性を初期から考えており、そのような意味では、改めて「ドラえもん」のパワーを感じている。そのようにテレビ朝日がお付き合いのあるIPの関係者の方々と毎年仕掛けをしていくことが大事だと思っている。また持続可能性という意味でいうと、ホールや劇場について、かなりクオリティーの高い施設の設計をしてきた。その評価が先ほど話したようにSNSで表現いただいている。例えばホールでは、コストがかかったが世界最高峰のスピーカーを導入した。それについて「非常に音響がいい」とこけら落としで出演していただいているアーティストの方が話している。実際に演じる方々、そして来ていただいたオーディエンスの方々も、「体験したことがないような音響だ」ということをSNSで発信していただいているので、そういう体感が「また来たい」、あるいはアーティストが「また来年もやってみたい」という声につながっていくものだと思っている。その積み重ねが一番大事だと考えている。
西社長:少し補足すると、ホールとシアターは向こう1年、ほぼ演目が埋まっている状況である。弊社は「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り」をずっとやってきたので、そのノウハウやEXシアター六本木での演劇等々のノウハウが東京ドリームパークや有明春祭りの全てにおいてベースとなり、活かされていると考えている。
※EXシアター六本木と東京ドリームパークの劇場の差別化をどう図っているのか?
西社長:そもそも大きさが違う。そのため、演者やその演目に適した舞台の広さや収容人数が違うので、それぞれに対応できるようにしている。
※劇場を複数持つことにどのような意味があるのか?
西社長:当社の成長戦略として、リアルイベントも今後の企業成長の大きな柱の一つだと考えているので、複数展開している。
西社長:まず、視聴率について報告する。2026年の年間は、個人で全日・ゴールデン・プライムいずれも1位、世帯では全日・プライムが1位、ゴールデンが2位で推移している。 各番組だが、4月にスタートしたゴールデン帯の連続ドラマに関して。お陰様で「ボーダレス~広域移動捜査隊~」「未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3」そして、「リボーン~最後のヒーロー~」と3作品が民放連続ドラマのTOP5に全てランクインしている状況だ。そして「報道ステーション」「サタデーステーション」、「有働Times」と、テレビ朝日独自のプライム帯のニュースベルト番組をはじめ、各時間帯の報道・情報ベルト番組も通年で堅調に推移している。またバラエティも今クールの改編は内容の強化を徹底し、徐々に結果も出てきている。引き続きあらゆる世代の皆様にご覧いただける番組をしっかりお届けしていく。次に、東京ドリームパークについて。開業からおよそ1ヶ月が経過したが、当初の想定を上回る多くのお客様にご来場いただいており、改めて感謝申し上げる。SGCホール有明での公演や、EXシアター有明でスタートした舞台「AmberS -アンバース-」、そして「100%ドラえもん&フレンズin東京」など各コンテンツも好調に推移し、施設全体としては、極めて順調に立ち上がっていると感じている。このゴールデンウィークは「TOKYO DREAM PARK開業記念有明春祭り」がピークを迎え、6月には、ヨーロッパで大ヒットし、日本初上陸となる没入型デジタルアート「ルーヴ・デ・リュミエール」が準備され、いよいよ全てがオープンとなる。これからが本番なので、全役職員が一体となって、この新しい事業を成功させるべく頑張りたいと思っている。
※視聴率状況について。
藤本取締役:視聴率の数字を報告する。個人全体の年間は、全日が3.6%、ゴールデン・プライムが共に5.4%、3区分とも1位。世帯の年間は全日が6.5%で1位、ゴールデンが9.0%で2位、プライムは9.2%で1位という状況だ。ゴールデンウィークの番組から紹介すると、4月29日には「昭和の名曲 歌うランキングSHOW」、5月1日には「ザワつく!金曜日 箱根グルメ&最強開運3時間スペシャル」、また4日にはタカアンドトシのお二人が番組初の海外ロケに挑戦する「帰れマンデー超特別編SP」で、極寒の大秘境アラスカで飲食店探しの旅をお届けする。大型バラエティ特番を続々とお届けするので、ゴールデンウィークもお楽しみいただければと思う。
※営業状況について。
橋本取締役:当社は5月14日に本決算を控えているため、3月の確定数字についてはここでの言及は控え、4月・5月の足元の状況について説明する。4月だがタイムは前年比99.0%、スポットが79.7%、トータルでは87.7%を見込んでいる状況だ。タイムについては、昨年は「世界フィギュアスケート国別対抗戦」があり、今年は開催されないためその分が減る格好となっているが、改編セールスそのものは堅調に推移したものと見ている。一方のスポットだが、今年度はスローなスタートとなっている。フジテレビの取引が正常化した感じはあるものの、一方で東京地区への全体の広告費投下がその分伸びてきていないという印象を持っており、前年比ではプラスに転じているが十分ではないという状況だ。年度の立ち上がりとしては期待を下回っているというのが本音だ。4月からの物品の値上げもあり、目下のイラン情勢の不透明感もあるので、ここ1ヶ月の間、多くの企業にとっては、新たに広告出稿をすることについて慎重な姿勢を取らざるを得なかったのかと感じている。5月になるが、現在タイムは前年比で100.8%、スポットが70.6%、トータル83.6%という状況にある。タイムについては、大型の単発番組が控えていないため通常通りのセールスとなっている。一方のスポットについては、4月同様に非常に市況がスローで停滞感がある印象だ。当面の間は、取引は鈍化していく流れではないかと思われるので、まずは需要の掘り起こしに取り組み、着実に売上を積み上げていく算段で臨んでいく覚悟である。
※放送外収入について。
板橋専務:東京ドリームパークについては、冒頭西社長からもあった通り、開業から1ヶ月経過したが、順調に来場者の方に来ていただいて大いに楽しんでもらっている状況だ。明日から本格的なゴールデンウィークに入るが、この有明の場所から新しい春のお祭りを楽しんでもらえるよう、安心安全に注意しながらしっかりと運営していきたいと考えている。続いてイベントについて。まず「Tokyo Tokyo Delicious Museum 2026」は、東京の多彩な食の魅力を詰め込んだ大規模なグルメフェスティバルで、昨年は3日間で5万3000人が来場した大変盛り上がる「食」のイベントになっている。東京ドリームパーク近隣の有明シンボルプロムナード公園で開催する予定だ。続いて「METROCK」だ。こちらは毎年恒例となっている春の野外音楽フェスティバルで、東京は昨年から会場を有明にある海の森公園に移して開催している。今年は大阪でも2年ぶりの開催となる。昨年は万博のために一時休止していたという状況だ。続いて「オーイシマサヨシ×鈴木愛理のでしょフェス!! 2026」を紹介する。YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」で配信中の番組で、このライブイベントが今回で5回目の開催となる。会場をスケールアップして今回はSGCホール有明に場所を移して開催する。最後に国際ビジネスに関する報告を1点。日本でも現在大ヒットを記録している「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」のベトナム上映が5月22日からスタートする。ベトナムでは2013年から劇場公開が始まっていて、去年の前作では約200万人を動員するなど、ドラえもんの人気が非常に高い国のひとつになっている。今年も233館での大規模な上映を予定している。
※TELASA、ABEMA、出資映画について。
藤本取締役:まず、TELASA関連のトピックスだ。今月は「なにわ男子の逆転男子」番組初のイベントや羽生結弦さんの単独公演などの独占生配信を実施しており、会員数は過去最高の239万を超えた。連続ドラマやレギュラーバラエティと連動したオリジナル作品、そして「50TAライブ」や10年ぶりとなる「2PM東京ドームライブ」など、ライブ生配信を続々と行う予定だ。続いてABEMA関連だ。WAUは現在平均2,300万前後で推移している。引き続き高い水準を維持していきたい。また、ABEMAは4月11日に開局10周年を迎えた。その記念特番「30時間限界突破フェス」を4月11日、12日の2日間にわたってお届けした。「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万」や「今日好きダンスバトル」など多彩な企画が目白押しで、番組関連動画の総再生数が1億回を突破し、大きな反響を呼んだ。テレビ朝日では記念特番を盛り上げるべく、オープニングなどで地上波でのサイマル放送を実施した。引き続き連携を深めていければと思う。最後に出資映画について。「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」は興行収入が40億円を突破した。引き続きゴールデンウィークも劇場に足を運んでいただければと思う。
※BS朝日が今月3日に4K放送の終了を発表した。改めて受け止めと終了の背景は。また終了日など決まっていることがあれば併せて伺いたい。
西社長:2018年の開始以降、配信サービスの拡大や視聴環境の変化などにより、4K放送を取り巻く状況が厳しさを増す中、来年1月の認定更新は行わず、終了する判断とした。今後、BS朝日が制作する4Kコンテンツは、「WOWOWオンデマンド」で無料配信する予定だ。慎重に議論を重ねた結果、経済合理性も含めて最終判断に至ったと聞いている。
※4月になり、様々な企業、他局でも情報漏えいの事案が確認されている。テレビ朝日社内の研修や情報管理体制について伺いたい。
西社長:当社では内部資料や放送前の機密情報の取り扱いについて、セキュリティポリシーがあり、業務端末の持ち出し制限やアクセス権限など、技術的な流出防止策がある。一方、SNSへの投稿は個人の意識に依存する部分が非常に大きい。そのため、制作現場を中心に全スタッフを対象として、SNSのガイドラインや情報漏洩のリスクに関する研修なども継続的に実施している。
※成長投資の1,000億円の使途について、昨年設立されたCVCを含めて、どのような領域の買収を優先的に検討しているのか。
西社長:成長投資については、新経営計画でも挙げているとおり、「IP・コンテンツ領域」を中心に検討している。特に、激変する現在のメディア環境に対応するためには、コンテンツ制作力の強化、IPビジネスの拡大をM&Aによってスピーディーに実現していくことが、企業価値を最大化する重要な手段と考えている。
※各局がグローバル展開を推し進めているが、テレビ朝日もアニメやIP開発などを目的とした海外拠点の見直し、新設を検討されているかと思う。検討状況について教えてほしい。
西社長:グローバル展開はアニメとストーリー作品を中心に考えている。アニメについては「ドラえもん」が既に約70の国と地域、「クレヨンしんちゃん」が約50の国と地域で展開している。今後は深夜帯で放送しているアニメ作品も含め、海外展開をより強化していきたい。ストーリー作品では、韓国のコンテンツ制作会社SLLとの協業のように、制作の段階から海外の制作会社と連携する作品もあれば、深夜では時代劇など企画設定の段階から海外展開を前提にして当社で制作しているものもある。こうした流れを今後も強化していきたいと考えている。
※WBC関連について。松本洋平文部科学大臣が総務省と合同で、スポーツ中継をめぐって有識者会議を設置し、WBCの主催者側に対してより多くの国民が大会を見ることができるよう配慮をお願いしたということだが、この発言の受け止めについて教えてほしい。
西社長:我々としては、政府による働きかけは、今後こういった事案をどう扱うか議論を深める上で重要な一歩ではないかと捉えている。その上で同時に、ユニバーサルアクセス権で先行するイギリスや韓国などの事例をよく研究して、多角的な視点で検討する必要があると思っている。関係各所と議論を積み重ねた結果、視聴者の利益を最大化する形がどのようなものなのか、実効性のある枠組みを模索していきたい。
※有識者会議について、関係者へのヒアリングもあると報道されているが、放送局と配信事業者、ないしはその主催者、行政の間でどのような役割分担やルールづくりが必要だと現時点で考えるか。何か解決策はあるのか。
西社長:有識者会議もこれから始まるというところだ。次回大会の放送について、もちろん我々はWBCを過去5大会放送・中継しているので、非常に興味がある。しかし、主催者側が次回に関して全く発表をしていない段階で、今我々がここで何かコメントすることは控えさせていただきたい。
※「羽鳥慎一モーニングショー」について、4月10日に玉川徹さんの発言が物議をかもしたと思う。その後15日に番組のホームページで謝罪文を出したが、こういう事態になったことへの受け止めは。
西社長:番組ホームページにも掲載しているが、その発言が差別と受け取られかねない誤解を招くものだったということで、不快な思いをされた皆様にはお詫びをしたい。この発言はクシュナー氏に関する専門家への質問であって、差別的な意図は全くなかったが、説明が不十分で表現に配慮が足りなかったということで、宗教、民族、出自といった属性によってその人物が判断されることはあってはならず、差別や偏見を助長するようなことがないよう、今後我々もしっかりと丁寧な番組作りに努めていきたい。
※この発言があったのが10日で、謝罪文が掲載されたのが15日ということで、5日間空いている。少し間が空いた印象があるが、なぜ5日後の発表になったのか。
西社長:本人は差別の意思は全くなく発言していて、それが徐々に誤解を招く表現だったということが広がってきたため、我々としてはホームページに見解を述べさせていただいた。
※この件について、玉川さんはどう思っているのか。本人の受け止めは。
内藤取締役:これについては、本人と番組側で話して反省を促し、本人も深く反省していると聞いている。
※京都府南丹市の事件報道について。情報番組等でコメンテーターの方が苦言を呈される事態があった。会社として報道量の検証や、この事件の対応について問題性があるのか、それとも適宜出しているだけ等、色々と主張があるかと思うが、現時点でこの報道姿勢について、どのように受けとめているか。
西社長:まずは、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げると共に、ご遺族の皆様に深くお悔やみ申し上げたいと思う。様々なご意見があることは承知しているが、こうした重大な刑事事件を報じることは、社会の安全に対して警鐘を鳴らすという我々の公共性、公益性の観点からは、放送局として重要な責務であると思う。一方で、被害者、それからご遺族の悲しみに寄り添う配慮、プライバシーの保護も極めて重要であるため、我々としては、報道の使命を果たすと同時に、個人の尊厳を守ることも常に念頭に置いて適正な報道に努めることだと思う。
※何を持って報道量が多いか、少ないかといった議論がSNSを中心に飛び交っているが、量に関してはどのように受け止めているか。
西社長:多いか、少ないかの感じ方は、個人によって様々だと思う。我々としては、このような悲劇を繰り返さないために、正確な事実を届けることに重い意味があると思う。そして同時に、その手法が被害者側に寄り添う形であるように最大限努力する事が大事だと思う。
※番組中でコメンテーターが苦言を呈するというのはある意味異例だと思うが、そのことを受けて会社や局の中で話し合いや検証などの動きはあるか。
西社長:専門家の発言は、いわゆる「取材の引き際」についての提言をいただいたものと受け止めているが、我々としては公共性を意識した視聴者の知る権利に応えることと同時に、被害者や容疑者の家族の人権や地域の方々の生活にも配慮する、この2つをとにかく両立すべく、自問自答しながら誠実に努めていくことだと思う。
※フィギュアスケートのりくりゅうペアが引退した。二人への労いの言葉や、今後へのエールなどはあるか。
西社長:まずは三浦璃来選手、木原龍一選手、長い間本当にお疲れさまでした、とお伝えしたい。フィギュアスケートのペアという種目の素晴らしさを教えていただいたことに心から感謝を申し上げたい。我々テレビ朝日にとって二人は特別な存在だ。グランプリシリーズ、そして我々がその成り立ちから関わらせていただいた「世界フィギュアスケート国別対抗戦」を長年中継していて、二人の歓喜も苦悩も最も近くで見つめてきたからこそ、二人への感謝の念というのは尽きることがない。今回の引退発表を伺った際には、大変に驚き、そして寂しい気持ちもあったが、それ以上に、日本のフィギュアスケート界の歴史を変えていただいた二人の偉大な功績に対して、心より敬意を表したいと思う。今後、ご自身たちの新しい挑戦とともに、後進の育成やペア競技のさらなる発展にも尽力されるということなので、ますますのご活躍を楽しみに、そして応援していきたいと考えている。
※東京ドリームパークは好調だというが、数字の面で分かるデータがあれば教えてほしい。
板橋専務:オープンからかなりのお客様に来ていただいているが、数字的に申し上げると、4月26日段階で約30万人の来場者があった。目標の大体1.5倍、150%ぐらいだ。
※この数字をどのように分析しているのか。
板橋専務:まず、我々テレビ朝日もメディアの1つであり、我々自身で色々と発信をしたこと、そして記者の皆さんにも現場に来ていただき、生活者情報として東京ドリームパークのことを伝えていただけたことがあると思う。また、湾岸エリアがともすると少し遠いのではないかというご意見があったが、実際は新橋からゆりかもめで22分、恵比寿からはりんかい線で18分で最寄りの駅まで着き、そこから徒歩5分~10分で現地に到着できるということで、意外に近いと思っていただけているのではないかと思う。それから、色々なコンサートや出し物を行っているが、来ていただいた方々が高い評価でSNS等で発信していて、それが広がって1ヶ月間、こういう状況が作れたのではないかと考えている。
※この数字を受けて、年間の来場者数200万人が当初の目標だったと思うが、今後目標数字の修正や上乗せをする予定はあるか。
板橋専務:本当に嬉しい悲鳴であって、まずはその目標を突破していくことを頑張っていきたいと考えている。この後、夏休みやクリスマスシーズン等、色々なイベントを考えているため、そのイベントのクオリティーも含めて、目標を修正できるような状況になればしていきたいと思っている。
※リピーターを増やす施策はあるのか?リピーターとなっているかを定量的に判断するデータを取っているのか?
板橋専務:我々もビジネス展開をするにあたり、持続可能性を初期から考えており、そのような意味では、改めて「ドラえもん」のパワーを感じている。そのようにテレビ朝日がお付き合いのあるIPの関係者の方々と毎年仕掛けをしていくことが大事だと思っている。また持続可能性という意味でいうと、ホールや劇場について、かなりクオリティーの高い施設の設計をしてきた。その評価が先ほど話したようにSNSで表現いただいている。例えばホールでは、コストがかかったが世界最高峰のスピーカーを導入した。それについて「非常に音響がいい」とこけら落としで出演していただいているアーティストの方が話している。実際に演じる方々、そして来ていただいたオーディエンスの方々も、「体験したことがないような音響だ」ということをSNSで発信していただいているので、そういう体感が「また来たい」、あるいはアーティストが「また来年もやってみたい」という声につながっていくものだと思っている。その積み重ねが一番大事だと考えている。
西社長:少し補足すると、ホールとシアターは向こう1年、ほぼ演目が埋まっている状況である。弊社は「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り」をずっとやってきたので、そのノウハウやEXシアター六本木での演劇等々のノウハウが東京ドリームパークや有明春祭りの全てにおいてベースとなり、活かされていると考えている。
※EXシアター六本木と東京ドリームパークの劇場の差別化をどう図っているのか?
西社長:そもそも大きさが違う。そのため、演者やその演目に適した舞台の広さや収容人数が違うので、それぞれに対応できるようにしている。
※劇場を複数持つことにどのような意味があるのか?
西社長:当社の成長戦略として、リアルイベントも今後の企業成長の大きな柱の一つだと考えているので、複数展開している。
