社長定例会見
西新社長 社長会見(10月28日)の要旨
2025-10-28
※視聴率に関する社長所感。
西社長:2025年の年間視聴率だが、個人全体は全日・プライムが1位、ゴールデンが2位、世帯は全日・ゴールデン・プライムともに全て1位で推移している。そして直近の10月クールでは、個人・世帯ともに全日・ゴールデン・プライム全て1位で推移している。ジャンル別では、全ての時間帯で報道・情報ベルト番組が好調に推移しており、特に「報道ステーション」「サタデーステーション」「有働Times」とつながる、テレビ朝日独自のプライム帯のニュースベルト番組が大きな軸となってタイムテーブルを支えてくれている。またバラエティでは、好調な週末のレギュラーに加えて、この10月からスタートした「火曜の良純孝太郎」「相葉ヒロミのお困りですカー?」も好スタートを切っている。そしてドラマでは、「相棒season24」「緊急取調室」「ちょっとだけエスパー」と3つのプライム帯のドラマが、10月クールの民放連続ドラマ・トップ5にすべてランクインしており、こちらも順調な滑り出しだ。最後にスポーツでは、ミラノ・コルティナオリンピックの出場がかかるフィギュアスケートグランプリシリーズがスタートしている。12月に開催されるグランプリファイナルは、8年ぶりに日本での開催になるため、ご期待頂ければと思う。
※最新の視聴率について。
藤本取締役:個人全体の年間視聴率は、全日が3.4%、プライムが5.2%でともに1位、ゴールデンが5.1%で2位、そしてプライム2は1.7%で3位。世帯視聴率の年間は、全日が6.3%、ゴールデンが8.7%、プライムが8.8%で3区分とも1位、プライム2が3.2%で3位という状況だ。年度視聴率の個人全体は、全日が3.3%、プライムが5.0%でともに1位、ゴールデンが4.9%で2位、そしてプライム2は1.7%で3位。世帯については、全日が6.1%、プライムは8.6%でともに1位、ゴールデンが8.4%で民放1位、プライム2が3.2%で3位という状況だ。続いて今後の予定だが、11月7日夜8時から22回目を迎える「タモリステーション」を放送する。今回は「列島を襲う令和のクマ緊急総力特集!~ヒトと共生はできるのか?徹底検証~」と題し、タモリさん自ら北海道へ取材に赴いていただいた。クマの生態、歴史、対策などクマの最前線に迫る内容だ。また、初回放送を拡大スペシャルでお届けした夜9時のドラマは、火曜「ちょっとだけエスパー」、水曜「相棒season24」、木曜「緊急取調室」いずれも好スタートを切ることができた。今後の展開にご期待いただきたい。そしてスポーツは、プロ野球「SMBC日本シリーズ2025」の第5戦、また試合がある場合は第6戦を放送する。11月15日には「侍ジャパン強化試合 日本×韓国」の中継を予定している。プロ野球セ・パ両リーグの日本一を決する頂上決戦と、韓国との強化試合など、野球の魅力をたっぷり伝えていければと思う。
橋本取締役:当社は11月11日に上期の決算発表を控えているため、上期の数字については言及を控え、足元の10月と11月についてお伝えする。まず、前年比で10月はトータルで103.3%になる。内訳としては、タイムが102.2%、スポットは104.3%である。続いて11月はトータルで現在97.3%を見ていて、内訳はタイムが91.0%、スポットは102.8%が現在進行中の数字である。10月、11月のタイムだが、まず10月は前年を上回る水準で順調に進んできている。11月についても、昨年は「世界野球プレミア12」があったが、今年はそれがないということで、その反動減がある。したがって、数字的には前年を下回ることになるが、これをすでに見込んでいるため、当初の計画との兼ね合いにおいては順調に進んでいる状況にある。この時期、営業の現場は年末年始の大型特番のセールスに注力することが通例だ。スポットは下期に入っても幅広い業種から前年以上の広告ニーズを確認している。全体状況としては、市場環境は堅調と捉えていいと思う。業種別で見ると、引き続き人材関連の出稿が多くある状況だ。また、飲料、金融、保険といった主要業種についても広告が増えてきていて、東京地区全体の取引高は押し上げられていると言えるだろう。広告在庫がタイトなことには変わりなく、アドバタイザー及び広告会社に迷惑がかからないよう、丁寧な業務対応に努めているところだ。
※放送外収入について。
板橋専務:1つ目、月曜深夜の「ドリームエンタ」枠で放送中の「ハマスカ放送部」の番組イベントだ。過去にファンミーティングを2回、音楽ライブイベントを1回実施している、チケットが即完する人気のイベントだ。OKAMOTO’Sのハマ・オカモトさん、そして齋藤飛鳥さんほか、今回も豪華なゲストをお迎えしてお届けしたいと思っている。続いて2件目、「徹子の部屋」コンサートだ。今年は番組を開始して50年目となる記念すべき年となっている。今回も豪華なゲストをお迎えし、皆様に愛されるコンサートをお届けしたい。その他、海外展開に関するご報告を1件。この夏、日本で公開され、190万人を動員した「映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」が、作品の舞台であるインドにて、現在約190館で上映をしている。とても盛況で、さらなるロングランを目指していきたい。
※TELASA、ABEMA、出資映画について。
藤本取締役:TELASA関連のトピックスからお伝えする。会員数は引き続き220万を超えており、順調に推移している。10月クール連続ドラマやレギュラーバラエティ番組と連動したオリジナルコンテンツに加え、大型ライブ生配信として、香港のカイタック・スタジアムで開催される世界最大級のK-POP授賞式「2025 MAMA AWARDS」を11月28日、29日の2日間、配信を実施する予定だ。さらなる会員増を目指していければと思う。続いて、ABEMAのWAUは現在平均2,400万前後で推移している。引き続き高い水準を維持していければと思う。ニュース、アニメ、麻雀Mリーグ等の主力コンテンツに加え、オリジナルの恋愛番組、バラエティが好調だ。特に、地上波で高視聴率を獲得した「キリンチャレンジカップ 2025 日本×ブラジル」をABEMAでもライブでお届けしたが、ハイライト動画を含め110万UUと多くの方にお楽しみいただいている。最後に出資映画関連で、11月21日に倍賞千恵子さん、木村拓哉さんご出演の「TOKYOタクシー」が公開となる。10月27日から開催されている東京国際映画祭で、「特別功労賞」を10月29日に授与される山田洋次監督が手がける、91作目の作品だ。今回も心温まる感動作となっているため、ぜひ多くの方に見ていただければと思う。
※高市新政権が誕生した。受け止めや期待など所感は?
西社長:憲政史上初の女性総理であり、連立の枠組みが変わるなど大きな政治の動きの中で誕生し、各社の調査でも高い支持率となっている。本日もアメリカのトランプ大統領との会談を終えるなど、視聴者の関心が高いニュースが続いていると思う。我々は引き続き公正で客観的な報道に努めていく。
※BS朝日の話になってしまうが、先日、田原総一朗氏の発言があって番組終了を発表されたと思うが、この件でテレビ朝日からコメントや見解は?
西社長:BS朝日から発表されているように、司会者の田原氏の発言を受けて、編成制作担当から田原氏に厳重注意を伝えた上で、24日に当該発言に関する処分についてBS朝日で臨時取締役会が開催され協議した。その結果、当該放送は政治討論番組としてのモラルを逸脱していると判断して、打ち切りを決定した。また、番組の放送責任も重いと判断し、番組責任者ならびに管理監督者である編成制作局長を懲戒処分とした。テレビ朝日としても、視聴者の信頼を損なう、あってはならない事態として重く受け止めている。今後、チェック体制の強化など、BS朝日としっかりと協議をしていきたいと考えている。
※今回、このような問題が起きた原因はどこにあると考えているか?
西社長:番組の流れを重視した編集判断のミスと、チェック体制の甘さというのが主な要因だったのではないかと考えている。改めて、BS朝日に対しては、しっかりと番組の危機管理体制及び放送倫理の一層の徹底を求めていきたいと考えている。
※田原氏が「朝まで生テレビ」にも出られていて、取材によると、そちらの降板はなく、番組の打ち切りもないという判断をされたということだが、それについてはどのように捉えているか?
西社長:BS朝日の今後の編成についても、やはりBS朝日の判断になり、具体的にコメントするのは難しいが、我々としては今回の件を受けて、さらなるチェック体制の強化をしっかりとBS朝日に求めていきたいと思うし、彼らの中で総合的な判断ということで今回のものになっていると思う。
※報道によると最初に田原氏を厳重注意し、その後、編成責任者、番組プロデューサーの懲戒処分が伝えられた。事前収録なのだから編集側の責任が重いと考えるが、なぜその順番なのか?
西社長:田原氏が政治討論番組として逸脱した言葉を発したので、まずはそこに対する注意をし、それから当然放送責任があるので、BS朝日で臨時取締役会が開催され処分が下されたと認識している。
※田原氏の発言は、当初は野党議員に向けての発言だったと聞いていたが、最近の田原氏がXに上げた動画だと高市早苗総理にも謝罪をしていた。結局、あの発言は誰に対してのものだったのか?
西社長:田原氏の発言通り、野党に向けてのものだと思うが、当然、高市総理の名前を出していることから、不快な思いをさせたということで、本人が謝罪していると思う。
※中継局共同利用に関して、NHKの提案についての評価と今後の対応は?
西社長:テレビ朝日としては、ローカル局も含めて、将来の放送ネットワークの効率化につながるものとしてしっかり判断していきたいと考えている。今回の代替案が公平公正で、さらに透明性が確保できるならば、ぜひ前向きに検討したいと思う。最終的な評価については、もう少し時間をいただきたい。
※BS4Kについて、総務省の方でも議論してきたと思うが、テレビ朝日として現状の課題を改めてお聞きしたい。また、配信にシフトしていくという選択肢も挙げられていると思うが、テレビ朝日もその心構えでいるのか、ネット配信の可能性について教えてほしい。
角南副社長:BS4K放送がビジネスとして厳しいのは事実だ。各社共通だと思う。早いうちに方向性を出さなければいけないと思っている。総務省の衛星放送ワーキンググループで、配信で流すことも含めて議論しているということは承知しており、その方向で進めていると聞いている。ただし、具体的にどの配信で流すか、または配信だけにするのかなど含めて、まだ決まっていることはない。
※総務省で衛星基幹放送の認定期限が設けられていると思うが、今後どういうスケジュールで動いていくのか。
角南副社長:BS朝日の場合、テレビ朝日でマスターを運営しており、設計の更新もあるので、なるべく早い段階でというのが実情だ。
※総務省の放送事業者のガバナンスの検討会で取りまとめ骨子案が先日発表されたが、免許短縮といったものにはならず、民放連が定めた指針をベースにやっていくという話になっているが、この骨子案について率直な受け止めは。
西社長:総務省のガバナンス検討会の件だが、これはまだ議論の最中ということなので、今後の取りまとめに向けた推移をしっかり注視していきたい。
※WBCのNetflix独占配信が決まり、テレビ朝日は今後どうしていくのか、社内を含めて検討を進めるという話だったが、その後放送に向けた動きや、今回放送できなかった経緯についての調査結果など、何か進んだ話があれば教えてほしい。
西社長:放送できなかった調査結果というよりも、Netflixであのように決まっているので、現状、何かこの場でご報告できるような話はない。
※「DOWNTOWN+」が11月1日から始まると思うが、日本テレビがコンテンツの提供を協力することを発表したが、テレビ朝日が何か協力するということはあるか。
西社長:具体的な依頼がないので、我々としては何も動いていない。
※テレビ朝日で、過去にダウンタウンの冠番組はあったか?
西社長:出演された番組はあったと思うが、かなり昔のことになるかもしれない。
※松本人志さんのご出演の予定や企画は?
西社長:予定はない。
※来年の「ミラノ・コルティナオリンピック2026」の中継キャスターを発表されたが、松岡修造さんとヒロド歩美アナウンサー、それぞれに期待することは。
藤本取締役:松岡修造さんは2004年アテネ五輪から弊社のオリンピックキャスターとして活躍されている。ふたりとも「報道ステーション」のスポーツコーナーを担当しているということで、報道とスポーツ中継が、より総括的にコラボした360°展開を含めて、今まで取材をしていただいたものを全て出していただければと思っている。
              
            西社長:2025年の年間視聴率だが、個人全体は全日・プライムが1位、ゴールデンが2位、世帯は全日・ゴールデン・プライムともに全て1位で推移している。そして直近の10月クールでは、個人・世帯ともに全日・ゴールデン・プライム全て1位で推移している。ジャンル別では、全ての時間帯で報道・情報ベルト番組が好調に推移しており、特に「報道ステーション」「サタデーステーション」「有働Times」とつながる、テレビ朝日独自のプライム帯のニュースベルト番組が大きな軸となってタイムテーブルを支えてくれている。またバラエティでは、好調な週末のレギュラーに加えて、この10月からスタートした「火曜の良純孝太郎」「相葉ヒロミのお困りですカー?」も好スタートを切っている。そしてドラマでは、「相棒season24」「緊急取調室」「ちょっとだけエスパー」と3つのプライム帯のドラマが、10月クールの民放連続ドラマ・トップ5にすべてランクインしており、こちらも順調な滑り出しだ。最後にスポーツでは、ミラノ・コルティナオリンピックの出場がかかるフィギュアスケートグランプリシリーズがスタートしている。12月に開催されるグランプリファイナルは、8年ぶりに日本での開催になるため、ご期待頂ければと思う。
※最新の視聴率について。
藤本取締役:個人全体の年間視聴率は、全日が3.4%、プライムが5.2%でともに1位、ゴールデンが5.1%で2位、そしてプライム2は1.7%で3位。世帯視聴率の年間は、全日が6.3%、ゴールデンが8.7%、プライムが8.8%で3区分とも1位、プライム2が3.2%で3位という状況だ。年度視聴率の個人全体は、全日が3.3%、プライムが5.0%でともに1位、ゴールデンが4.9%で2位、そしてプライム2は1.7%で3位。世帯については、全日が6.1%、プライムは8.6%でともに1位、ゴールデンが8.4%で民放1位、プライム2が3.2%で3位という状況だ。続いて今後の予定だが、11月7日夜8時から22回目を迎える「タモリステーション」を放送する。今回は「列島を襲う令和のクマ緊急総力特集!~ヒトと共生はできるのか?徹底検証~」と題し、タモリさん自ら北海道へ取材に赴いていただいた。クマの生態、歴史、対策などクマの最前線に迫る内容だ。また、初回放送を拡大スペシャルでお届けした夜9時のドラマは、火曜「ちょっとだけエスパー」、水曜「相棒season24」、木曜「緊急取調室」いずれも好スタートを切ることができた。今後の展開にご期待いただきたい。そしてスポーツは、プロ野球「SMBC日本シリーズ2025」の第5戦、また試合がある場合は第6戦を放送する。11月15日には「侍ジャパン強化試合 日本×韓国」の中継を予定している。プロ野球セ・パ両リーグの日本一を決する頂上決戦と、韓国との強化試合など、野球の魅力をたっぷり伝えていければと思う。
橋本取締役:当社は11月11日に上期の決算発表を控えているため、上期の数字については言及を控え、足元の10月と11月についてお伝えする。まず、前年比で10月はトータルで103.3%になる。内訳としては、タイムが102.2%、スポットは104.3%である。続いて11月はトータルで現在97.3%を見ていて、内訳はタイムが91.0%、スポットは102.8%が現在進行中の数字である。10月、11月のタイムだが、まず10月は前年を上回る水準で順調に進んできている。11月についても、昨年は「世界野球プレミア12」があったが、今年はそれがないということで、その反動減がある。したがって、数字的には前年を下回ることになるが、これをすでに見込んでいるため、当初の計画との兼ね合いにおいては順調に進んでいる状況にある。この時期、営業の現場は年末年始の大型特番のセールスに注力することが通例だ。スポットは下期に入っても幅広い業種から前年以上の広告ニーズを確認している。全体状況としては、市場環境は堅調と捉えていいと思う。業種別で見ると、引き続き人材関連の出稿が多くある状況だ。また、飲料、金融、保険といった主要業種についても広告が増えてきていて、東京地区全体の取引高は押し上げられていると言えるだろう。広告在庫がタイトなことには変わりなく、アドバタイザー及び広告会社に迷惑がかからないよう、丁寧な業務対応に努めているところだ。
※放送外収入について。
板橋専務:1つ目、月曜深夜の「ドリームエンタ」枠で放送中の「ハマスカ放送部」の番組イベントだ。過去にファンミーティングを2回、音楽ライブイベントを1回実施している、チケットが即完する人気のイベントだ。OKAMOTO’Sのハマ・オカモトさん、そして齋藤飛鳥さんほか、今回も豪華なゲストをお迎えしてお届けしたいと思っている。続いて2件目、「徹子の部屋」コンサートだ。今年は番組を開始して50年目となる記念すべき年となっている。今回も豪華なゲストをお迎えし、皆様に愛されるコンサートをお届けしたい。その他、海外展開に関するご報告を1件。この夏、日本で公開され、190万人を動員した「映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」が、作品の舞台であるインドにて、現在約190館で上映をしている。とても盛況で、さらなるロングランを目指していきたい。
※TELASA、ABEMA、出資映画について。
藤本取締役:TELASA関連のトピックスからお伝えする。会員数は引き続き220万を超えており、順調に推移している。10月クール連続ドラマやレギュラーバラエティ番組と連動したオリジナルコンテンツに加え、大型ライブ生配信として、香港のカイタック・スタジアムで開催される世界最大級のK-POP授賞式「2025 MAMA AWARDS」を11月28日、29日の2日間、配信を実施する予定だ。さらなる会員増を目指していければと思う。続いて、ABEMAのWAUは現在平均2,400万前後で推移している。引き続き高い水準を維持していければと思う。ニュース、アニメ、麻雀Mリーグ等の主力コンテンツに加え、オリジナルの恋愛番組、バラエティが好調だ。特に、地上波で高視聴率を獲得した「キリンチャレンジカップ 2025 日本×ブラジル」をABEMAでもライブでお届けしたが、ハイライト動画を含め110万UUと多くの方にお楽しみいただいている。最後に出資映画関連で、11月21日に倍賞千恵子さん、木村拓哉さんご出演の「TOKYOタクシー」が公開となる。10月27日から開催されている東京国際映画祭で、「特別功労賞」を10月29日に授与される山田洋次監督が手がける、91作目の作品だ。今回も心温まる感動作となっているため、ぜひ多くの方に見ていただければと思う。
※高市新政権が誕生した。受け止めや期待など所感は?
西社長:憲政史上初の女性総理であり、連立の枠組みが変わるなど大きな政治の動きの中で誕生し、各社の調査でも高い支持率となっている。本日もアメリカのトランプ大統領との会談を終えるなど、視聴者の関心が高いニュースが続いていると思う。我々は引き続き公正で客観的な報道に努めていく。
※BS朝日の話になってしまうが、先日、田原総一朗氏の発言があって番組終了を発表されたと思うが、この件でテレビ朝日からコメントや見解は?
西社長:BS朝日から発表されているように、司会者の田原氏の発言を受けて、編成制作担当から田原氏に厳重注意を伝えた上で、24日に当該発言に関する処分についてBS朝日で臨時取締役会が開催され協議した。その結果、当該放送は政治討論番組としてのモラルを逸脱していると判断して、打ち切りを決定した。また、番組の放送責任も重いと判断し、番組責任者ならびに管理監督者である編成制作局長を懲戒処分とした。テレビ朝日としても、視聴者の信頼を損なう、あってはならない事態として重く受け止めている。今後、チェック体制の強化など、BS朝日としっかりと協議をしていきたいと考えている。
※今回、このような問題が起きた原因はどこにあると考えているか?
西社長:番組の流れを重視した編集判断のミスと、チェック体制の甘さというのが主な要因だったのではないかと考えている。改めて、BS朝日に対しては、しっかりと番組の危機管理体制及び放送倫理の一層の徹底を求めていきたいと考えている。
※田原氏が「朝まで生テレビ」にも出られていて、取材によると、そちらの降板はなく、番組の打ち切りもないという判断をされたということだが、それについてはどのように捉えているか?
西社長:BS朝日の今後の編成についても、やはりBS朝日の判断になり、具体的にコメントするのは難しいが、我々としては今回の件を受けて、さらなるチェック体制の強化をしっかりとBS朝日に求めていきたいと思うし、彼らの中で総合的な判断ということで今回のものになっていると思う。
※報道によると最初に田原氏を厳重注意し、その後、編成責任者、番組プロデューサーの懲戒処分が伝えられた。事前収録なのだから編集側の責任が重いと考えるが、なぜその順番なのか?
西社長:田原氏が政治討論番組として逸脱した言葉を発したので、まずはそこに対する注意をし、それから当然放送責任があるので、BS朝日で臨時取締役会が開催され処分が下されたと認識している。
※田原氏の発言は、当初は野党議員に向けての発言だったと聞いていたが、最近の田原氏がXに上げた動画だと高市早苗総理にも謝罪をしていた。結局、あの発言は誰に対してのものだったのか?
西社長:田原氏の発言通り、野党に向けてのものだと思うが、当然、高市総理の名前を出していることから、不快な思いをさせたということで、本人が謝罪していると思う。
※中継局共同利用に関して、NHKの提案についての評価と今後の対応は?
西社長:テレビ朝日としては、ローカル局も含めて、将来の放送ネットワークの効率化につながるものとしてしっかり判断していきたいと考えている。今回の代替案が公平公正で、さらに透明性が確保できるならば、ぜひ前向きに検討したいと思う。最終的な評価については、もう少し時間をいただきたい。
※BS4Kについて、総務省の方でも議論してきたと思うが、テレビ朝日として現状の課題を改めてお聞きしたい。また、配信にシフトしていくという選択肢も挙げられていると思うが、テレビ朝日もその心構えでいるのか、ネット配信の可能性について教えてほしい。
角南副社長:BS4K放送がビジネスとして厳しいのは事実だ。各社共通だと思う。早いうちに方向性を出さなければいけないと思っている。総務省の衛星放送ワーキンググループで、配信で流すことも含めて議論しているということは承知しており、その方向で進めていると聞いている。ただし、具体的にどの配信で流すか、または配信だけにするのかなど含めて、まだ決まっていることはない。
※総務省で衛星基幹放送の認定期限が設けられていると思うが、今後どういうスケジュールで動いていくのか。
角南副社長:BS朝日の場合、テレビ朝日でマスターを運営しており、設計の更新もあるので、なるべく早い段階でというのが実情だ。
※総務省の放送事業者のガバナンスの検討会で取りまとめ骨子案が先日発表されたが、免許短縮といったものにはならず、民放連が定めた指針をベースにやっていくという話になっているが、この骨子案について率直な受け止めは。
西社長:総務省のガバナンス検討会の件だが、これはまだ議論の最中ということなので、今後の取りまとめに向けた推移をしっかり注視していきたい。
※WBCのNetflix独占配信が決まり、テレビ朝日は今後どうしていくのか、社内を含めて検討を進めるという話だったが、その後放送に向けた動きや、今回放送できなかった経緯についての調査結果など、何か進んだ話があれば教えてほしい。
西社長:放送できなかった調査結果というよりも、Netflixであのように決まっているので、現状、何かこの場でご報告できるような話はない。
※「DOWNTOWN+」が11月1日から始まると思うが、日本テレビがコンテンツの提供を協力することを発表したが、テレビ朝日が何か協力するということはあるか。
西社長:具体的な依頼がないので、我々としては何も動いていない。
※テレビ朝日で、過去にダウンタウンの冠番組はあったか?
西社長:出演された番組はあったと思うが、かなり昔のことになるかもしれない。
※松本人志さんのご出演の予定や企画は?
西社長:予定はない。
※来年の「ミラノ・コルティナオリンピック2026」の中継キャスターを発表されたが、松岡修造さんとヒロド歩美アナウンサー、それぞれに期待することは。
藤本取締役:松岡修造さんは2004年アテネ五輪から弊社のオリンピックキャスターとして活躍されている。ふたりとも「報道ステーション」のスポーツコーナーを担当しているということで、報道とスポーツ中継が、より総括的にコラボした360°展開を含めて、今まで取材をしていただいたものを全て出していただければと思っている。
