社長定例会見

角南源五社長 社長会見(4月23日)要旨

2019-04-23
※視聴率について社長所感。
角南社長:4月クールの視聴率状況について。新番組は期待の持てるスタートができたと認識している。連続ドラマでは、昨年リニューアルした「特捜9」と、2年ぶりとなる「緊急取調室」がそれぞれ絶好のスタートを切った。20周年を迎えた「科捜研の女」も民放ドラマの上位にランクインし好発進した。バラエティでも、12日にスタートした「ザワつく!金曜日」の初回が11%台に乗せることができた。昨日放送された「10万円でできるかな?」も好発進した。ニュース情報系のベルト番組は引き続きトップレベルで推移しており、今クールもこの流れを継続していければと思う。
※最新の視聴率について。
亀山専務:4月クールの平均視聴率は、全日7.6%、ゴールデン10.8%、プライム10.9%、プライム2が5.3%で全区分2位という状況だ。ドラマは「緊急取調室」「特捜9」がどちらも初回15.2%の好スタートで、「科捜研の女」も初回13.7%。それから先週金曜日にスタートした「家政夫のミタゾノ」が8.2%、土曜ナイトドラマの「東京独身男子」も5.7%といずれも良いスタートだった。帯ドラマ劇場「やすらぎの刻~道」だが初回が6.7%、現在平均5.4%と堅調に推移している。バラエティも昨日の「10万円でできるかな?」が12.0%、「ザワつく!金曜日」の初回が11.8%、「激レアさんを連れてきた。」の初回が7.7%と、前クールの平均を上回る形でスタートとなった。報道情報の番組だが、「羽鳥慎一モーニングショー」「グッド!モーニング」が4月以降も前年を上回るペースで推移している。週末の「サンデーステーション」も前年に比べプラスで推移している。年間平均視聴率は、全日7.8%、ゴールデン10.9%、プライム10.9%、プライム2が5.6%で全区分2位という状況だ。今後の主な放送予定だが、来週4月30日よる6時半から「羽鳥慎一モーニングショー 夜の拡大版」を放送する。続いて「報道ステーション」だが、翌5月1日の午前0時20分まで拡大して放送を予定している。岡田准一さん主演の開局60周年ドラマスペシャル「白い巨塔」を5月22日から5夜連続で放送する。
※営業状況について。
角南社長:3月の営業売上は、タイムは前年比99.8%、スポットは96.1%、トータルでは97.6%で確定した。タイムだが、セールスに注力した2夜連続ドラマ「名探偵・明智小五郎」の売上もあって、前年とほぼ同水準の売上で着地した。スポットだが、東京地区は低調で前年の97.0%となった。当社は、昨年度が過去最高シェアだったことの反動もあり、3月として歴代3位の売上であったものの、地区には届かなかった。4月の営業売上は、タイムは前年比95%+α、スポット93%+α、トータル94%+αとなっている。タイムだが、「世界フィギュア国別対抗戦」による増収はあったが、4月改編セールスでのベースダウンがあり、前年には届かない見込みだ。スポットについては、東京地区は前年の99%程の見込みだが、当社は現状93%ほどで苦戦をしている状況だ。セールス期間は残り少ないが最後まで粘り強くセールスしていく。5月の営業売上は、タイムが前年比97%+α、スポットが71%+α、トータルでは83%+αとなっている。タイムだが、注力してセールスをした60周年記念の5夜連続ドラマ「白い巨塔」は完売した。残りのレギュラー番組や単発の空き枠セールスに努めていく。スポットだが、東京地区は前年の95%程と、低調だった昨年以上に厳しい見通しとなっている。セールスラップも非常に遅くなっているが、引き続き積極的なプロモートで売り上げを積み上げていく。
※放送外収入について。
武田専務:まずはAbemaTV関連だが、アプリの累計ダウンロード数が4000万に近づいており、早ければ今週中にも突破をする見込みだ。前回の会見では、海外での視聴について、アメリカ、イギリスなど6カ国で視聴が可能になったと報告したが、その後調整が進み、既にAbemaTV側からリリース済みだが、4月10日からネット環境の整ったほぼ全ての国で視聴が可能ということになった。またアプリのダウンロードなしでもWebブラウザからでも視聴ができるようになった。これにより無料でAbemaTVの一部のチャンネルやコンテンツをいつでもどこでも楽しんでいただけるようになった。次に新日本プロレス関連だが、4月6日にNYのマディソン・スクエア・ガーデンで日本のプロレス団体としては初めての興行が開催された。当日、会場は2万人の大観衆で溢れ、現地でも大いに注目を集めた。動画配信サービス「新日本プロレスワールド」では全世界生配信を実施し、同時視聴者数は最大5万人を記録した。最後に開局60周年記念イベント4件について、まとめてご紹介する。まず「ブルーマングループワールドツアーインジャパン」だ。5月1日から6月2日までEXシアター六本木で42公演を実施する。2つめは、今回で20周年を迎える「サマーソニック2019」だ。8月16日から18日まで、幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアムと、その周辺を会場に開催する。今回は20周年で出演アーティストもB'zをはじめ、[ALEXANDROS]やRED HOT CHILI PEPPERS、椎名林檎、THE CHAINSMOKERS、ケツメイシなど、豪華な顔ぶれとなっている。3つめは恒例の「テレビ朝日ドリームフェスティバル2019」だ。詳細はまだ固まっていないが、今年も10月に幕張メッセにて開催する。4つめは、60周年記念の最も大きな目玉イベントだ。映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットで脚光を浴びているクィーンの来日コンサートだ。ボーカルのフレディ・マーキュリー没後28年たった今でも彼らの大ヒット曲の数々が世界中で愛され、残ったオリジナルメンバー2人と、美声のボーカリスト、アダム・ランバートで精力的にワールドツアーを展開している。4月17日に朝日新聞から号外も出たが、今回は最新ツアー「QUEEN+ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR」として、来年1月25日、26日にさいたまスーパーアリーナでの公演が決定した。以上4件のイベントが、当社の60周年記念イベントとして開催が決まった。
亀山専務:出資映画の最新状況について申し上げる。先週金曜4月19日公開の「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~」は3日間の動員数が26万3544人、興行収入は3億1604万円と順調なスタートを切っている。3月1日公開で8週目を迎えた「映画ドラえもん のび太の月面探査記」は4月22日時点で、動員数は414万1367人、興行収入は47億3988万円で推移している。今後公開の映画2本を紹介する。水谷豊さん2作目の監督・脚本作品となる「轢き逃げ-最高の最悪な日-」を5月10日(金)に公開する。また翌週の5月17日(金)には、主演にKing & Princeの永瀬廉さん、そして神宮寺勇太さんが出演する「うちの執事が言うことには」を公開する予定だ。
※新日本プロレスのMSG大会は観客2万人を超え、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」でも同時視聴者数が5万人を超えたということだが、この数字をどう受け止めているか。
武田専務:観客動員については事前のチケットが即時完売のような状況だったが、これについては予想通りだった。5万人という数字は、我々が予想していた以上の好成績だった。
※先日放送された「アメトーーク!」で西成地区についての内容で不適切な表現があり謝罪したことについて。
角南社長:2月14日放送の「高校中退芸人」で、大阪府立西成高校および西成地区についてのエピソードを紹介した中に、事実と異なる内容や差別的な表現があった。これにより西成高校や西成地区に問題があるとの誤った印象を与えてしまった。在学中の生徒、卒業生、保護者、学校関係者、そして西成地区の住民の皆様に多大なるご迷惑と不快の念をおかけしたことを深くお詫びする。今後は、番組制作において、より丁寧な作業を心掛けていきたいと考えている。
※具体的な再発防止策などは。
角南社長:社内で早急に、当該部署が所属する制作部署のすべてのプロデューサーなど制作スタッフを集め、なぜこうした問題を起こしてしまったのか、二度と同じようなことを起こさないためにはどうしたらよいのかについて勉強会を開催する予定だ。また、各種の社内会議、社内イントラでの告知、研修の改善等を通じ、差別や人権に関する啓発・注意喚起を行っていきたい。