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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第86回 テレビ朝日系列24社 放送番組審議会委員代表者会議 報告

2017年10月19日(テレビ朝日 特別会議室)

議題『テレビは何故つまらなくなったのか 〜メディアとしての存在価値を問い直す〜』

【委員代表者の意見・提言】

<“テレビ離れ”の背景>

●いつでもどこでも好きなものが見られる時代に、テレビは特定の場所に一定の時間いなければならないという不自由さがある。それで若者を中心にテレビ離れが進んでいるのではないか。

●テレビの提供する面白さに視聴者が慣れてしまった部分がある。新陳代謝がうまくいっていない。

●本来は取材であるべき情報源が、インターネットの検索ランキングや週刊誌の記事。バラエティーは笑いの質や出演者が同じ。番組の内容や情報源がオリジナルでないことがテレビ離れの一因ではないか。

●番組の個性・差別化がなくなってきた。共通の出演者、同じような番組が多い印象。

●バラエティー番組が多く、内容にあまり変化がない。一時的な面白さだけを追求していて、余韻がない。

●長尺の番組が多い。この時間ならこのテレビと時報的に番組が並ぶことも必要ではないか。

<これからのテレビへの提言>

●番組作りのテクニックや技術も上がっているのに、選ばれていないのは、荒削りで素人風のYouTubeやAbemaTVの方が刺激的で面白いということだと思う。地上波の制約の中で、とがった部分、他局がやらない部分を積極的に作っていく気概が必要である。

●番組が録画編集で完成されすぎていて、面白いところが削ぎ落されているのではないか。「朝まで生テレビ!」のような何が出てくるかわからない生放送の面白さが最近のテレビにはないのではないか。

●中途半端な番組が多く、個性やエッジが立っていない。ニュースはニュースらしく、興味本位の情報でなく、真の報道が見たい。ドラマはドラマらしく、タレントの芝居ではなくて、役者の演技が見たい。バラエティー、歌番組もそれぞれ視聴者が興味をそそられる内容の番組であって欲しい。

●独創性とテレビ朝日ならではの深掘りを期待する。

●ツールは多様化しているが、地域の歴史や美しい景色などの感動を与える番組や、真実をきちんと伝えるニュースなど、テレビでなければ出せないコンテンツの重みがある。

●テレビは信頼性が担保されたなかで、どれだけ面白いものを作るか。テレビマンは“この世あらざるもの”を自分で演出しなければならない。放送法やスポンサーの問題もある中で、厳しさは相当なものだが。それを作っていかなければならない。

●今はSNSで面白い番組が一気に広まる。ストーリーがしっかりしていて、役者がきちんと演じる質の高い見応えのあるドラマを作れば、キャストのインパクトにとらわれなくても番組は広がる。

●面白いものが何故伝わらないのか。作ったものをいかに伝えるか、ツールにも制作側の努力が必要。

●ネットの優位性は拡散力。ネットを使って、その時間にその番組を見たいと思わせるような発信を。

●地上波番組を見るための個人単位のデバイスがワンセグ以外にもあれば、外出先でも見られる。

●「ドクターX」全話を毎日続けて一気に放送する、夜7時台の番組を同じ日の深夜にも放送するなど、柔軟な編成で若い人たちの視聴スタイルに刺激を与えることが必要ではないか。

<ローカル局への期待>

●地域の問題にしっかり向き合うことが大事。地域の課題を解決し、地域を住みやすく、豊かにすることは、ローカル局の存立基盤を強固にする。ムーブメントにつなげていけば、存在感がますます高まる。

●ローカル局は、徹底して地域に根差し、地域の現実をとらえて報道することが重要。

●ローカル局では、視聴者層など地域の特性を考慮したうえでの戦略的な番組制作が重要。

●山形テレビは月1回ゴールデンタイムに自社制作番組を放送し、地域の魅力を発掘・発信してきた。平均視聴率10%を超える。地域の他局との差別化を図ることが、ローカルメディアの進む道ではないか。

●全国画一のネット配信がある中、地域の地上波の特徴をいかに出すかが難しい。秋田朝日放送では、高校野球県予選の全試合を中継し、県内各市町村のご当地CMを作ってランクをつける番組を制作しているが、これらが評価され高視聴率を取ることがローカル局の目指すべき方向ではないか。

●番組ごとにスポンサーを募るのではなく、この局で番組を制作してほしいという会員制のスポンサーを集める。その資金をプールできれば、もっと自由に地方の特色を出した番組を制作できるのではないか。

【局側見解】

*テレビ朝日 西総合編成局長

●テレビの歴史の中で、時間をまたぐ編成や煽る手法などをしている間に内容が画一化したと反省。

●テレビは皆で見るメディア、老若男女に座って見てもらえるメディアとして価値が高い。多くの方に見てもらうという原点は忘れずに、面白いもの、作りたいものを作ることを大事にしていきたい。

*朝日放送 清水総合編成局長

●地上波として“縛り”が多々あるが、制作者が過度に自分を縛りすぎないよう、「もっとできることがある」「ヤンチャになってもいい」と日々教えていく必要性を感じた。

*テレビ朝日 篠塚取締役 報道局長

●ネット上にドライブレコーダーや防犯カメラなど大量の“この世あらざる”映像が流れ、これまでの報道の常識を覆す時代になっている。地道な取材活動によって信頼性を担保すると同時に、我々の信頼性をもとに、ネット上にある膨大な映像や情報をチェックして、真実であるものを我々の取材と合わせて伝えるのが報道の使命だと考えている。

<吉田HD社長>

  インターネットやスマホの台頭で、テレビのHUTが下がり、テレビ離れと言われる現状であるが、「相棒」や「ドクターX」は高視聴率を獲得し、よいコンテンツは視聴者の心をとらえるということを再認識している。AbemaTVは、開始1年半でアプリのダウンロード数が2,200万と、インターネット業界でも驚異的な勢いを見せており、まさにインターネットとテレビの融合というディメンジョンに進んでいる。この環境変化も念頭に置きながら、コンテンツの面から提言・議論を期待している。

以上

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