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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第79回テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議についての報告

平成22年10月7日(沖縄・万国津梁館にて開催)

第1部 系列委員代表者からの意見発表
◇ 課題 放送番組全般について

【編成制作関連】

●最近のテレビ番組にお笑い芸人を中心としたトークショーのような番組が多い。少子高齢化社会なので、お年寄りも楽しめる番組を確立すべき。

●局の個性が見えない。昔は、局ごとのカラーが決まっていた印象だが、今はどこの局も一緒に見えて個性がない。新聞は会社ごとに特徴があってつかみやすいが、テレビは各局ともに似通ってくるのは視聴率の関係か。

●民放のゴールデン帯に、ドキュメンタリー番組が少ない。同じ時間帯に同じようなバラエティー番組が並んでいて選択枠が非常に少ない。人を感動させるようなドラマやニュース番組を増やすべき。

●深夜帯で視聴率を取るとゴールデン帯に進出する例があるが、それまでのスパイシーな部分がなくなり、つまらない部分ばかり残るので、時間変更するのであればもっと工夫してほしい。

【報道・情報番組】

<コメンテーターについて>

●情報番組などでコメンテーターが果たす役割は重要だが、全員が粒ぞろいというわけではなく、質の面でばらつきがあるように感じられる。狭い範囲内で得た情報をもとにコメントしているケースや軽率な発言をする人も目立つ。

●司会者が自分の感覚でコメントをしている様を強く感じる。またコメンテーターも人気取り的な発言が目立ち、ニュースのワイドショー化、バラエティー化、がますます目立ってきている今日、民放各局の中で、「報道のテレビ朝日」としての確たる立場を貫いてほしい。

●ワイドショー的な番組では、ときにはニュース番組でも、さまざまなコメンテーターが出ていろいろと意見を言うが、果たしてどのような立場からものを言っているのかが曖昧である。公共性を保つなら、しっかりとした専門性と正確な情報にもとづく客観性で健全なコメントを追及すべきであろう。

<政治報道について>

●政局報道が中心を占めている。政局報道に加えて、与野党の政策をチェックしながら視聴者に判断の物差しを提供できる「政策報道」にもっと力を入れるべきではないか。

●テレビの特性として政治経済など社会事象を分かりやすく伝えることは大事だが、分かりやすさを求めるあまり情報バラエティー番組などでは物事を単純化して伝え、誤解を招きかねないケースも目立っている。分かりやすさとは何かについてさらに議論、研究をしてもらいたい。

●報道視点のパターン化、報道のドラマ化、例えば民主党代表選の報道では菅・小沢関係を「対立の構造」というパターンに押し込め、代表選後の組閣にまで同じパターンを持ち込んでいた。一つの構造に押し込むということは見えやすい筋書きをつくることであり、ドラマ化だと言えよう。内容を分かりやすくできるが、それは本質的に視聴者を軽くみた迎合主義または世論誘導であろう。

【ドラマ・バラエティー】

●レストランメニュー食べ尽くし企画は、見せ方に一工夫ほしい。食べているだけでは番組も食べ物ももったいない。

●クイズ番組は視聴者参加型や教養型だと、自分でも少しは楽しめるが、芸能人が参加して競い合う娯楽型はタレント自身が楽しんでいるだけではないか。

●「TVタックル」はマンネリ化している。改善の余地あり。新しく始まったたけしさんが取材するコーナーは少し時間が短く、物足りない。討論の仕方は上品になっている。

●ドラマは刑事ものばかり、これはいかがなものかと思う。

【スポーツ】

●スポーツ番組で全英オープンなど核となるスポーツ放送にかなり力を入れているのは視聴者として非常に貴重。今後もスポーツ重視の姿勢を維持していただきたい。

●スポーツ番組は、採算ベースだけで考えるものなのか。福岡国際マラソンなど地域で伝統ある大会が厳しい環境におかれている。今後どのような取り組みがなされるのか。スポーツ番組全般の将来のあり方について議論していただきたい。

〜第2部 テレビ朝日・朝日放送〜
◇ 局側見解・意見交換

Q.コメンテーターのあり方についてどのように考えているのか。またコメンテーターの人選や、番組の編集方針について社として議論するような場はあるのか。

A.コメンテーターの方には、セカンドオピニオン的な立場でその方の専門的知識と深い見識などからご発言いただき、それぞれのニュースに厚みと深みをつけてもらうのが狙い。事前にMC、プロデューサー、ディレクターはコメンテーターの方と打ち合わせをかなり綿密にやっているが、番組の中でこういうふうに言ってくださいなど細かいことはお願いしていない。全体の番組のバランスがあるので、意見が偏ったりした場合は、MCのほうでバランスをとるようにしている。今後は新しいコメンテーターの発掘もしていかなければならないと考えている。番組の編集方針については、それぞれ各番組が自主的に出演者を人選したり、テーマを決めたりしている。それからプロデューサー会議を行っており、そこに編成も入り、各番組のプロデューサーがそれぞれの放送内容について会議をし、そこで随時チェックをしている。

Q.政治報道のあり方について具体的に今後どのような報道を考えているのか。

A.2005年の郵政選挙以降は、報道局の中でも政策について勉強していこうという機運があり、勉強会を始めた。記者同士の間で勉強会をしたり、講師の方を招いたりもした。しかし、今回の代表選においても政策について伝えきれていなかった。これまでの政局報道とは違った形の政治報道、政策報道をきちんと伝えることが今後の課題。

Q.内閣支持率の世論調査がどこの社がやっても同じような結果が出ている。必要なのか。定点観察と捉えればよいのか。また固定電話に頼った現在の方法に問題はないのか、やり方を新しい時代に沿った方法に変えていく必要があるのではないか。

A.世論調査は今、ANNで月に1回を基本として行っている。報道機関としては必要だと感じている。調査の方法そのものが自分たちの透明性をもって標本の抽出をし、自分たちで質問を構築し、投げかけることができる。携帯電話での世論調査の方法というのが確立されていないことや、インターネットによる投票が、単なる人気投票にすぎないということから、選挙人名簿からの抽出という作業は比較的信頼のできる方法だと思っている。世論調査がさまざまな政治の局面を引っ張ったり、誘導したりすることがあるのではという危惧については、質問の形式、発表の仕方には非常に注意を払いながらつくっている。

Q.バラエティー番組で、お笑いタレントが食べ物を粗末にしているとのことについて、またクイズ番組の出演者が偏っている点についてどのように考えているのか。

A.「学べる!!ニュースショー!」やタレントさんが頑張って勉強して成果を出すようなクイズも、食べ物を粗末にするとか、そういう芸人さんたちが体当たりでやるのもバラエティー。バラエティーにもいろいろなジャンルがあり、見る世代によっていろいろな見方がある。ひどいバラエティーは消えていくものだし、視聴者の方々は自分の中で見たいと思う番組を選んで、選んだ結果が視聴率という形に出るもの。決して下品なバラエティーがどんどん増えている状況ではないと思う。基本的に知的なクイズ番組をやっているため、どうしても知的好奇心の旺盛な芸能人の方がある程度限られてきてしまう。結果的に、そういう方々が他局でも出ている場合はあるかと思う。もっと開拓して、新しい方々を取り込んでいく努力はしていく。

Q.テレビ朝日のドラマは、なぜ刑事ドラマ、犯罪ものが多いのか。

A.これまでサスペンスものを主体にした土曜ワイド劇場や、水曜日の21時枠では刑事ものを長年にわたって放送している。警察もののドラマに対しては経験とノウハウが非常に豊富であることを重視している。それぞれの枠の番組の内容、色合いに区別をつけており、視聴者の皆さまには好評をいただいている。7月クールのドラマでは民放の中の視聴率ベスト5にテレビ朝日のドラマ「警視庁捜査一課9係」「科捜研の女」「警視庁継続捜査班」の3番組がランクインされた。

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