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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第591回 放送番組審議会報告 6月14日(木) 開催

■出席者

見城 徹   委員長
田中 早苗  副委員長

(五十音順)
秋元 康 委員
小倉 純二 委員
小陳 勇一 委員
小松 成美 委員
関川 夏央 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員
増田 ユリヤ 委員

■欠席者

内館 牧子 委員

課題番組

「イッテンモノ」(水曜日 24時15分〜24時45分)

<番組構成>

●才能あふれる芸人の力に全幅の信頼を寄せて、即興漫才をさせるという企画が優れている。出来栄えが全く保証されない漫才を番組の締めにするのは勇気がいる。非常に新しさを感じる。

●即興がこの番組の一番の売り。実は難しいことに挑戦している冒険的な番組で、今後が楽しみ。

●オーダーメイドの「イッテンモノ」の漫才をゲストに披露するというコンセプトが非常によい。10分間の作戦会議では、芸人の普段見られない素顔や、笑いについての考え方や姿勢が垣間見られて興味深い。

●ゲストの魅力を引き出すトーク番組の新しい形。ゲストのためにオリジナルな「イッテンモノ」の漫才を作り、トークを披露するという芯の部分を追求することが番組の面白さを深めていく。

●前半の和やかなトークの中にも、一定のテンションがある。それは最後に誰が選ばれ、どんなネタでやるか台本にはない即興のライブが待っているからである。緊張感を保ちつつ、お笑い芸人としての実力を発揮していくテンションが心地よい。

●サンドウィッチマン、千鳥、三四郎という実力、人気ともにある芸人をメインキャストとし、ゲストが様々で統一感のないところが魅力。ゲストにとっても自らを表現する良い機会である。

●指名されて急きょコンビを組んで漫才をするが、熟練していて個性もあり、上手くやっているのに感心する。


●編集がスピーディーで展開が早く、非常に見やすい。最後に漫才がある、トークバトルの勝敗が決まるなど30分の番組の中に起承転結があり、フォーマット自体が非常に良い。

●盛り沢山の内容をよく30分にまとめている。漫才もトークバトルも時間に制約された緊張感が漂ってきて、見ていて面白い。

●30分番組は年配の人にも見やすいが、若い人にも見やすいようなので、今後も30分番組というフィールドを追求してほしい。


●非常に面白かったのは、“テレビタレントとは何か”がここにはあるから。タレント=才能がなければ、テレビには出てはいけないという根本に帰っている。芸人は笑わせる能力に長け、知識人はちゃんと知識を披露する。ちょっと笑わせるぐらいでは通用しないというのがいい。

●芸人のイタさを競っている。“シラけたトークをしたら…”というそのイタさが見たい。芸人の、実は内心ドキドキしているところが伝わってくれば成功。


●新しい番組なのに“同じに見える”という問題がある。芸人が並んで雛壇のように見えるからか、派手なセットやテロップのせいなのか、既視感がある。いかに新しさを出していくか真剣に取り組む必要がある。

●初めて見る視聴者は、何に向かっているのかが分からないまま、ただ面白いものを見ていると感じるのではないか。起承転結のどこにいるのか視聴者に共有させてほしい。

●何かが懸かっていて出演者が一生懸命やっていると、視聴者も結果が気になり、手に汗握ってハラハラして見られる。もう一つスパイスがあってもいい。



<レギュラー出演者、ゲスト>

●ゲストとレギュラーの化学反応があって予想外の笑いが立ち上がってくる瞬間が見られると本当に面白い。ゲストの力が非常に大きく、面白い漫才を作ろうと思わせるエピソードや個性を持っているゲストだと番組自体が面白くなる。

●ゲストがパーソナリティーを発揮して、芸人に本気で向き合うのが面白い。お笑いとは違う内容にまで昇華している。ゲストの人格が表現される。

●面白おかしいトークの中で、ゲストの彫りがちゃんと出ている。新しい側面を引き出している。

●MCに言い負けない、強烈な個性の女性ゲストが非常に面白い。色々なことを言われながら、自分の主張をしていく番組になっていて感心した。


●「他のスポーツは、わからないふりをしていた方がいい」という芸人に対し、畠山愛理さんは「私は可愛さなんか求めていない」ときっぱり答えた。彼女のスポーツ選手としての芯の強さ、媚びない姿勢がよく表れていた。女性らしさを押し付けるテレビのルール、社会の暗黙のルールに対する鋭い批評にもなっていて感心した。

●畠山愛理さんの、真面目で何を言われても自分を曲げないという魅力がよく引き出されていた。司会の芸人たちの腕前だということがよくわかった。非常に好感を持った。

●ゲスト選びも冒険してほしい。有名でなくてもよいので、畠山愛理さんのような人をもっと見つけて来てほしい。


●司会に実力派の芸人が並んでいるのは贅沢で、画面から勢いやシズル感が伝わってきた。

●番組の軸はレギュラー陣の3組だが、回数を重ねると新鮮味が欠けてくる可能性もあるので、3組のうち1組を入れ替えるようなマイナーチェンジも検討してはどうか。

●レギュラーはいずれ飽きが来ると思うので、今の3組プラス3組の6組ぐらいで回していった方がよいのではないか。

●レギュラーを10人にしてとっかえひっかえし、いつの間にか誰かがいなくなるという方がいいかもしれない。

●勢いがある芸人だというレギュラー陣をみると、瞬発力と即興力と仲間内の内向きな力が、彼らの人気を支えていると認識した。内向きの業界風が現在のテレビのあり方なのかと思った。



<イッテンモノ即興トークバトル>

●知識人とのバトルは笑いそのものよりも情報の面白さに頼っていて、この時間帯にぼうっと見るにはややつらい。だが録画してわざわざ見るほどの薀蓄の深さはなく、中途半端な作り。

●このフォーマットではゲストの新しい魅力が見えず、お題を出すだけのきっかけになってしまっている。慌しく知識を披露しているだけで、芸人もゲストも光らない。

●知識人のタレント性が重要。知識があるだけでなく、それをどれだけ上手くエンターテインメントとしてアウトプットできるかが大事。それが見られるのが面白い。


●緊張感が出せないのがもったいない。与えられた時間で芸人がお互いにカバーして、面白いエピソードを話す。知識人も慌てて被せていくという感じがない。残り時間で何とかもう1つ叩き込まなければいけないという緊張感が欠けている。

●芸人が負けたら誰か一人が辞めなければいけないというように何かを懸ける。もしくは“今何勝何敗で芸人が勝っている”と大々的にやるなど、バトルの結果に何かが欲しい。

●トークバトルは才能を浪費させているように思える。流行りの3組を出しておけば安心と置きにいっているキャスティングに見られないか。番組名通り、1点しかない貴重な素晴らしい能力があることを見せるという、内に秘めたリスペクトが画面に出るような形にしてほしい。

●2分の制限時間に上手く収めるという戦いをしているのに、ちゃんと見せていない。2分間にどれだけ見事な話芸が詰め込まれているかをジャッジするので、面白くないトークがあっても見せないといけない。視聴者も一緒に判定したい。2分をしっかり見せないと、即興性が生きない。

●即興トークバトルは、番組の内容を把握しないうちに終わってしまった。展開がわからないと、見なくてもいいという気持ちになってしまう。芸人と知識人のコントラストが曖昧で、散漫な印象を受けた。



<局側見解>

●昨年社内で実施した「トライアル番組総選挙」で2位に選ばれた番組。まだ課題は多いが、ご意見を参考に大きな番組に育てていきたい。

●最後にわずかな準備時間で漫才をするという苦痛があるからこそ、前半のトークは緊張感を持って面白くできるというのが番組の売りだが、出演者も慣れが出てきた。今後どう克服していくか工夫していきたい。

●出演者を入れ替える、増やすといったご意見も参考にして、緊張感をもっと足して頑張りたい。


<角南社長からの報告>

●年間視聴率は、全日が7.7%で2位、ゴールデン・プライムとも10.6%で2位。年度視聴率は、全日が7.6%で1位タイ、ゴールデンが10.2%で2位、プライムが10.3%で2位。

●5回目となる「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」を7月14日から8月26日まで44日間 開催する。「きらめく、夏のマジック」をテーマに、新エリアを増設。

●「第55回ギャラクシー賞」の【テレビ部門】で、テレメンタリー2018「東京クルド」が選奨を受賞。フロンティア賞にAbemaTVの「72時間ホンネテレビ」、ギャラクシー賞55周年記念賞に倉本聰さんが選ばれた。

以上

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