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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第589回 放送番組審議会報告 4月19日(木) 開催

■出席者

見城 徹   委員長
田中 早苗  副委員長

(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
小倉 純二 委員
小陳 勇一 委員(*新任)
小松 成美 委員
関川 夏央 委員
藤田 晋 委員
増田 ユリヤ 委員(*新任)

■欠席者

丹羽 美之 委員

*委員の互選により、2018年度の委員長に見城徹氏が、副委員長に田中早苗氏が就任。

課題番組

「ソノサキ〜知りたい見たいを大追跡!〜」(毎週火曜日 23時15分〜24時15分)

<番組全体について>

●「ソノサキ」は、ほとんどのバラエティーの要素を全部くるんだ見事なタイトル。

●“ソノサキ”という言葉にはレトリックがある。“ソノサキ”をどこに置くか、その視点・時間軸をどこに置くかで描くものが多様に変わる。視聴者は“ソノサキ”にどんな展開があるのかワクワクする。

●「ソノサキ」という4文字のタイトルが全てを表していて、コンセプトが明確。どこに行くかわからないワクワク感がある。どの方向にも行けると思うが、今は川上から川下へという一方向にしか行っていない。そこに既視感がある。川下から川上へ行く、途中右や左に曲がる、バックする、というのもいいのではないか。


●気になるものの“ソノサキ”がどうなっているか、丁寧に取材している。視聴者の目線に立って疑問を提示して、その答えを見つけていく。見ている側は納得感がある。

●随所に創意工夫がされていて、フィギュアスケートでいうと“技術点”はポイントが積み上がって高得点。一方、“芸術点”は損をしている。軸が何かがわかりづらく、印象に残りにくい。

●ゲストの俳優が「すげえな、人間って」と呟いたが、それがこの番組のコンセプトであり、核なのではないか。期せずして非常にいい啓蒙になっている。


●テーマが多種多様で飽きが来ない。短いリポートもあれば、ドキュメンタリーのように掘り下げるものもあり、アンバランスさがよい。

●テーマ次第で面白さ・番組の位置づけが決まると思う。毎週よくテーマを見つけ、魅力的な番組になっている。


●MCのバナナマンのコミカルさと、優しさ、気遣いが発揮されて心地よいテンポで見られる。

●MCのバナナマンは安定していて、安心して見られる。ちょっとしたコメントにも温かみがあり、番組全体に好感を持てる。

●こじんまりとしたセットで、座り方の配置もよい。バナナマンの優しさでフロアゲストがくつろいで話している。雰囲気の良さが画面を通して伝わってくる。ドローンを使った映像や編集がうまく、音楽・テロップの入れ方も素晴らしい。

●非常にスピード感があり、面白いところをギュッと繋いだ編集で飽きさせない。

●カメラのスタジオへのカットインがうまい。ビビッド感をうまく作っている。

●リポーター、コメンテーターの人選は難しいところで、若干ずれていると感じる回がある。



●当事者が発するメッセージの力はすごい。海苔の生産者やキリンの飼育員が現場に同行していると、ちょっとした表情、ふと口にした言葉を通じて、見ている側も感情移入しやすい。一緒に追体験している感じをもてる。

●空きビンがグラスウールになるといった日本の技術や業界の機械力は、テレビで取り上げるからこそ見られる。これからも日本の最新技術を見せてほしい。

●ネタを毎週出していかなければいけない苦しさを感じる。それを一層苦しくさせているのはテレビというフォーマットに合わせていること。取材したものをスタジオで食べることが本当に必要かということをそろそろ検証してはどうか。


●新しいテレビとは、“ソノサキ”の未来をつくることではないか。今が旬の絶好調の人に1年後の自分を語ってもらい、1年後に「1年前にあなたはこんなことを言っていた」という放送をする。“ソノサキ”を見越して「2019年、2020年にオンエアする」という未来を考えた番組作りをしないと新しくならない。そういう挑戦もしてほしい。

●文学がやるべきなのにまだやっていないテーマが、バブル・オウム真理教・連合赤軍。シリアスで大きなテーマも、バラエティーだからこそフラットに取り上げられるかもしれない。


<各コーナーについて>

●ガングロの追跡は、普通のOL、普通のお母さんになったという外見上しか見えていない。あれだけ焼いていたら肌がぼろぼろになって、シミになるのではないかといった、リアルなことが伝わってこないのがもったいない。いいコンセプトでいい企画なのに、そこを追い切れていない。結局“ソノサキ”といっても、人間を見たいのだ。

●カリスマ人物追跡は、マイナス人間がプラス人間になったという人しか出てこないので、似た人になってしまい、飽きてくる。

●ガングロは当時大きな社会現象になっていた。当時を振り返ってどう思っているか、ガングロで何を表現したかったのか等、もっと掘り下げるとより興味深い内容になったのではないか。

●ガングロや元ロッカーの人物の深掘りがされていない。止めたきっかけや今の生活になっていく過程をもう少し丁寧に描き、今の生活に納得している感じも出ると面白い。

●ガングロは何となく想像できる将来像になっていた。映像だけでなくどうしてそうなったかを詳しく知りたい。

●人物追跡は、回想の現代史の1つのスタイル。回想シーンの源は90年代終わりから00年代の半ばくらいで、雑誌がブームを作ることができた最後の時代。本来ブームの発祥と消滅は文学なり学問でやるべきことだが、ここで平たくやっているのが面白い。



●幼いキリンの“ソノサキ”は、お涙頂戴に持って行こうとしているように感じて引いてしまった。動物園の飼育員が「動物に愛されてはいけない」という使命を持っているというシビアな面を描けると動物園の違った姿が見られるのではないか。

●キリンが飼育員を覚えていたかどうかは非常に微妙。そこを微妙に演出していた。

●絶滅危惧メシの“ソノサキ食べられない”というテーマは強引。トーンが似てきて、万人が関心を持つこともないだろう。

●洗濯機や電話機は出始めた頃から現在まで色々な過程を経て今のものになっている。そこをうまくたどる“ソノサキ”も見てみたい。

●あおさ海苔の生産者の努力や出荷するまでの手作業の職人技は普段は視聴者に届かないもの。色々な角度から掘り下げていくと面白い。


<局側見解>

●「ソノサキ」というタイトルは色々なものを入れられる。様々な意見をいただき、色々な可能性を引き出していただいたので、どこに特化していくか、現場で話し合っていきたい。

●どこまで深掘りするのかというところに一度特化していくのが番組の生き残る1つの方向ではないかと思った。番組の“ソノサキ”が少し今日は見えた。



<角南社長からの報告>

●2017年度視聴率は全日が7.4%で2位、ゴールデンが9.9%で3位(民放2位)、プライムが10.0%で2位、プライム2が5.4%で2位。

●AbemaTVは4月11日開局2周年を迎え、当日アプリのダウンロード数が2900万を突破した。

●「映画ドラえもん のび太の宝島」(3月3日公開)は、映画ドラえもんシリーズの観客動員数歴代1位の記録を更新中。

●当社の記者が財務事務次官のセクハラを受けていたことが確認されたので、記者会見を行った。


◆財務事務次官のセクハラ問題について委員の意見

●本人が上司に相談した際、報道局のトップまで報告が行かなかったことは問題。セクハラを受けた事実を会社全体で把握して、まず財務省に抗議すべきだった。

●メディアの人間が自分の受けたセクハラを他のメディアに個人的に持って行ったのはあまりにも杜撰だが、それがなければうやむやになったかもしれないと考えると何とも言い難い。

●財務省があれだけ強気だったのは、女性は名乗らないだろう、ましてやマスコミの社も名乗らないだろうと思っていたからだ。女性記者のみならず、会社自体も軽く見られていたということで、テレビ朝日全体の問題。社内のリポートラインを確立し、再発防止策を公表してほしい。


<「放送番組の種別ごとの放送時間」の報告>

2017年10月〜2018年3月に放送した番組の「種別ごとの放送時間」について報告した。

以上

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