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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第587回 放送番組審議会報告 2月22日(木) 開催

■出席者

見城 徹   委員長
田中 早苗  副委員長

(五十音順)
秋元 康 委員
小倉 純二 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
関川 夏央 委員
田中 雄一郎 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員

■欠席者

内館 牧子 委員(リポート提出)
小松 成美 委員(リポート提出)

課題番組

「激レアさんを連れてきた。」(月曜日 23時15分〜24時15分)

<番組全体>

●「激しくレアな体験をした人」を激レアさんと呼び、“研究サンプル”として採集し、研究対象とする、という設定に興味が湧く。予定調和でない主題と進行に興味がそそられる。

●何よりもいいのは、視聴者に「こういう突き抜けた生き方もいいね」と思わせること。閉塞感やしがらみのある社会と無縁に生きている人を見ると、肩の力が抜ける。楽にしてくれる。これは笑いを取ろうと騒ぎ立てるバラエティーにはないものである。

●普通の人の人生こそ面白いというのを、これほど上手く体現した番組はない。一見地味な人にもすごいドラマがある。その奇跡やレアな体験を深掘りしながら楽しんでいき、見た後にその人達に対して優しい気持ちになれる。「自分もこのように生きていいんだ」と思える“読後感”のいい番組。

●この番組の激レアさんの紹介には思いやりを感じる。これは大切なことなので、続けてほしい。最後のエピソードで救いの手を差し伸べているのが良い。

●無名人の発見が新鮮。これまではタレントに依存しすぎていた。


●企画としては何十年も前からあるものだが、見事に今の時代に合った演出・作り方で飽きさせない。古い感じもしないし、テンポもいい。

●再現VTRでなく、本人がスタジオに来て、トークするのがこの番組の面白さ。テレビの初期からの1つの形だが、それを今のテレビの文化の中で上手くアレンジして作っている。

●素人の半生の回顧録を聴くのはきついものだが、取材力と演出が素晴らしいので面白い。

●弘中綾香アナウンサーのプレゼンが非常に聞きやすく、わかりやすい。手製のフリップや模型、音楽を使い、喋りだけで情景が思い浮かぶ。

●手書きのパネルや模型を使い、いかにも手作り感があるところが面白い。

●ホワイトボードに貼られる手書きのテキストや手作り模型のアナログ感が心地良い。

●パネルを使ってめくりをするという形が多い中、昔ながらのホワイトボードを使った説明は新鮮でいい。

●手書きのフリップはこの番組によく合っているが、漢字は絶対に間違えてはいけない。

●セットがごちゃごちゃしていると感じる。


●激レアさんの真実の追究がこの番組の真骨頂。偽りのない経緯と感情の激白に面白さがある。誇張や捏造がわずかでも混じれば、これまでの「激レア」体験のすべてがその時点で消滅する。真の興味の対象は「ガチ」である。

●素人の出演者が話を盛りたくなってしまうことが一番の懸念。演出的に面白く作っているのであれば、「一部誇張があります」「一部盛ってます」というテロップを入れてもいいのではないか。「誇張や記憶違いも含めて楽しんでね」という面白いショーになる。

●笑いを盛り上げる演出が過剰だと感じることがしばしばある。激レアさんとの掛け合いで、あらかじめ仕込んであると思わせる場面があるが、その必要はないのではないか。


●8日間山で遭難した高校生の話は、大騒動になったと推測する。ずいぶん昔の話とはいえ、それを笑いのネタにして大丈夫かと気になった。一方で、際どい内容ほど面白くなり得ると思うので、どんどん挑戦してほしい。

●海外の話の激レアは他局の番組に似ていて既視感がある。国内の激レアさんにフォーカスした方が激レアの細分化、分野の広がりが出来るのではないか。

●裸体が表層の面白さなのに対して、遺体はその人の過去まで面白さの対象になる。激レアさんというのは“遺体”。毎週違う“遺体”が運ばれてきて、進行する。“遺体”の来し方の内容によって面白いかどうか視聴者もジャッジする。“遺体”の処理法を間違えなければ、この番組はかなり上手くいくし、長く続く。


<出演者>

●弘中アナは得難いキャラで、アナウンサーとしての技術もある。突っ込む若林正恭さんのセンスも抜群で、底意地の悪さがなく、とても好感がもてる。

●弘中アナの才能を引っ張り出したのが、番組最大の功績。売れっ子タレントの域のトークと存在感になっている。

●若林さんは激レアさんへの優しさや配慮がある。笑いの対象にしながらも、心遣いや尊敬が見え、安心してともに笑える。リアクションの引き出しの多さにも感心する。


●客員研究員のキャスティングは難しい。何の役にも立たない研究員も時折見受けられる。目から鼻に抜けるタイプも騒々しそう。研究員は一人のほうがMCとからみやすいのでは。

●ほわっとした感じで話を進めるにはゲストは専門家でなくてよいと思う。ただ、その人の特性を考えずに出すと番組をダメにする。番宣のためのゲストはやめたほうがいい。

●客員研究員は俯瞰の位置にあってもっと面白くする役どころだが、はっきり言って無駄に見える。


<激レアさん人選>

●普通の人にこそ奇跡のドラマがあることを掘り起こせると益々面白くなるが、それが一番難しい。今までのテレビ的な探し方でなく、探し方そのものを変える必要がある。激レアさんを探す新しい仕組みを番組が作れれば、視聴者とつながる回路を持つきっかけになる。

●激レアさんの人選は“レア”を面白く見つけなければいけないし、キャラクターがテレビに出て面白いかどうかも見なくてはいけない。苦労があるだろうが、それだけ価値がある。

●激レアさんは丁寧に探していかなければいけない。折角よい番組を作ったのだから、もし見つからなければ、一度休んでまた再開してもいい。

●どんな職業の人にもきちんとアプローチしていけば、激レアなことは沢山ある。それをどう料理するかが制作の腕前。


<「歴レアさん」>

●途中で「歴レアさん」のコーナーが入ると、激レアさんの話を聴いている気持ちが削がれる。「歴レアさん」も軽く扱われてしまい、どちらにもメリットがない。途中で区切らず、じっくり話を聴かせてほしい。

●激レアさんを30分見るのは長く感じる。「歴レアさん」をすっきり短めに面白く挟み込んでいくといいのでは。

●「歴レアさん」シリーズに力を入れてほしい。誰もが知っている思い出話を改めて取り上げるのも面白い。


【局側見解】

●「激レアさん」とその人生に対する敬意を忘れないことと、色々な方が関わった話が出てくるので、誰も傷つかないようにきっちりフォローして終わることに気をつけている。今後も視聴者も協力してもらった方も嫌な気持ちにならないように作ることを心がけたい。

●セットについてのご意見も含め、番組を精査していきたい。

●どうやって人を探すか、探し方を含めて新たな発明をしながら、魅力ある番組を作りたい。


【角南社長からの報告】

●テレビ朝日ホールディングスの第3四半期の営業売上が確定。インターネットやイベントが好調なその他事業や音楽出版事業が増収を牽引したが、広告収入が減収となったため営業ベースで減益。経常利益と最終利益は増益となった。

●2017年の年度視聴率は、全日2位、ゴールデン民放3位、プライム2位。
  2018年の年間視聴率は、全日2位、ゴールデン民放2位、プライム2位。

●AbemaTVは2/10に2700万ダウンロードを達成。

●「ワイド!スクランブル」のADが日本相撲協会の書類を偽造していた事案について報告。番組責任者らを減給処分とし、日本相撲協会に深くお詫びをした。今後、勉強会を実施するなど社内教育を徹底し、再発防止に努める。

以上

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