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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第586回 放送番組審議会報告 1月19日(金) 開催

■出席者

見城 徹   委員長
田中 早苗  副委員長

(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
小倉 純二 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
小松 成美 委員
田中 雄一郎 委員
藤田 晋 委員

■欠席者

関川 夏央 委員
丹羽 美之 委員

課題

「放送番組全般」

<放送全般>

●地上波、BS、インターネット放送、YouTubeといった様々なメディアが混在し、存在理由を持つ。それにどう伍していくのか、または共生していくのか、制作者は常に向き合わなければならない。

●新しい素材を見つけても、テレビの方程式の中で番組を作ってしまうので普通になる。前の世代が作ったものを踏襲し、コピペしているので、テレビは劣化してきているのではないか。若い制作者は、テレビの作り方を全く変えて、先に「本当に面白いものは何か」ということがあって、「それを番組にするにはどうしたらいいか」と考えるべき。

●朝の番組の視聴率が7、8割上がったのはすごい。朝の時間帯に力を入れて視聴習慣をつけ、縦の“ながら視聴”で夕方まで視聴率向上というビジョンが明確だった。安定した土台ができたので、この土台は崩さず、ゴールデン以降の時間帯では挑戦してほしい。

●経営陣がいくら失敗していいと言っても、トライする雰囲気作りはなかなかできないと思う。“夕方までの視聴率は任せておけ。あとはお前たちに任せる”“AIなんかぶち負かす番組を作れ”といったスローガン的な旗印を今こそ作るべきなのではないか。

●もはやテレビは、生放送でこの先どうなるのかと引っ張られるものがない限り、見られないのではないか。予定調和では、「多分こうなるだろう」と気づいてしまったところで見るのをやめてしまう。期待を持たせるテレビの作り方をしないと難しい。

●少子高齢化を実感している。若者を取り込む努力ももちろん大事だが、番組のターゲットをシニアに合わせる枠を一画に固める手もある。昼の帯ドラマを作ったのはすごかった。こういう英断をどこかでしてもいいのでは。高齢者をしっかり取り込む枠は金の鉱脈かもしれない。

●テレビの見方が世代によって分かれてしまった。ライフスタイルが全く違うので融合させるのは難しい。若い人にとって、テレビは習慣で見るものではなく、目的意識があってつけるものである。

●“脱視聴率”をいち早く宣言すると、世間の支持を得るのではないか。HUTが下がり続けているなかで、時代的にコンプライアンスが厳しくなると、クリエイターが萎縮してしまう。能力ややる気のある人が窮屈な思いをするのは、テレビ局にとって深刻な問題。局全体では難しいかもしれないが、個別の番組や時間帯で区切っての脱視聴率宣言は可能ではないか。

●リアルタイム視聴に拘ることが難しい時代だと思う。タイムシフト視聴がカウントされ始めたが、オンデマンドも含めて“総合視聴率”にすると、新しい発想が出てくると思う。

●視聴率を取るのが良い番組、そうでないのは悪い番組という評価があったかもしれないが、今は境目が極めて曖昧。SNSで影響を与えるコンテンツもあり、それが視聴率と対等な評価を得てよい時代になっているかもしれない。

●「ワイド!スクランブル」の音声事故を見ていた。大下アナは一生懸命謝って取り繕おうとし、橋本大二郎さんは重心がぶれないようにしていた。出演者には覚悟があったが、“裏方”の絶叫が聞こえた。慌てるのはわかるが、こういう事故は必ず起きると予測して準備しておけば、あそこまでにはならなかったのではないか。

<報道・情報>

●羽鳥慎一さんは安定感があり、バランスがよい。富川悠太さんもソフトで柔らかい。ある年齢層から上の人たちが安心して見ていられる。

●「報道ステーション」のスタジオにもっと温度がほしい。もう一人人間味のあるコメンテーターが加わった方がいいのではないか。

●「報道ステーション」の衆院選の党首討論では、前半モリ・カケ問題に集中し、奇異に感じた。

●「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」は素晴らしい。番組の骨組みが出来ている。「ワイド!スクランブル」は番組のフォーマットが出来ていないのが問題。もう一度考えつめたほうがよい。

●「羽鳥慎一モーニングショー新春特大SP」では、富士山の初日の出の映像が素晴らしかった。また、白糸の滝では初めてドローンを使ったとのことだが、あの角度の映像は初めて見た。一つの映像で富士山と白糸の滝の両方が見られたのは、非常に嬉しかった。

<スポーツ>

●スポーツのヒューマンストーリーものはテレビならでは。数分程度のものが増えているが、30分以上の本格的な作品をどれだけ作れるかが勝負だと思う。「GET SPORTS」のドキュメンタリーを質量ともにワンランクアップできないか。また、放送時間も是非見直してほしい。

●スポーツの生中継は放映権のコストも大変だと思うが、今以上にしっかりやってほしい。ネット事業者の進出も目立っており、補完関係にあるうちはよいが、競争は激しくなると思う。

●スポーツの生中継は依然として魅力がある。今年は国際大会も多いので、箱根駅伝を超えるようなスポーツ中継にチャレンジしてほしい。

<バラエティー・ドラマほか>

●テレビ東京は、ニッチなもの他局がやらないものを見つけようとし、それが功を奏し始めている。制作陣はもっと追い詰められた方がいい。きちんとあがけば、宝の山にぶつかる。

●木村拓哉さんが出た「帰れま10」は面白かった。キムタクありきで番組を作るのではなく、番組フォーマットにキムタクという黄金のコンテンツを入れ込んだのが良かった。

●ドラマはseasonものがいいので安心して見ていられる。「相棒」「ドクターX」は何回見ても面白い。こういうものをもっと今から開発してほしい。

●「君の名は。」の17.4%は立派。何度もリピートしている人が多い映画を取りに行ったことは局イメージとして非常によいことだ。今後視聴率全般にちゃんと効いてくると思う。

●正月番組を見て、随分正月が薄くなったと感じた。確かに紋付や晴着など正月らしいしつらえはしているが、大本の部分の正月が蒸発してしまった。

<局側見解>

●メディア環境が激しくなるなか、全く新しい視点を持つことや、今こそスローガンが必要という意見は大変参考になった。

●頂いたエールを部員と共有し、新しいコンテンツを作っていきたい。

●バラエティーがゴールデン・プライムの数字を背負っていると思い、あがいて頑張りたい。

●これまでのファンを逃さないよう、常に新しいチャレンジをしていきたい。

●平昌五輪では、スポーツ中継の発揮できる生の興奮、醍醐味をしっかり伝えていきたい。

●他局では聞けない本音や他では見られない映像やインタビューをしっかり提供し、ワクワクする番組を作っていきたい。

●ニュース番組でも従来のやり方を漫然と続けるのではなく、新しい社会の動きなどにももっと力を入れていきたい。

<角南社長からの報告>

●2017年の年間視聴率は、全日7.4%で2位、ゴールデン9.8%で4位(民放3位)、プライム10.0%で2位。

●正月三が日は、ゴールデンは4年連続、プライムは10年連続のトップ。1月1週はゴールデン、プライムともトップ。(開局以来初)

●全日帯ベルト番組の好調により、平日6時〜19時の区分では年間横並びトップ。10月クールは土日含め同区分初のトップを獲得。「羽鳥慎一モーニングショー」は年間平均が自己最高の8.0%で、初の同時間帯民放トップ。「スーパーJチャンネル」は年間平均8.0%で民放トップ。

●2017年度第3四半期の営業売上が確定。タイム、スポットとも予算を達成

●AbemaTVは引き続き順調にダウンロード数を伸ばし、1/11に2600万ダウンロードを達成。

●放送事故の報告。1/15(月)の「ワイド!スクランブル」で番組開始から約2分20秒間音声が出ないトラブルが発生。復旧後も断続的に音声の欠落や音声レベルが低い状態が続き、CMの欠落も発生した。原因は音声システムの動作不良。再発防止策を講じた。

以上

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