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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第581回 放送番組審議会報告 6月16日(金) 開催

■出席者(敬称略)

見城 徹   委員長
田中 早苗  副委員長

(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
小倉 純二 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
小松 成美 委員
関川 夏央 委員
田中 雄一郎 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員

課題番組

「世界が驚いたニッポン!スゴ〜イデスネ!!視察団」

<番組全体について>

●日本の環境や技術を外国人独自の視点で語り、疑問を呈し、話を進めていく番組に、好奇心を喚起され、知らないことを知る喜びがある。

●外国人に説明する形式をとっていて、教えようとする押し付け感がなく、外国人が日本の良さに感動しているのを見て、自分も誇らしく感じられるというところがいい。

●外国人の目を通して日本の良さを再発見するというコンセプトだが、薄っぺらで自己満足的な感じにならないように作ってほしい。

●以前は外国との対比がかなり出ていて、それぞれの文化や社会背景の違いに気づかされ、それが楽しかった。日本の担当者と視察団の間に同じプロフェッショナルとして共感する部分、つながりが見え人間ドラマがあった。そういう奥行きや複層的な感じが今回は見られない。

●日本人の美徳に、自慢をしない、自画自賛しない、勝って誇らず、というものが伝統としてある。この番組は、自信を失いかけた日本人が自信を取り返すチャンス。ただ、延々と自慢すると辛くなるので、その前に引っ込める。それが美徳というもの。

●ターゲットが明確で、企画内容、構成、キャスティング、よく考え抜かれていて完成度が高い。ナレーションが非常にゆっくりで、シニア層に配慮している。

●制作者が考えている中高年層像は果して正しいのだろうか。本編も前半の復習や後半の予告があり過ぎる。こういう構成で中高年がどう感じるのかリサーチしてほしい。

●年配層が安心して見られるバラエティーの“水戸黄門化”でいいのか。テレビを作る側が年配層のとらえ方を変える必要がある。おニャン子クラブ、とんねるず世代など、もっとイメージの若い人が年配層となってくると、リアリティーが必要になってくる。どのような事情で視察する企業が決まるのか、そこの部分のリアリティーをもっと出した方がいいのではないか。

●企業を取り上げる場合、パブリシティー・広告だと見られないような納得感や説得力が必要。例えば、『無印良品』は “ブランドを否定するブランド”を高度消費社会の極みで生み出し、海外展開している。中国では消費社会が高まってきたところで受け入れられた。その点をもっと取材して深掘りしていくと、日本発の『無印良品』だからこその凄さを捉えられたのではないか。

●5月27日の放送でなぜ『無印良品』と『ニトリ』を取り上げたのか、会社の歴史や売上など、海外の人たちの心をつかんだ、エビデンスがMCの中にあるとよい。

●基本的には週1回の番組なのに、ほとんど隔週で2時間スペシャルを放送している。2回に分けてもいい組み合わせもある。番組の浸透・定着の妨げになっていないか。

●ラインナップとしてパンや野菜などの日常的なものの間に、国宝や空海のような硬いもの、知らないことを入れるというのは面白いし、大切なことかもしれない。

●なぜこんな覚えづらくて長いタイトルにしたのか疑問。ネットの世界では、認識しやすいタイトルであることが最重要視されている今、損をしている。ネット上で拡散しやすいキャッチーなタイトルを工夫してほしい。

●日本代表が勝つ喜びを引き出すことを強化するのなら、番組の最後に、日本製vs海外の名だたる製品など、対決の形を入れてみるともっと楽しいのではないか。

●5月13日の旬野菜を取り上げた回は、取材・調査がよくされていて、様々な驚き・発見・要素が散りばめられ、色々な楽しみ方ができるというところに感心した。自画自賛番組なのではないかという観念的な批判を吹き飛ばすほど、よく出来ていた。

<“視察団”について>

●視察する外国人は本当にプロとして適任なのかどうか、さらにそのプロから見て本当にスゴイのかどうか、が重要。そこが甘いと、自画自賛番組、日本ヨイショ番組に見られてしまう。

●以前の方が視察団に、もっとやる気、勢い、スイング感があった。猥雑なエネルギーが少しなくなって、うまくまとまり過ぎている。

●視察団がおとなしく真面目で、基本的に感心する構造になっている。批評的なユーモアの空間がないのが非常に不満。利口なタレントが現場に行って、取材者と被取材者の仲介をしたり、外国人に逆に質問をしたりすることによって、ある種のリアリティーが出て来るのではないか。

●どうやって視察団を選んだのかという疑問や興味が残る。どのようにアプローチ、トライをしたのか。断られたのか。その点でも番組を盛り上げる仕掛けがあってもいいのではないか。

●視察団がどういう評価をし、文句をつけてくるのか、視聴者は非常に緊張感を持つ。この緊張感がこの番組にとっては非常に重要で、それを狙った番組作りをすることも長続きするための一つの作戦ではないだろうか。

<スタジオパートについて>

●爆笑問題の太田光さんのいつもの毒や鋭さ、天の邪鬼な様子が抑えられている。斬りこんでいったり、意地悪な質問をしたりするシーンが少ない。太田さんが持っている才能やセンスが、コメントとして出て来ると面白いのではないか。

●オーディエンスのコメントがつまらなすぎる。非常にありきたりな感想を聞かなくてはならない。外国人も日本人もオーディエンスが要るのかどうか、要るのならばどういう人たちを呼ぶべきか考えなければならない。にぎやかしの感じがしてしょうがない。

<綾小路きみまろのコーナーについて>

●あっていい。情報を詰め込み過ぎている上に、時間も長いので、小休止がないと中高年層にとっては厳しい。よく分からないものがポンと入ってくるのが、バラエティーの面白さでもある。

●コーナーが番組と一体化していない。あってもいいけど、なくてもいいのだったら、あってもいいように変えるべき。

●一貫してターゲットがシニア層に絞り込まれていて、軸はブレていない。

●きみまろさんを面白いと思うか、暑苦しいと思うかが大きな分かれ道。ああいう芸はおかしくないと思う人もかなりいる。

<局側見解>

●視聴率が落ちている原因は、自分たちが作ったフォーマットにとらわれ過ぎているところにあると感じていながら、思い切って他へ踏み出せなかったが、今日そこにトライするきっかけを頂いた。

●想定している年配層のベクトルが違っているのかもしれないと考え直さねばならない。これからは勇気をもって、振り幅のある番組作りを目指したい。

●視察団を探すのが一番難しいところだが、そこは強化していきたい。
太田さんは日本と海外両方のいいところを発言し、バランスを取る役目。気を遣った発言が多くなるので、もう少し率直な意見も出せるように演出を上手くやっていきたい。

<角南社長からの報告>

●「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」など平日のニュース情報番組は引き続き好調。「緊急取調室」の全9話の平均視聴率が14.1%で、今クールの民放ドラマでトップ。「警視庁・捜査一課長」、「警視庁捜査一課9係」もベスト5入り。「やすらぎの郷」も大きな反響を呼び、新しい試みとして当社のブランド向上につながるインパクトを与えた。

●4月からの新番組は出足が今一つのものも多く、特に月曜日、日曜日の改善が必要。「サタデーステーション」が先週初めて2ケタを獲得し、上昇の兆しが見えている。視聴習慣がつくよう改善に努めたい。

●4回目となる「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」を7月15日から8月27日まで44日間開催する。

●AbemaTVのダウンロード数は今月7日1800万を突破した。

●「第54回ギャラクシー賞」の【テレビ部門】で、ザ・スクープスペシャル「緑十字機 決死の飛行〜誰も知らない“空白の7日間”〜」が選奨を受賞。また、奨励賞に、「アメトーーク!情熱大陸出たい芸人」、山田太一ドラマスペシャル「五年目のひとり」、二夜連続ドラマスペシャル「そして誰もいなくなった」が選ばれた。
「第43回放送文化基金賞」のテレビエンターテインメント番組部門で12月放送の「古舘トーキングヒストリー」が優秀賞を受賞。
「放送人グランプリ2017」では、「五年目のひとり」が特別賞を受賞。

●日本民間放送連盟は、番組内で特定の商品・サービスなどを取り上げる場合、それが「広告放送」であるとの誤解や疑惑を視聴者に持たれないよう、考査上留意すべきポイントをまとめ、“留意事項”として放送基準に付け加えた。

以上

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