HOME > 番組向上への取り組み > 放送番組審議会 > tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第575回 放送番組審議会報告 11月18日(金) 開催

■出席者(敬称略)

見城 徹   委員長
田中 早苗  副委員長

(五十音順)
秋元 康 委員
内館 牧子 委員
黒鉄 ヒロシ 委員
小松 成美 委員
関川 夏央 委員
丹羽 美之 委員
藤田 晋 委員
山瀬 一彦 委員

■欠席者(敬称略)

小倉 純二 委員 (リポート提出)

課題番組

「林修の今でしょ!講座」

<評価点>

●林先生VS北村弁護士などの対決構図があり、VTRも充実し、街の人の声も拾っている。間にクイズやランキングもあり、冒頭で気になったトピックを最後まで引っぱって、目を離させないようにする。至る所にバラエティーの番組作りのノウハウが凝縮されている。

●教養が詰まった番組を完全にバラエティー化しているのが素晴らしい。林先生の表情やリアクションが、彼の性格を示していて、視聴者にウケているのではないだろうか。

●林先生は、知識・学歴と同時に人間味・ユーモアがあり、「先生」と呼ぶに相応しい。その人と共に、知らない世界を知っていく、レクチャーされるというのは本当に心地よい。

●林先生は学ぶことに対してすごく目が真剣。それを面白いと思い、純なところを感じて、生徒役にしたから、林先生の良さが出て来たのだと思う。

●歴史上の知らない出来事を林先生へ課題として出し、それに何とか答える。やり取りが楽しい。

●北村弁護士の回は、心地よさが後味として残った。語り口が明晰で極めて原理原則に立って、すごく納得感があった。付加価値がついていた。

<課題・提言>

●“添加物”を一切抜いた番組作りの時代に来たのではないか。客入れ、“煽り”、街の声などは必要なのか。例えば弁護士という職業、江戸時代のヒロイン、それだけで十分面白いのにテレビ的なショーにしている。“添加物”をなくした時に新しいバラエティーが生まれるのかもしれない。

●クイズ的な要素がどんどん増えている。クイズ形式は一見面白そうだし、作り手も楽だが、安易に頼りすぎるのはどうか。博識をひけらかすだけの勝負になるとあまり面白くない。

●今の世の中で、どういう教養や知識の形が求められているのかを、作り手はもっと敏感に考えたほうがいい。この番組の最大の魅力は、学ぶ楽しさをどう見せるかということ。スタジオのライブ感や活気ある対話のキャッチボールが出てくると、もっと面白くなる。

●知識を競う構造にすると“博識ショー”に陥り、教養の雑学化、クイズ化になってしまう。

●知識だけのクイズ番組は沢山あるが、そこで構築する過程と将来、哲学まで迫るようなテーマで行ってくれれば、面白いと思う。

●制作側が「これが面白いポイント」というところを切り取り、何度も繰り返すことが必要なのか。出演者の語り口や広範な知識などの魅力で、そういう演出をしなくても成り立つ。

●テンポのよい編集だが、ひどく忙しい番組だと感じる。メインの視聴者層がシニア層であれば、落ち着いて見られる要素がバラエティーにも重要になってくるのではないだろうか。

●林先生が講師のポジションで番組を進めるのは、据わりが悪い。あくまでも生徒役で、議論を活性化していくほうがすっきり見られる。進行役は、副担任の宇佐美アナがいい。

●今まで生徒だった林先生が途中でまとめて解説する部分があるが、視聴者が混乱する。

●講師をどこまで軽くするかというのが一つのテーマ。これ以上軽くなってしまうと、番組の意図から外れるのではないか。本郷先生のラインが限度だろう。

●学友が学生服・セーラー服を着る。塾、学校という記号にはなるが、普通の洋服でいい。

●長時間より1時間で、先生と生徒の緊張したやり取りがあった方が、見ていて面白い。

●弁護士と医者の回が面白かったのは、職業紹介、あるいは職業の分析的研究だったから。現場の映像や器具、実際の手技を見せていた。ドキュメンタリーの娯楽化として、可能性を感じた。

●法律、医学、歴史などは定番になるだろうが、建築など魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界をきちっとやっていくのがこの番組の方向性になるだろう。

●知的好奇心を満足させてくれる新しいスターが必要。次の人を開拓してほしい。

●〈生きざま〉という言葉を濫用していたのが気になった。本来〈ざま〉は悪いことに使う言葉。ゲストが使うのは致し方ないが、ナレーションなどでの濫用は止めてほしい。

<局側見解>

●何年かやっている中で、だんだんと添加物が増え、気づかないうちに我々の味覚がマヒしていたのだろうと非常に反省している。バラエティーの分岐点が来ていると感じている。

●学びの楽しさをシンプルに届けるために、いい先生を見つける、いい授業内容を探す。林先生の目が輝いたときが面白いときで、それが成功だと思う。

●林先生は男女問わず若い世代を掴む力がある。その力を活かしきれていない制作に問題がある。年配層と若年層がマッチするテーマは難しいが、改善に取り組んでいきたい。

<角南社長からの報告>

●10月28日「テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議」が開催され、「報道について思うこと・望むこと」をテーマに意見交換が行なわれた。

●テレビ朝日ホールディングス 上期の連結決算は増収・増益。連結業績予想を上方修正した。

●BPO人権委員会の坂井委員長ら3人の委員を招き、「放送倫理上重大な問題があった」として勧告を受けた『世田谷一家殺害事件』特番に関する勉強会を開催した。

以上

PAGE TOP