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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第561回 放送番組審議会報告 6月18日(木) 開催

■出席者(敬称略)

見城   徹  委員長

(五十音順)
秋元  康  委員
内館  牧子  委員
小倉  純二  委員
黒鉄  ヒロシ  委員
関川  夏央  委員
丹羽  美之  委員
野際  陽子  委員
藤田  晋  委員
山瀬  一彦  委員

■欠席者

田中  早苗  副委員長(リポート提出)

課題番組

「しくじり先生 俺みたいになるな!!」

<評価点>

●こういう番組をきちんと開発できるテレビ朝日の制作力には明日があると再認識した。テレビ朝日の代表的番組になっていくと思う。

●教科書、章立て、標語などフォーマットが非常に良くできている。

●構成が絶妙。授業の内容の作り方に時間を割いているのがよく分かった。

●失敗することを誰もが恐れている今の時代に、失敗した人が自分の失敗に堂々と向き合って語る、そういう空間をテレビの中に作っているというのは、本当に凄い。失敗を抱きしめる優しさが番組全体から溢れていて、作り手の見識が高い番組だと思う。

●笑えるし泣けるところもある。一般の人にも通じる「しくじり」で、他人ごとではないと共感できる。しくじっても再スタートがあると思えるのは心に響く。

●「あの人は今」と似たテイストがあるが、その臭みを消すのがフォーマットの良さ。見事なまとめ方で研究の域まで達していて、見る者をして教育、啓蒙にまでなっている。

●教科書のアイデアが秀逸。長い時間打ち合わせをして話を引き出し、テキストにまとめて、本番はそれを導き役にしながら進めていくというアイデアを考えた人はすごい。

●しくじった本人たちが思いのたけを出している。誰もが苦しんで生きているのが分かって、その人のことを非常に好きになってしまう。

●出演者にとって、マイナス面を語っていながら、自分の印象が良くなるという稀な番組。

●生徒の存在が重要。生徒の反応がしくじり先生に好感度を与える。

●いい人たちを生徒役に配置している。突出しすぎた“しくじり先生”に関してはしっかりツッコミを入れつつ、時にはしくじり先生を慰めるなどパターンが幾つもあり、見ていて心地よい。視聴者の共感にもつながっている。

●生徒のバランスがいい。どこまでいじっていいかということには、知性が必要である。

●教室の雰囲気が、アットホームで、大人っぽくて、ほどよいあたたかさがあって良い。

<課題・提言>

●ゴールデンに進出してから、ドキュメンタリー的な感動の方向に行きがちなところもある。感動話に行きつつギリギリで寸止めしておく、絶妙なバランスを大切にしてほしい。

●一番の問題は、エンターテインメントと本当の授業の部分のバランスをどうするか。今は、非常にいいバランスなので13%は取るが、20%は超えない。今後の戦略として、どちらかに振り切って、20%をとりにいったほうがよいのではないだろうか。

●オトナの作りだが、時々破裂のようなものを挟みながらいけばいいのではないか。

●素晴らしい番組だが、テレビを見なくなった層に見てもらうというのは正直難しいと感じる。動画配信などによって、もっと多くの人に見てもらうよう努力してほしい。

●視聴者はしくじり先生を「対等」「仲間」と思うから共感する。番組は「対等」「仲間」であるのかという問いかけを続けてほしい。

●しくじった結果得た物を、その人の才能や本質の部分で見せつけないといけない。皆がただ面白がっていじっているだけではもったいない。

●この番組は、テレビ自身によるテレビの自己批評。芸能やテレビの現場を、労働現場として客観的に考えていて、非常に新しい、だから面白い。ところが、これを2時間やられると途中で辛くなる。深夜番組で上手くいったからといって、それを長くやるのはどういうものか。

●スペシャル編成が多すぎる。戦略や合理性があるのは分かっているが、バラエティーは視聴習慣が大事なので、1時間でしっかり作りきることを、もう一度考えてほしい。

●レギュラー番組という意識はない。定着して毎週やれば数字は上がっていくと思う。

<番組側見解>

●この番組を老練な作りだと言って頂いたが、非常に若いチームで作っている。ディレクターも、構成作家も、自分自身の失敗を「しくじり先生」という形にうまく昇華させて、出演者ときちんと向き合っているので、今の番組フォーマットが出来ているのではないか。

●出演者が、覚悟や決意を持って出演頂いているということに、本当に感謝している。それを無駄にしないよう、そこだけは忘れずにやっていきたい。

●昔ほど緊張感がなくなっていたのかもしれない。もう一度初心に返り、笑えるだけではなく、感動して、楽しんでもらえるような番組を作っていきたい。

<吉田社長からの報告>

●放送文化基金賞で、本日の課題「しくじり先生 俺みたいになるな!!」がテレビエンターテインメント番組の最優秀賞と構成作家賞を受賞した。また、ドラマでも「相棒 season13」が最優秀賞を受賞、松本清張二夜連続スペシャル「坂道の家」が奨励賞に選ばれ、このドラマの演技で柄本明さんが演技賞を受賞した。

●第52回ギャラクシー賞で、昨年4月クールの金曜ナイトドラマ「死神くん」がマイベストTV賞のグランプリを獲得。同じく木曜ドラマで「BORDER」がテレビ部門の選奨を受賞した。また、系列局が2つの部門でギャラクシー賞の大賞を受賞した。

●「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りSUMMER STATION」を7月18日から37日間開催する。

●視聴率は年間・年度とも全区分で2位という状態が続いている。

2015年度の新入社員16人が傍聴。

以上

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