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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第555回 テレビ朝日 放送番組審議会報告 11月20日(木) 開催

■出席者(敬称略)

見城   徹  委員長
田中  早苗  副委員長

(五十音順)
秋元  康  委員
市村  友一  委員
内館  牧子  委員
小倉  純二  委員
関川  夏央  委員
丹羽  美之  委員
藤田  晋  委員

■欠席者

黒鉄  ヒロシ  委員
野際  陽子  委員

課題

「ドラマ全般」

<ドラマ全般について>

●旬の人気俳優に頼るのではなく、物語性、脚本と演出を最大重視して、息の長いシリーズを生み出している力量が非常に素晴らしい。

●“99%の真実と1%の嘘”からエンターテインメントが生まれる。本物っぽさと、嘘っぽさが上手く相まったときに、大ヒットドラマは出来る。

●連続ドラマを見続ける堪え性が、見る側にどんどんなくなってきている感じがある。そういう時代に、“1話完結・職業もの”は、間口を広げる上手い戦略だと感心した。かつては時代劇が担っていたような役割を、この種のドラマが担っているのかもしれない。

●わかりやすさが至上主義になっている。わかりやすさで引っぱっていくしか数字はとれないだろうという気もするが、正直なところ危機感を覚える。

●毎週ハラハラドキドキして、続きが見たくなるような連続ドラマがあれば、テレビ朝日のドラマは最強になると思う。

●9月に発表されたタイムシフト視聴率は、予想通り上位の8割はドラマ。リアルタイム視聴にこだわることはテレビの価値を守るうえで大事だが、特にドラマは、タイムシフトとどう付き合っていくのかを真剣に考えておくべき。

●「みをつくし料理帖」は出演者も素晴らしく、原作を本当に上手く表現している。シリーズ化してほしい。時代劇が非常に少なくなっている今、時代劇の灯を消さないということも必要ではないだろうか。

<「相棒 Season13」について>

●ある時はオーソドックスなミステリー、ある時は警察内の陰謀ものなど、1話ごと内容面で自由度が高く、質の良い短編集を見ているようである。キャラクターの個性がしっかりしているから、いろいろな試みができる。

●この番組の良さ、思い出に残る作品は、犯人がどういう葛藤で罪を犯したのか、機微、心情がわかるもの。登場人物が少なく、謎が多いものを脚本で考えてもらえると、より一層素晴らしいものができると思う。

<「科捜研の女」について>

●沢口靖子さんの説明口調の台詞があるが、20時台で、“ながら”で見ている人も多いことを考えると、リアリズムを追求すると筋が分かりにくくなるので、この手の分かりやすさはあってもいい。

●2年ぐらい前は、監視カメラを使った科学捜査が多かったが、今やっと現実が「科捜研の女」にたどり着いたような状況である。また新しい捜査手法が次々に出ているのは、よく考えられていて、時代の流れを見ながら作られているのだと感心した。

<「ドクターX 〜外科医・大門未知子」について>

●物語の秘密、物語の構造を、作り手側が本当によく分かって作っている。最初に見始めるとつかまれて、全部見なければ気が済まなくなる。主人公が身に着ける服やバッグも実は非常に高級で、部屋に掛かっている絵やインテリアも全く手を抜いていない。

●脇を固める贅沢なキャスティング、その強烈な個性を持つ俳優たちを、米倉涼子さんが迎え撃つことが自然にできているのもすごい。手術の内容などもしっかりリサーチされ、医療ドラマとしてきちんとしていて見ごたえがある。

●正義が最後に勝つという安心感がある。分かりやすいし、溜飲が下がる。決め台詞などお約束が多いのが嬉しい。

●物語が重厚になりすぎていると気楽に見ている人には重荷になる。ギャグや軽みを上手く残して、工夫があると、両方がいい感じになる。

●これからのドラマは、企画、ストーリーにプラス情報の時代が来る。翌日人に話したくなるような情報を、
大門未知子を通してさりげなく入れる工夫ができるのでは。

●4〜5歳の子供が木曜日、朝から番組を心待ちにしているなどという話を聞くと、この番組の間口の広さに驚かされる。話にメリハリがありわかりやすく、米倉涼子さんが非常にカッコいいところも、特に女の子には魅力なのではないか。

<「黒服物語」について>

●テレビ朝日には23時過ぎのドラマが面白い時には、必ず1年後には視聴率が全体として上がっているという伝統があった。せっかく23時過ぎの枠なのだから、もう少し面白く遊んでほしい。

●一番の面白さは、あの世界の異常さ。専門用語など、その世界を知らない人たちが、「へーえ」と思うところ。主人公の予備校生が全く知らない世界に飛び込んだ時の“キョトン”ぶりなど、もう少し工夫できたのではないだろうか。

<山田太一ドラマスペシャル「時は立ちどまらない」について>

●震災を真正面からフィクションで描いたドラマとしては、震災3年目にしてようやく現われた本格的なドラマで、高く評価する。被災者の心の触れてほしくない部分に踏み込んで描き、制作者は非常に勇気が要ったと思う。人間が心に抱える複雑な感情を描くのもドラマの役割なので、このようなドラマもぜひ作り続けてほしい。

●リアリティで見せてくれるドラマ。実力があって感動した。ただし、このようなリアリティと地上波を見る層が重なるのか、それを素直に受け入れるのかということを、考えていかなければならない。

<局側見解>

●漫画的な、あるいはお約束のパターンが確立したドラマと、一方で、迷ったり挫折したりする主人公が連続性を持って人生を1クール生きるようなドラマ、この両パターンをやはり作っていきたいし、そうあらねばならないと思っている。情報性に関しては、プロデューサーや作家が、遊びや、普段の人間関係から情報収集、勉強してあらゆることに詳しくなっていかなければならないと感じた。

●ドラマは面白いことが第一使命と思っている。ただ、その裏打ちとして情報や、視聴者の実感、リアリティが必ず裏にないと、今の時代、面白いドラマは作れないとお話を伺って感じた。次に仕掛けるドラマは連続性の高い、作家性の高い、次の日に必ず話題になるようなものにしたいと思った。

<吉田社長からの報告>

●先月24日、「系列24社 放送番組審議会委員代表者会議」が開かれ、見城委員長、田中副委員長にもご出席いただいた。テーマは「今の時代、本当に見たいテレビ」で、充実した意見交換が出来た。

●9月10日「報道ステーション」の川内原発報道が、BPOの倫理検証委員会で審議入りした。誠心誠意対応している。また再発防止策を徹底すると同時に、10月29日付で社内処分を決定した。

●テニスの錦織圭選手が出場した「ATPワールドツアー・ファイナルズ」の放送権を獲得。準決勝のジョコビッチ戦は地上波で緊急生放送し、深夜にも関わらず15.2%と高い視聴率を取った。

以上

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