HOME > 番組向上への取り組み > 放送番組審議会 > tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ
放送番組審議会
tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ
第486回 1月開催・『放送番組全般』について |
今月の放送番組審議会の概要 : 第486回 (1月開催・『放送番組全般』について) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第486回 放送番組審議会報告 1月24日(木)開催 ■出席者
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
■課題番組 『放送番組全般』について ☆「スーパーモーニング」は硬派な視点も取り入れ、良くなっている。 ☆民放独自のドキュメンタリーを作って! ☆報道番組の経済問題については、もう少しプロの目が必要。 ☆本物のドラマ作りを是非目指して欲しい。 ☆環境問題に力を入れることは大事な視点。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
【報道・情報番組】 ●「スーパーモーニング」は、とても良くなっている。「スッキリ!!」「とくダネ!」との視聴者層の棲み分けができつつある。硬派な視点も取り入れて作りも一番きちんとしている。コメンテーターもなかなかよい。 ●プライムタイム(19時〜23時)の視聴率に関しては、「報道ステーション」があるので、非常に安定しているが、この一番の看板番組の今に満足せずにどう進化させていくか。停滞したら終わりなわけで、マンネリ化しないことを考えていただきたい。 ●事件を報道する場合、表と裏は必ずきちっとフォローはすると思うが、それを表現できないとしても、裏を知った上で発言するのとそうでないのでは全然違う。可能な限り取材して、適切なコメントができればいいなと思う。報道の姿勢、偏見と余談を許さない報道のあり方ということが、今、問題になっている。 ●事件関連で、今のテレビは被害者の側に情を移して、視聴率を取るような傾向があり、被害者遺族に『極刑に処して欲しかったと思う』というようなことを言わせたりする。これはとても良くない。犯罪というものは、むしろそこにある社会性みたいなものを「なぜ犯罪が起きるのか」という事実を明らかにするということにどれだけ徹するかという姿勢を持つことが大事。特に裁判員制度の時にテレビのあり方をどう考えるかということをきちんと考えておく必要がある。 ●経済市場が混乱した時の対応などは、少し引いてみないとあとで手ひどい火傷をするのではないか。もう少しプロフェッショナルが作らないと、熱意が空回りしてしまったり、言葉がインフレーションを起こして何が何だかわからなくなってしまう。 ●朝青龍の話も亀田報道も「面白けりゃいい」というものではなく、報道する側の「志(こころざし)」が大事。 ●今、日本経済は大変厳しいが、これから地方の活性化をしなければならないというときに、「地方はこんなに大変だ、大変だ」という番組を作るより、「地方ではこういうことに挑戦して、非常にうまい活性化をした」というところに焦点をあてるといいのではないか。 ●NHKのインサイダー取引問題では、非常に重いものを持っているのに、取り扱い方が、やや腰が引けていたのではないか。民放であればおそらく放送停止ということになるのだろうが、何か一般の事件と同じように扱っていて、いいのだろうかという気がした。 ●ドキュメンタリーを作るということになれば、個人情報や、人権など、なかなか取材しづらい中でやっていかなければならない。これは非常に制作者の教育にもいいと思う。ドキュメンタリー枠があることによる効果というのは、絶対あるのではないか。民放独自のドキュメンタリーを作ってもらいたい。 ●ドキュメンタリーがあるということによって、テレビに対する視聴者のリスペクトというのがあるのではないか。昨今テレビというのは軽薄でどうしようもない、だから規制すべきだという声があるが、やはりテレビに対するリスペクトというものを得るためにも、ドキュメンタリーが必要ではないかと思う。
【バラエティー】 ●最近放送された「大胆MAP」で、アニメの声優さんに突撃リポートをして『顔を出してください』とお願いをするものがあったが、その声優ファンにしてみれば、憧れであり、ヒーローであり、聖域であったりする。それをお笑い芸人さんたちが、アニメ好きでも知っているわけでもないのに行くということはダメだと思う。 ●「ミュージックステーション スーパーライブ2007」は、「NHK紅白歌合戦」と見比べても見事なライブだった。テレビ朝日のほうが、臨場感、緊迫感、イルミネーションの豪華さ、全てに勝っていたなと思う。 【ドラマ】 ●ドラマがいいと、ステーションイメージがすごくいいという気がする。テレビ朝日は報道だけではなく、ドラマのほうにも脚光を浴びてきたというのは、やはりチャンスだと思う。 ●「本物」って何かと考えると、ドラマで言うと、本物のセット、ロケ、キャスト、原作、スタッフの志というものが、本物を形作るのではないか。安直に漫画や携帯小説に原作を求めるということは、本物にはならないのではないか。 ●金曜ナイトドラマ「未来講師めぐる」は、すごく面白い。よく宮藤官九郎さんを起用したなと思う。ようやくテレビ朝日で見られるのかと思い、とても楽しみにしているが、期待に応えてくれている。 ●木曜ドラマ「交渉人」は、非常にカメラアングルや、スピード感が優れていてよい。よくできている。内容的にもしっかり作ったと思う。 ●「相棒」の元旦スペシャルは、3つのストーリー、事件を並列的に急行列車の中で展開するという、これも作りが非常によくできている。映画も楽しみな内容である。 ●「相棒」は、長くやったことによる成功だと思う。「京都迷宮案内」や「京都地検の女」は、京都を見せる要素が非常によい。まだまだ色々な見せ方があると思う。そして、辛抱強くやっているとその面白さというものを、それを見たい層がかなり支持してくれるので、いかにもそれはテレビ朝日のものだというふうになってくる。
【年末年始編成】 ●三が日というのは、どの局もどの番組も、やはりどうしても同じようなトーンで、皆浮かれていて騒々しいという感じだ。5日くらいにようやくちょっと落ち着いたり、大人が見られるような番組を編成するが、これは、見たい番組がかち合ってしまい、もったいないと思う。 ●暮れと正月の三が日を見ると、やはり色々なバラエティーが帯で入ってくる。皆似たようなことをやっている。年寄りは見るものがなく、面白くない。年寄りが見ても面白いものを作ってほしい。 【系列局作品】 ●年末放送していたNCC(長崎文化放送)制作の「愛してるよ、カズ〜小児がん・命の記録」には惹きつけられた。地方制作のよい番組を編成にきちんとのせた。番組編成上の苦労が伺われる。 ●KBC(九州朝日放送)制作で、1月11・18日に放送された「見えない生活」という番組は、すごく明るいしお洒落だった。テーマ的にちょっと重苦しいというか真面目というか、こちらが姿勢を正さないと見られないと思っていたが、そうでなく、こういう番組もできるのだと思った。 【スポーツ関連】 ●プロ野球というのは、昔はもうちょっと魅力的だったと思う。エンターテインメントにする努力を、やはり放映する側と、スポーツをする側が、もっと盛り上げていくべきだ。世界水泳をあそこまで盛り上げたテレビ朝日なのだから、もっとスポーツ番組を工夫すべきではないかと思う。ゴルフもしかり。 ●相手があって初めてスポーツは成り立つ。そういう意味では相手をリスペクトするということが一番原点にある。中途半端なエンターテインメントをやろうとすると、長い目で見てもたない。ひたむきさや技量の高さ、「心・技・体」の高さ、そういうものがあってスポーツというものが皆に受け入れられるのではないか。 ●カメラワークいかんによって、そのスポーツの持つ面白みというのは、また変わったものになる。スポーツのカメラワークについて、見る人が興味を更に増すようもっと工夫し、研究してほしい。 ●フィギュアの中継では、データ機能を使うと「今度はトリプルアクセルを飛ぶ」とかが出る。それらはライブ感というか、自分も参加していてその場にいるように見られるということで、非常に細かい作りで、よく作ってあるなと思う。
【その他】 ●環境問題に力を入れることはすごく大事な視点だ。環境破壊の問題だけではなくて、個人がこういうこともできるのだということをいろいろ紹介してもらうと、一人一人の家庭の生活の中で環境への配慮ができる。 ●女子アナのタレント化している現象、あれは何だろう。タレントでもない、アナウンサーでもない中間をやっている。これは、男性アナウンサーもそうだが、アナウンサーが結婚した時、皆で「おめでとう!」みたいなことを番組で言っていて、何を考えているのかわからない。 ●他の番組にテレビドラマの宣伝のために役者がやってきて何かをするというのは、見てる側は非常に居住まいが悪い感じがする。視聴率を取りにいくというのはわかるが、そこには「志」というか、今流行の「品格」というのが必要ではないか。 ●BSで、民放が共同で制作・放送していた「残したい日本の風景」で、テレビ朝日は中国や四国を制作していた。各局とも非常に腕の良い人たちが作っており、美しい映像で感動した。 ●学生は録画したものを見ており、リアルタイムでテレビを見なくなってきている。ネットを使うにしても、ネットに送り込むのではなく、ネットをどうやってテレビに引きずり込むかという大胆な発想の転換が必要なのではないか。 ●「テレビは生の時間に生のままで見るものだ」という領域をつくっていって、ネット時代に挑戦していくことが大事だという気がする。よそから入ってきた人間たちが配信事業を独占してしまったら、コンテンツを買い叩かれ、提供するだけのことに終わるのではないだろうか。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
< 局側回答 >
●NCC制作の「愛してるよ、カズ〜小児がん・命の記録」は、系列から作品を1年に1度集めて、そこから優秀作品を選ぶというコンペで優勝した作品で、一昨年までは午前5時くらいに放送していた。制作力のある、力のある作品は、なるべく関東でもそしてネットでも流していこうということを考えている。 ●「本物のドラマ」「本物をテレビ朝日で」という意見が多数出たが、そういう編成をしていきたいと考えている。その一番象徴的なものが、テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル「点と線」であった。この作品には、テレビの色々なものが詰まっており、制作者が心を込めて、魂を込めて作ったものは伝わるのだと思った。それが芸術祭で賞もいただくというようなことができたことで、テレビ朝日の制作能力が揺るぎなく、他局に負けないものであるという自信になった。 ●年末年始が、開局以来、ゴールデン(19時〜22時)、プライム(19時〜23時)揃って2位になり、バラエティーもなかなかよい環境になってきていると思う。これからも良い番組を作っていきたい。 ●「スーパーモーニング」は、テレビ朝日の報道情報系の番組を支えている大きな、大事な番組の一つなので、これから先もしっかりとした番組作り、VTR作り、取材をしていこうと思う。 ●テレビの経済ニュースというのは、ひとつとても大きな課題だと思う。わかりやすく、起こっていることの背景を伝えていくことは、今とても大事なことだと思う。これについては、専門家の方たちをゲストに呼び、話を聞くだけではなく、やはり作り手の側がそれを深め、わかりやすく視聴者に見せ、提供していくということを心がけていきたいと思う。 |




